講義録5 「技術者の社会的責任 インフォームドコンセント」

編集する2011年05月19日17:10

(文意不明、文末の言い回しミス、誤字脱字は沢山あると思います。ご了承下さいませ。)

 今回もやって来ました、講義録タイプ。何回で終わるかな。
 そうそう、昨日のおやつの時間の後、静岡は春の嵐でした。横殴りの雨、暴風が吹き荒れました。私が布団に入っても春の嵐のようなイビキだったそうです。疲れたのかなぁ、と思いました。

 さてさて、チャートから行きましょう。

 「『公衆の福利』の曖昧さがあるけれども、技術者の社会的責任がある」
   ↓
 「技術者の社会的責任は①工学的安全、②情報公開、③説明責任」
   ↓
 「②、③をした後同意を得るのがインフォームドコンセント、反対はパターナリズム」
   ↓
 「インフォームドコンセントの長所と短所」
   ↓
 「トレードオフとリスクトレードオフ」


配ったプリント1枚表裏(B4):先輩の3段論法の応用、ウィットなジョークの聞いた文章、武田邦彦『原発大崩壊』のコピー
紹介した本:①武田邦彦『原発大崩壊』、②堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』、③辻原康夫『人名の世界史』、④武田邦彦『リサイクル幻想』

 最初に問1 先週から原発関係で重大な出来事を書きなさい。

 朝、私は大学の図書館に本を借りに行く。昨年47冊の本を紹介し、コメントをつけたプリント(A4で4枚)があるので、あせらなくてよい。今日も借りに行くと、司書さんから

 「先生のお陰で学生が原発関係の本を借りていきましたよ。いつも来ないような学生まで来てくれましたし、貸し出し予約まで入る本が出ました。」

 と仰って下さった。大変嬉しい言葉を聞かせてもらった。司書さんたちはいつも明るく丁寧でしかも親切で、使いやすく心配りが行き届いている。私がこうして気軽に図書館を利用できるようになったのも司書さんたちのお陰である。先週の問1が良かったのだろう。先週のレポート用紙の感想に「私もやらなければ」というのが幾つもあったのだ。それがあったので、今週も同じ内容を問1として出した。来週は6枚配っていたプリント提出日である。さて、どのくらいやってきてくれるか。3段論法で答えてくれたのは少なかった。

 次にプリントと本の紹介を。
ある年度のベスト解答プリント(JABEE用に優秀なレポートとして提出)を読み上げながら解説。原本がないと中々説明し難いが、3段論法を応用した書き方が3パターン書いてある。「事実→論拠→結論」の基本構造は変わらないが、

①「事実」の後に「例えば・・・」という言葉を入れて、事実の具体的事実を3つ書きたすパターン
②「結論」の後に「例えば・・・」を入れて結論を補強するパターン
③「事実を幾つも羅列→論拠の羅列→結論」というパターン

 こうして基本構造はそのままに長い文章や複雑な文章を書いていく具体的な例を示した。来週は「工学的安全から立論せよ」という内容もあるプリントを提出する。その際「立論」の参考としてもらうために配布した。
 もう1枚の引用文は、「だから、私の気に食わない人が生命を縮めるのは、愉快なリスクです」という結論の文である。「愉快なリスク」という視点、えてして皮肉な言葉を作りだして3段論法を作った所を評価したと述べた。
 最後の1枚は、武田邦彦『原発大崩壊』の最初のページのプリントアウト。非常に分かりやすい本で、原発関係の本を100冊読んでいるが、文章の分かりやすさ、例のわかりやすさ、整理のすっきり感が特徴で、No.1だと思う、と伝える。私の講義を聞くよりも本を丁寧に読んだ方がよっぽどためになるのでは?と思うほど。私の結論にとても似ている。是非読んでほしいと紹介。
 1つだけ。
①「今回の福島原発の事故原因は「電源喪失」である。原子炉は耐震だが、電気は私たちの身の回りの電線や電柱の耐震と同じか1.5倍。だから、4月7日の余震M4や5でも「電源喪失」が起きた。つまり、日本列島のどの原発も「電源喪失」の可能性がある。」
 本当に分かりやすい。

②堤未果『ルポ貧困大国アメリカ』では、盲腸の手術代金、日本では6万4千200円、アメリカNYでは平均243万円、ボストンが169万円、ロンドンや香港でも100万円を超えてくる。この値段だけ覚えておいて欲しい、と回す。

③辻原康夫『人名の世界史』は、ペテロやパパ、などの言葉が元来は同じ意味やスペルなのに、英語、フランス語、ロシア語などで読み方が変わる、という例を出す。例えば、ブラックジャックのジャックは、ジョンと同じである。大天使ミカエルは、私の大好きなバスケット選手、マイケル・ジョーダンのマイケル。マイケル・ジャクソンのマイケル。そしてディズニーランドのミッキーがその愛称。ミッキーマウスは、大天使ミカエルの愛称なのだ。だからかディズニーランドには電柱がない、ゴミが落ちていない、ゴミ箱がない、食べ物などを運ぶ車などは全部地下という作りになっている原因の1つだろうか。ディズニーランドは夢の国なのだ。それはこの地上にはない大天使ミカエルのネズミに会える場所なのだ。これが一覧となっている分かりやす表があるので紹介。(実はこの本には多少批判があり、ミッキーもアイルランド系に対する蔑称だった、という本もある。ただ、まずは導入として欧米では名前が国の読み方で変わる、ということを知ってほしかった)

④武田邦彦『リサイクル幻想』では、ダイオキシンの問題を。ダイオキシンで入院した人はいないし死亡した人もいない。だけれども「猛毒」というレッテルを貼られてしまった。こうした現代日本社会特有の思想的現象を科学的データで反証した本。ペットボトルのリサイクルもナンセンスであると言い切った武田先生は、昨年最も紹介した本の筆者である。原発事故だけではなく、科学的と思われていることは科学的データからすると嘘かも知れない、という視点を持ってもらいたいので紹介。多分、その内、二酸化炭素による地球温暖化は科学的に観ると嘘である(武田先生は意味がない)という私の考えも知ってもらうつもり。
 皆さん、そもそも二酸化炭素による地球温暖化問題を世界レベルの問題だ、と提案した人知っていますか?

 本の紹介が終わり次は、講義内容へ。
  「『公衆の福利』の曖昧さがあるけれども、技術者の社会的責任がある」
   ↓
 「技術者の社会的責任は①工学的安全、②情報公開、③説明責任」
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