乾燥シイタケが暫定基準値を超える問題について

 
 平成23年(2011年)10月8日、読売新聞「静岡県の伊豆市で収穫、出荷された乾燥シイタケから暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された」との記事がありました。記事の詳しい内容は、文末に転載します。

 この記事について、「科学技術者の倫理」の立場から考察します。

 事実確認

①日本国の暫定基準値500ベクレルを超す1033ベクレルの放射性セシウム

②静岡県は今週中(10月15日まで)に伊豆市と隣接する市町と県東部、中部、西部の干しシイタケについて検査を実施、結果を公表する方針

③費用は約1500万円程度。東京電力への賠償請求と請求額を検討する


 これまでの講義での関係事実

④放射性物質の付着しやすい食品は、「キノコ、お茶、野生の獣肉」 講義録7-小野宏・他・監修『食品安全性辞典 第2版』382P 「放射能汚染」の項目

⑤日本の暫定基準値500ベクレルは他国に比べて高い 例 アメリカ170ベクレル 講義録7

⑥荒茶と同じく乾燥シイタケは加工段階があり、現在の暫定基準値は適当ではない

⑦全ての製造物、加工を含む食品には必ずリスクが存在する

⑧放射性物質のベクレル表示を消費者に行うことはインフォームドコンセントになるが、良い面(安心)と悪い面(コスト高)がある

⑨放射性物質を体内に吸収しても、ガン等の病気になる確率が上がると「言われている」


 講義後の関係事実

⑩放射性セシウムだけでは説明しきればい放射能汚染、特に土壌汚染が福島近辺で見られ、原因不明

⑪福島原発事故による放射性物質による食品汚染をなくすことは出来ない。

⑫福島原発事故による放射性物質による食品汚染では、どの食品が安心できるか、が示されていない。


 以上の①~⑪について短く考察していきます。

☆①日本国の暫定基準値500ベクレルを超す1033ベクレルの放射性セシウム
・検出されたのは静岡県伊豆市内の生産者です。
 1つ疑問が浮かぶのは、同じ福島原発事故から同じ気候条件で散布された放射性セシウムが、お茶には付かなかったのか、ということです。伊豆市ではシイタケに出て、掛川市や静岡市ではお茶に出たのでしょうか。データを見ます。茶の放射能調査結果(静岡県実施)http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka-h23-kenbun.html

 お茶のセシウム
 1番茶             二番茶   
 伊豆市 生葉 98ベクレル   60ベクレル
    飲料用 8.9ベクレル  
    
牧ノ原市 生葉 90ベクレル   52ベクレル
    飲料用 6.9ベクレル
 
 以上のようになります。また、秋冬番茶では伊豆市の荒茶123ベクレル、牧ノ原市44ベクレルになっています。
この事実から推察されるのは、「伊豆市には福島原発事故後も放射性セシウムが飛散しているのではないか」ということです。あるいは「3月に伊豆市に飛散した放射性セシウムが秋冬になって拡散しているのではないか」ということです。9月22~29日公表の荒茶の放射性セシウムを取り上げれば、伊豆市が123ベクレルと極めて高く、次は富士宮市69ベクレル、富士市60ベクレルとなり、他のお茶は大体30ベクレルまでです。

 御茶の放射性セシウムのデータと比較すると、伊豆市の乾燥シイタケが高くなることが理解できます。


☆②静岡県は今週中(10月15日まで)に伊豆市と隣接する市町と県東部、中部、西部の干しシイタケについて検査を実施、結果を公表する方針
・素早い対応と隣接市町村のみならず県内の乾燥シイタケに実施することは評価出来ます。荒茶の時は混乱しましたが今回はその反省を踏まえており称賛したいです。また、①で述べたように同じく荒茶の検査結果も同時に公表することで客観性をまし、静岡県全体の農作物の信頼性が上がると推察します。
 現在、消費者は、

 「どこどこ県の、お肉は大丈夫だけど・・・えーと、レタスは大丈夫かな?」

 と情報の消化不良を起こしています。
つまり、食品項目1つ1つ、あるいは会社ごとに1つ1つ公表しても消費者の安心は得られにくい状況なのです。ですから、「静岡県ならば安心」という分かりやすい、情報の消化不良を起こさない発表を行うことが、消費者の安心につながります。これは「科学技術者の倫理」では「公衆の福利」に適う行為と考えられます。現在の消費者は、どこが安全?どこが危険?と情報が穴ぼこだらけなのです。

☆③費用は約1500万円程度。東京電力への賠償請求と請求額を検討する
・これは製造物責任法からすると当然の行為です。全額補償でなければなりません。日本の歴史的経緯や国際政治の経緯によって歪められてきたことはこれまでの講義で述べた通りです。もちろん全ての産業、業界が学問の理屈、法律の通りではないですが、その通りに動く事で東京電力を始め原発関連団体等は社会的信用を取り戻すでしょう。私はそれが原発を再開する早道だと考えています。

☆④放射性物質の付着しやすい食品は、「キノコ、お茶、野生の獣肉など」 講義録7-小野宏・他・監修『食品安全性辞典 第2版』382P 「放射能汚染」の項目
・『食品安全性辞典 第2版』は、福島原発事故以前に書かれた本です。もちろん、講義録7の内容も乾燥シイタケの食品汚染が起こる前です。ですから専門家は、キノコの汚染が「高い可能性で起こる」ことが予測できたはずです。また、鹿や猪などの獣肉も汚染が心配されます。危険性を、例えば猟銃会を通して、訴えてもらいたいです。

☆⑤日本の暫定基準値500ベクレルは他国に比べて高い 例 アメリカ170ベクレル
・今回の福島原発事故後の対応の最も根本的な問題は、「暫定」基準値である、ということです。アメリカの基準値は法定基準値であり法律違反になります。しかし、「暫定」な基準値であり、それを超えた場合の法的な罰則という強制力はありません。しかも、荒茶や乾燥シイタケなどの加工段階を含む食品と、そのまま食べる食品とが同じ基準値では、自然科学的に適当とは言えません。
 さらに、法律の被曝限度年間1ミリシーベルトと、暫定的な被曝限度20ミリシーベルトが行き来しています。

「船橋アンデルセン公園で5マイクロ・シーベルト」読売新聞 10月13日(木)13時18分配信
 千葉県船橋市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」の一角で、市民団体が12日に放射線量を測定したところ、毎時5・82マイクロ・シーベルトが検出されていたことがわかった。
 市民団体によると、2階建ての施設の雨どいから雨水が流れ落ちる地点で、地面から1センチの高さを測定した。これを受け、市が13日午前、同じ場所を測定したが、1・41マイクロ・シーベルトだったため、再度調査を行うという。」

 船橋市の1.41マイクロシーベルトでは、年間12ミリシーベルトで法律の基準値の12倍の被曝量になります。市民団体の5.82マイクロシーベルトでは年間50ミリシーベルトです。これまでの法律を誤魔化すようにして暫定的な被曝限度20ミリシーベルトを言いだして、法の精神を歪めてしまっています。これは講義録15に「法治主義と人治主義」の項目で述べました。中華人民共和国で鉄道など多くの製造物の事故が起こっていますが、日本と同じ「人治主義」の側面が強いからでしょう。

 「定められた基準に対して現実がそぐわなくなると、基準を曖昧にする」

という日本人的空気の欠点が出ている事例として、「暫定基準値」が挙げられます(近々、論文を書く予定です)。

☆⑥荒茶と同じく乾燥シイタケは加工段階があり、現在の暫定基準値は適当ではない
・乾燥シイタケは、「生」シイタケを乾燥させます。当たり前ですが、水分が少なくなります。約80~90%の水分が無くなったものが「乾燥シイタケ」です。ですから、1キログラム当たりでは放射性セシウムの割合は高くなります。荒茶も生の葉っぱを乾燥させながら水分を減らして行きます。
 しかし、荒茶も乾燥シイタケもそのまま体内に吸収される訳ではありません。乾燥シイタケは水で戻して体内に入ります。もちろん、乾燥シイタケと水で戻したシイタケは水をスープなどに使用すれば、放射性セシウムの「全ての量は変わりません」。他方、お茶はお茶の葉っぱを捨てますので、体内に入る放射性セシウムは少なくなります。
 
 ただ、問題なのは、体内に入った放射性物質の全ての量、ということです。

例えば、暫定基準値の2倍の放射性セシウムの入ったシイタケ100gと、暫定基準値の50分の1の10ベクレルのお肉100gを2日に1回食べるのとどちらが危険でしょうか?

 シイタケ 100g(0.1kg)×1033ベクレル×1回  =103ベクレル

 お肉   100g(0.1kg)×10ベクレル×365日÷2日 =182ベクレル

 シイタケを1回に100g食べるとすると、シイタケのバター焼きでも食べられるかどうか位多い量です。他方お肉は2日に1回100gというのは平均的ですし、多少少ないかもしれません。日本人の平均豚肉消費は17kg、牛肉は12kg、鶏肉13kgです。すると

 お肉   (17+12+13)×10ベクレル   = 420ベクレル

 10ベクレルにしたのは、実は計測器の問題があるからです。測定機器で放射性セシウムの検出限界が11ベクレルなのです。つまり、10ベクレルや9ベクレルでは「検出されず」と発表されます。一般の人々は「検出されず」→「安心」と考えがちですが、検出されなくても「内部被曝」=「放射性セシウム」をとっているのです。もちろん、500ベクレル以下であれば、市場に出回る訳ですから、私たち日本人は、420ベクレル以上の「放射性セシウム」を摂取していると考えても可笑しくはありません。測定限界は、測定機関(株)日本環境調査研究所の水道水の調査を元にしました。http://www.sfi.ad.jp/sano/html/info10.html

 以上のことから判明するのは、1回2回乾燥シイタケを食べることと、「検出されず」というお肉を食べることの危険性は比較できない状況に、現在の日本のがある、ということです。現地で確認していませんが、生産者の独自に調査した証明書を張り出して販売しているスーパーがあります。全ての野菜ではなく独自の調査もしていないそうですが、インフォームドコンセント(情報公開)に適った行為です。こうしたインフォームドコンセントに適う行為を広げていくことが、風評被害防止になるのではないでしょうか。例えば私は

 「3ベクレル程度であれば東北の野菜を購入したい」

 と考えていますが、

 「何ベクレルか入っているか良く分らない東北の野菜を購入する」

 ということにためらいを感じます。このためらいを、情報公開することで明確にして、消費者に選択させる、というのが「公衆の福利」に適う行為だと考えます。
スーパーは「ナショナル麻布」:http://www.national-azabu.com/index2.php です。
「VOICE-56.ベクレル表示の誤解について 9 / 17 (土)

2011年9月3日頃より「当店で野菜のベクレル表示をしている」というtweetが流れてしまっていますが、当店では生産者の方が独自に検査をした証明書を張り出しているだけですので、全ての野菜を検査している訳ではありません。

誤解の無い様にお願いいたします。

なお、和牛につきましては全ての検査結果を表示しており、2011年9月11日現在では全て検出下限以下の「不検出」となっておりますので、安心してお召し上がりください。

今後もお客様の安心と安全の為に出来る限りの情報開示は行ってまいります。
< buyer:プロモーション担当



☆⑦全ての製造物、加工を含む食品には必ずリスクが存在する
・改めて言うまでもないかもしれませんが、全ての食品には色々な毒性のある物質が入っています。その量が多いか少ないか、であります。また、個別に毒性の強く反応する人としない人がいます。また、妊婦は特に反応が強くなるようです。有名なコーヒーショップのTALLサイズには高容量のカフェインが含まれています。高濃度の水銀が特定の魚に含まれていて、例えばサワラや金目鯛などは控えるように求められいます。殺菌していない乳製品なども同様です。大切なのは、リスクが必ず存在することを認めることです。リスクがあるから排除するのではなく、リスクを少なくしながら生活していくことが大切です。
 私は他の大学で「コンピュータ科学」を教えていましたが、福島原発事故で「テレビの情報が信頼できる」が崩れるきっかけになった、と情報分野から考えるようになりました。テレビでは「放射性物質は直ちに危険ではありません」と「危険な情報は流さない」と「危険といった人が出てこなくなる」が見られました。そこで不安に感じた人々は、インターネットに情報を求めるようになりました。現在携帯電話は99%に普及しパソコンも50%以上の家庭に普及しました。「インターネットの情報が曖昧な物ばかり」は10年前の考えになり、

 「テレビの情報は信頼できる」<「インターネットのしっかりしたサイトは信頼できる」

 になったと考えています。
それは講義で大切にしてきた「公平さ」がインターネットにあるからです。インターネットでは専門家が書くブログで「放射性物質が危険だ」と「放射性物質が安全だ」という両方の意見があります。対してTVでは「安全だ」しか情報を流しません。また、事故後、10万人態勢で献身的に活動した自衛隊の各隊員の活動記録や意見は流さずにひたすら被災民の「頑張る」話ばかりです。もちろん被災民の「頑張る」話は大切です。しかし、同じ日本国民である自衛隊の活躍のインタビューや活動記録、例えば百里基地、を報道していません。
 余談ですが、フジテレビの偏向報道に対する日本国民の4万人の抗議デモ(警察発表は3万8千人)を報道しません。戦後の日本のデモ、といえば、労働組合や学生運動などの組織的集団が元になったデモでした。しかし、このデモは、主催者が数多くおり、しかも、インターネットの情報を信頼して集まってきた人が多かったのです。これは戦後の政治運動の1つの転換点として記録されるでしょう。その出発点が、「テレビの情報は信頼できる」<「インターネットのしっかりしたサイトは信頼できる」ということです。これも福島原発事故後の大きな影響でしょう。つまり、

 福島原発事故は戦後の日本の政治運動を改革する

 かもしれないのです。それは国会の政治に絶望している東北地方の人々だけではなく、全国的な広がりになる可能性があります。

☆⑧放射性物質のベクレル表示を消費者に行うことはインフォームドコンセントになるが、良い面(安心)と悪い面(コスト高)がある
・インフォームドコンセントは安心とコスト高が出てきます。日本の医療費とアメリカの医療費の違いで説明した通りです。乾燥シイタケの検査費用が1500万円ですから、コスト高です。他方、消費者は安心を手に入れることが出来ます。放射性物質の除去という意味での安全ではありません。また、消費者の「安心」を目指すのですから、消費者に判りやすいように、覚えてもらいやすいように提示する必要があります。その観点からすると荒茶やその他の野菜の検査結果も同時の公表して、静岡県内でも最も汚染されている地区を示し、その上で「それでも安心です」と提示する方法が必要だと考えます。そうなると「静岡県の農産物は大丈夫」や「静岡県は○○以外は平気」と消費者に覚えてもらえるでしょう。

☆⑨放射性物質を体内に吸収しても、ガン等の病気になる確率が上がると「言われている」
放射性物質を専門としない私見という点を踏まえて発言します。私が調べる範囲では

 「放射性物質の危険度は、100ミリシーベルト以下でははっきりしない」

となります。100ミリシーベルト以下は、全て安全なのか、少しでも100ミリシーベルトと同じく危険なのか、それとも逆に体に良いのか、はっきりしない、という風に認識しています。各専門家がその上で「予測」を立てているように思われてなりません。というのも、放射性物質を食物で体内に摂取させた経験が、チェルノブイリ以外にはないからです。しかも、そのチェルノブイリのデータもばらつきがあります。広島や長崎や地上核実験などで瞬間的な被曝についてはある程度のデータはそろっていますが、食物で体内摂取した科学的なデータが殆どないのが現状ではないでしょうか。
 その意味で、福島原発事故は人類の迎えた初の放射性物質の食物摂取データとなります。大変悲しいことですが、この経験を踏まえる必要があると思われます。第2、第3のフクシマを出さないために。


☆⑩放射性セシウムだけでは説明しきればい放射能汚染、特に土壌汚染が福島近辺で見られ、原因不明
・土壌を削り出し、放射線の数値が低下する場所が多い中で、あまり低下しない場所もあります。根本的な問題は、

 「数多くの放射性物質が数々出ているのに、放射性ヨウ素と数種類の放射性セシウムしか測定していないこと」

です。猛毒のウランが5月28日に福島原発敷地内で検出されました。事故後継続的に検出されています。

「福島第1原発敷地内の土からウラン 2011.5.28 21:23 東京電力は28日、福島第1原発敷地内で今月2日に採取した土壌から、微量のウランを検出したと発表した。事故後、継続的に検出されている。
 濃度は土壌1キロ当たりウラン234と238が23ベクレル、235が0・94ベクレルで、東電は事故で放出された可能性があるとしている。(産経ニュース)」

 つまり、ウランは原子炉の外の飛散したのです。しかし、このウランの検査が行われていません。あるいは私が調べた範囲内にないか、公表されていません。ウランは最も重たい物質ですから他の放射性物質も飛散していると思われます。しかし、それらは計測せずに放射性セシウムと放射性ヨウ素のみの測定に留まっています。放射性セシウムと放射性ヨウ素、そしてウランはそれぞれ重さが違います。風向き等々によって飛散する場所も変わるでしょう。その意味で放射性セシウムが検出されなくとも放射線の濃度が高いこともありえます。これらは理科の基礎的な知識があれば容易に推測できることです。これらについても最も踏み込んで情報公開や、あるいは測定を行ってもらいたいです。

⑪福島原発事故による放射性物質による食品汚染をなくすことは出来ない。
 最も辛いことですが、事実ですので書きました。毀誉褒貶(きよほうへん)、相半ばする武田邦彦氏はいち早く「福島県のお米や野菜を国が買い上げるべきである」とブログや本で書いています。また、「表面の土も削れば子供を放射線の被曝から守れる」と書いてきました。今そのようになっています。その基本的な捉え方は「福島原発事故による放射性物質による食品汚染をなくすことは出来ない」という事実の受け入れです。その事実を受け入れた上で「汚染の減少への対策」や「避難への対策」を取ることが必要です。
 これは事故の再発予防策を考える上で、最も基本的で、かつ大切な出発点です。製造物は必ずリスクがあり、しかも製造物は何時か壊れます。ですから、その対策を事前に立てなければなりませんし、事故の再発防止策も大切になります。それが社会の役に立つことを指す「公衆の福利」に適うことなのです。
 食品は汚染されています。ですから、「汚染の度合いを示すこと」と「汚染されたものを少なくする対策を示すこと」が必要です。
 
 今回の乾燥シイタケでは、「乾燥シイタケを戻すために使った水を引用しないこと」が、「汚染されたものを少なくする対策を示すこと」です。

 荒茶の時は、お湯でお茶を出すと大体80分1~100分1になりました。質量は増えることもありますが、水を捨てることで少なくする効果を得られるのではないでしょうか。また、もし第2、第3のフクシマが遭った時、乾燥シイタケや荒茶に注意することも出来るでしょう。他の野菜よりも注目しておく必要がある、という意味です。

☆⑫福島原発事故による放射性物質による食品汚染では、どの食品が安心できるか、が示されていない。
 これは周知の事実かもしれませんが、人間は常時、放射線にさらされています。ですから、修復する能力があります。その修復能力を超えた後、もう1ステップ踏むとガンになります。今からでも食品汚染の少ない物を摂取する必要が高い人と低い人がいます。年齢が高くなると食品汚染が平気になっていきます。ですから、まず「食品汚染の度合いを示すこと」は大切です。日本政府、あるいは東京電力に、

 食品の度合いが、日本地図で一発で分かるHP

を作ってもらいたいです。各県をクリックすると、これまでの検査結果が一覧で分かるHPです。
それは「食品汚染の度合いを示すこと」を情報公開することなのです。⑥で麻布スーパーが各生産者の独自の調査とは言っても消費者に信頼感を持たれるように、データの信憑性はマチマチでも消費者に、あるいは原発事故の被害者、日本国民にしっかりと情報公開をしてもらいたいです。


 最後を提案として締めくくります。
 
 最後までお読み下さり有り難う御座いました。
 今後とも書きたして行きたいと考えております。


追記:以下記事本文です。

1)「伊豆市の乾燥シイタケ、県の検査でも規制値超す」

 静岡県伊豆市の生産者が収穫、出荷した乾燥シイタケから、販売業者の自主検査で国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超す1033ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、県は8日、県の検査で599ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 県は伊豆市と地元の生産組合などに、同市内で3月11日以降に生産された乾燥シイタケの出荷自粛と自主回収を要請した。

 発表によると、この生産者は今年3、4月に収穫、加工した乾燥シイタケ230キロ・グラムを東京都や神奈川県の食品販売業者などに出荷、一部は消費されたとみられる。県は「599ベクレルが検出されたシイタケを水で戻すと49ベクレルとなり、健康への影響を心配するレベルではない」としている。

(2011年10月8日19時15分 読売新聞


2)「伊豆市産の干しシイタケ、在庫20トン検査へ 放射性物質検出問題」
2011年10月12日

 伊豆市産の干しシイタケから国の暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出された問題で、伊豆市の菊地豊市長は11日、今年3~4月に市内で収穫された干しシイタケの在庫全品の放射性物質検査をする方針を示した。
 この日、県庁で川勝平太知事に面会し、明らかにした。
 菊地市長によると、3~4月に収穫された干しシイタケの8割に当たる約20トンが、1000箱程度に箱詰めされて地元JAの冷蔵庫に保管されている。市は1箱100グラムずつサンプルを抽出する方法で、全箱について国の登録検査機関で放射性物質検査を実施する。期間は1カ月内を想定している。
 県が8日実施した検査では、伊豆市の生産者が出荷した干しシイタケから暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を上回る599ベクレルの放射性セシウムを検出。これを受け、県は3月11日以降に伊豆市で収穫した干しシイタケの出荷自粛と自主回収を要請している。
 県と市は今後、出荷自粛の解除などの対応を協議していく。川勝知事は11日の定例会見で「とりあえず検査結果を待ち、関係者や消費者団体と一番いい落としどころを見つけたい」と語った。
生シイタケ、規制値下回る
 伊豆市は11日、同市産の生シイタケを対象に市独自で実施した放射性物質検査の結果が、国の暫定規制値を下回ったと発表した。市役所で記者会見した菊地豊市長は「生シイタケについては、安心して召し上がっていただける」と安全性を強調した。
 市によると、修善寺、天城、中伊豆、土肥の市内旧4町から8日に採取した2キロずつの検体の調査を、藤枝市の民間登録検査機関に依頼。検査結果の放射性セシウムの濃度は10~93ベクレルの間で、いずれも国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回った。
 会見に同席したJA伊豆の国の鈴木正三代表理事専務は「(干しシイタケに合わせ)生シイタケの出荷も自粛してきたが、安全が確認された以上、なるべく早く再開したい」と述べた。

(中日新聞)


3)「東日本大震災:乾燥シイタケに基準超セシウム 伊豆市、全箱検査へ /静岡」
 ◇JA保管の20トン
 伊豆市で生産・加工された乾燥(干し)シイタケから、食品衛生法に基づく暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)の2倍を超える放射性セシウムが検出された問題で、同市は11日、同市内の倉庫で保管し、生産者が判明している約20トンの干しシイタケについて、すべての段ボール箱からサンプルをとって検査すると表明した。また、県は今週中に伊豆市と隣接する市町と県東部、中部、西部の干しシイタケについて検査を実施、結果を公表する方針だ。【扇沢秀明、平林由梨、樋口淳也】

 ◇市長「一番厳しい対応取る」
 伊豆市の菊地豊市長が同日、川勝平太知事を訪問し、市の対応を説明した。菊地市長によると、伊豆市内には今年春に収穫し、乾燥させたシイタケが約20トン、JA伊豆の国が管理する倉庫の冷蔵庫に保管されているという。菊地市長は川勝知事に対し、「ごまかしたと言われたくないので、一番厳しい対応を取る」と説明。1箱(15~30キロ)から約100グラムをサンプルとして抽出し、全箱調査することにした。1カ月以内に終わらせ、暫定規制値を超えなければ、出荷の段階で、それを証明するシールを貼る考えを伝えた。

 費用は約1500万円程度かかると見込む。東京電力への賠償請求も視野に入れており、今後、請求額を検討する。

 また、県は今週中に、伊豆市に隣接する3市3町と、県東、中、西部から干しシイタケの提出を受け、検査する方針だ。伊豆市の南部に隣接する河津町は、町商工会に伊豆市産の干しシイタケの販売自粛を要請。「県の検査結果が出るのを待ちたい」としている。

 また同日夜、菊地市長は、伊豆市役所で会見し、8日に採取した生シイタケからは暫定規制値を超える放射性セシウムは検出されなかったと発表。出荷を自粛していた生シイタケについて、12日から再開する見通しを示した。

(毎日JP)
 
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