講義録15-5 コメント集

 コメント集です。

 最終回は学生の皆さんに返却しませんので、その旨伝え、全て回収しました。時間もありますのでなるべく掲載していきます。読みやすいように誤字の訂正、ひらがなの漢字への変換などしております。本文の改編は行いません。

多く見られたコメント:(過分な言葉が多かったですがそのまま記します) ①それぞれ長所と短所があるが法治と人治の間で日本流に改善していくのが良い ②講義では視野が広がった ③色々な方向から考える大切さを実感した ④講義を大変だったが受けれて良かった ⑤福島原発について深く考えるようになった ⑥難しかったがためになった ⑦1つの側面から見るだけでは不十分だと分かった ⑧倫理が分かっ(てき)た ⑨三段論法が良かった ⑩ニュースを見るようになり裏側も考えるようになった ⑪自分の偏りを認識した 

・この講義のお陰で自分の見識が広がったのをひしひしと感じる。科学的な視野や経済的な視野はこれまで広げる機会は幾らでもあったが政治的な視野となると、どの情報を信じればよいのか判らなかったのでとても勉強になったと思いました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。「見識が広がる」とは嬉しい言葉です。「公平」さは政治的な視野を広げる上でも使えると思います。日本の3人の国会議員の韓国入国拒否のニュースも韓国側の主張、3人の国会議員の主張、また出来れば海外のニュースの論調も合わせて「公平」に見てみると良いですよね。

・科学者や技術者を正当に評価できる国になれば、日本はもっとよい国になっていくと思った。色々な視点を(で?)物事を見れるようになった。
私のコメント:半期お疲れ様でした。仰る通り科学者を正当に評価する必要性がありますね。また、色々な視点を吸収してくれたようで嬉しいです。

・日本には日本の良い所、外国には外国の良い所がある。アメリカの言いなりになり過ぎてな部分は否めないが良い所は吸収すればいいと思う。法治と人治の間の日本が日本らしさなのであろう。
私のコメント:半期お疲れ様でした。的確に内容を理解してくれ何よりです。法治と人治の間の日本を大切にしていきましょう。そして改善できるところ、しなければならない所はしていきましょう。そういう目で世間を眺めると希望にあふれていますよ。もちろん、絶望もあふれています。どちらに目を向けるか、正確に観るか、考えて言って下さい。

・最後の温暖化の話がすごく面白かった。この他にも普通に考えたら可笑しいものがありそうなので探してみたくなった。裏付けのない話を簡単に信じないようにしようと思った。
私のコメント:半期お疲れ様でした。温暖化の話は面白くて良かったです。可笑しいもの、沢山ありますよ。是非是非探してみて下さい。その際に「公平」をお忘れなく。

・最初から最後まで判らない内容が多かったので、テストが出来るか心配です。
私のコメント:半期お疲れ様でした。テスト勉強頑張って下さいね(テストはそこそこ出来ていましたよ)。もう1回、復習をして頭に入れておいて下さい。また、福島原発事故以外は教科書に載っていることですので、読み返しておいて下さい。

・この授業のような文系的な授業は苦手な感じだったが、授業を受けてきて少し苦手なイメージが変わった気がしたので良かったと思う。
私のコメント:半期お疲れ様でした。苦手なイメージが変わったのは何よりです。技術は社会と密接に関わっていて実は理系文系という分け方が通じない地点もあることが伝わったからでしょうか。レポート良く書けていましたよ。

・今の日本は神様みたいな中心が必要だと思う。法治国家、個人主義といってもバラバラな気がする。そこで中心、柱になるゆおな存在が必要だと考えています。もしかすると、独裁みたいな感じになるかもしれないが、今よりマシだと考えてしまう。天皇が政治に口をだしたらどうなるのだろう。授業楽しかったです。世界観が変わるようでした。
私のコメント:「世界観が変わるようでした」とは嬉しくコメント拝見しました。私も実は大学の時に酒井健先生の講義を受けて世界観が変わったのです。少しはお分けできたでしょうか。変わった世界観で「中心が必要」と自分で考えたこと大変嬉しく思います。その意見を反対から考えて、そしてさらに素晴らしいものにしていって下さい。それが学問の楽しさですし、人間らしさでもあります。半期お疲れ様でした。

・問1で法治国家が利益不利益の点で平等になる、と書いたけれど、先生のアメリカの例を聞いて、この考えは間違っていると知った。法治国家にしても人治国家にしても難しいと思った。
私のコメント:半期お疲れ様でした。自分で自分の意見の反対意見を取り入れられる点、素晴らしいです。コメント、その意味で嬉しいです。問1のコメントですが「公平」→「結果の公平」ではない、ということですね。日本では「公平」→「結果の公平」となりました。それは「民のかまど」の神話に如実に現れています(私の解釈です)。また、この日本的な心理が戦後の奇跡の経済復興を成し遂げました。私たちが豊かに生活できるのですから感謝感激ですね。さて、この点を経済学から見てみると、これもまた面白いですよ。(実名)くんの1つの気づきから広がって行きますね。人生を楽しんで下さい。

・政治的なことで人々を変に動かしている事実を知れてよかったと思います。法治国家の良い所と人治国家の良い所を合わせてさらに良いものは出来ないのかと思いました。中国の仕組みについてある程度知っていましたが、極端な考え方だと思います。もう少し臨機応変に出来ないのか不思議に思います。
私のコメント:半期お疲れ様でした。事実を知って問題に目が向いていますね。大変嬉しいです。こういうコメントが私にとって講義の一生懸命やったご褒美だなぁ~と感じています。さて、2点。1つは私たちの考え方で相手を判断してマイナスに評価するだけでは不十分、という点です。必ず反対から考えるか、中国(漢人)の意見を聞いてみましょう。もう1点は、現在までの中国は「国内に不満がたまると日本に不満をぶちまけて批判する」という体制です。これは大韓民国も同じです。そういう教育を小学校からしているので、中々根深いものがあります。しかし、この教育は精々20~40年くらいしか歴史がないので、1000年以上お隣同士の国の姿、と考えてはいけないという点です。これも知っていくと楽しいですよ。

・前期この講義を受けて原発問題や政治の問題など様々な問題について知ることが出来ました。おそらく、普段の僕なら原発も政治も何の考えもなしに見ているだけだったと思います。今期この講義を受けることが出来本当によかったです。
私のコメント:半期お疲れ様でした。私も理系出身で25歳くらいまでは「誰が政治家になってもどっちの政党でも同じ」と言いふらしていました。多分、(実名)くんは何かのきっかけで気が付いたでしょう。たまたま私の講義になったと思いますが、少し早められたかな、と思います。過分な言葉を有り難う御座います。一生懸命やって良かったな、と思いました。

・最後の授業なので少しさびしいかも
私のコメント:半期お疲れ様でした。私も寂しいです・・・笑顔でお別れしましょう。

・人治国家だ法治国家だという話が面白かったです。日本の首相が脱税とかしても捕まらないのはこういうものなんだなと思いました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。講義内容を理解して、普段の問題意識に持っていけるのは素晴らしいです。その鋭さが良い所ですから今後も伸ばして行って下さいね。法治主義ではない日本の悪い所が出てしまいましたね。しかも日本人が選んだ代表に。次の選挙でどのような結果が出るか注目しましょう。

・結局、完全な人治国家や法治国家を作るのはたぶん無理だろうと授業を聞いて思った。
私のコメント:半期お疲れ様でした。鋭い着想です。まず、両極に注目するそのスタイルも素晴らしいです。ただ、前提として近代の国家は、法治主義を含む「国民国家」を前提としています。ですから、「国民国家」の作られた300年以上前には、人治国家があった点は補足しておきます。コメントで思い出しました。講義で補足できなかったのが残念です。ここで補足します。また、コメントがあったので気が付きました。有り難う御座います。

・科学も経済も政治が絡んできてしまう。もっと純粋にやっていければいいのになぁと思う。
私のコメント:半期お疲れ様でした。確かに気持ちは判ります。ただ、技術も経済も大目標は何でしょうか? それは「みんなを幸せにする」ことです。これは政治的な究極の目的ですね。その点で関わり合いが出てきますし、その点を大切にしていきましょう。大切にしてきて下さった人たちがいるから、私たちは、電気、ガス、電話など多くの恩恵を受けています。有り難いことです。

・歴史を振り返ると政治的に変えられた化学(科学?)知識は沢山あるのかな気になった。
私のコメント:半期お疲れ様でした。有名な科学論争だけでも政治的に変えられてきたものは沢山あることが分かります。(実名)くんが自分で思いついた疑問ですから調べてみて下さい。例えば「ルイセンコ学説」。しかし、化学、あるいは自然科学の知識は「再現性」という厳しい基準がありますから、時間がたつときちっと元に戻ります。社会科学や思想などはそうなりませんよ。宗教なども同じです。私はそこでこの厳しい基準をもっと知りたいな、と思うようになりました。

・今までの授業の中で筆者と先生の意見の対立を観て、どちらの意見もなるほどと思ったことが沢山あった。
私のコメント:半期お疲れ様でした。本当に嬉しいコメントです。有り難う御座います。なるほど、と思う楽しさは学問の楽しさですね。だからこそ、今後も両方の意見の意見を聞いてほしいなぁ、と思います。最初に「倫理に限らず人文科学、社会科学に正解は多数ある」と述べました。それをくみ取ってくれました。本当に嬉しいです。

・日本は、個人レベルにおいても国家レベルにおいても「神」という見えない存在を考えていないから、個人主義にも、法治国家にも向かわない風習があると思います。個人レベルでは孤立主義になってしまう・・・。その拡大である国家レベルでも法律に縛られてしまい、日本人には向かないと思います。今の状態では、日本は人治国家に適していると思います。ただ、アメリカ(イギリスなど)は、「神」という「私をいつも守って支えてくれる存在」がいると信じているので、個人主義となっている。その延長で法治国家となっている。アメリカにとって不変の基準を定めることを通して、「不変なる神」というものを信じようとしていると思います。人治国家では人と人の比較(とちたかというと一時的)で判断している。法治国家は、アメリカで言えば神を中心と考えた時に、より不変的な基準(法律)を定めて、一種の信仰を示しているのではないかと思う。だから、法治国家は目の前の一時的に起こる問題を一時的に見てしまう(←人治国家)のではなく、見えない「神」という存在を信じているがゆえに、不変の法律に従おうとしている。そのため法治国家よりも法治国家の方がより高次元である気がするので、日本もより高次元になれたらすごいと思うが、今のままでゃ法治国家に向かえないと考えます。
私のコメント:半期お疲れ様でした。法治主義と人治主義を正確に理解してくれたことまず嬉しく読みました。その上で分析をし、法治国家を高次元と分析した点が素晴らしいです。この議論を深めていくには、「不変」の神、と「普遍」の神をどのように分けるか、だと思います。これは仏教を始め多くの神学理論の基礎になります。
 「不変」は変わらないこと=この世界を作った神様は凄い点は変わらない、全員が善(仏性)を持っているのは変わらない
 「普遍」は普(あまね)く、遍(あまね)くというように全てに行き渡ること=太陽(天照大御神)が全てを公平に照らす、神様はすべての事物の中にある(キリスト教の神の遍在(へんざい))
 ご参考下さい。

・(上の学生のもう1つの答えです)最初は授業の内容についていけない部分が多かったです。だけど正解がある訳ではなく様々な意見を取り入れていく内容は凄くやりやすかったです。特に日本人は人治国家(集団主義)だなと感じたし、情報に流されやすい風習があると感じました。この授業を受けても、まだ「倫理はこうだ!」とはっきりしたものが分からないです。それだけ難しい基準を持つものだと思いました。ただ、これから様々な情報に対して、よく考えるようにしていきたいです。「あの人がこういった」「この人がこういった」と言って、流されてしまわないようにしたいです。そういった意味では、アメリカのように「神」という不変的存在を中心として絶対的に変わらないものがあれば安心感が持てると思います。凄く考えさせられる授業内容でした。有り難う御座いました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。倫理の難しさ、人治主義の欠点、一神教の安心感、物事を考える大切さが書いてあり、大変嬉しかったです。伝えられて良かったです。私も伝えられてきたことですから、お渡しできて何よりです。(実名)くんの言う一神教の安心感は、日本のようなアニミズムから一神教に変わってきた歴史的事実を理解する上で重要なキーワードではないでしょうか。一神教が出てくる前てアニミズムでした。最初一神教はエジプトでしたが、イスラム教とキリスト教はアニミズムに取って代って行きました。次に移るべく視点を見出してくれて何よりです。

・“三段論法”や“インフォームドコンセント”など専門的な単語が沢山出てきたり、物事の本質を見据えたり、やっていることは文系だなぁと思いながら授業を受けていました。日本は文系と理系に真っ二つに分けますが、世界ではそんなことをしている国は日本ぐらいだそうですね。この授業を受けて、本当に文系も理系も関係ないなと思いました。
 それから、新聞やニュースを真剣に観るようになりました。気に入った記事をファイリングするのも面白そうです。そういうことをするのが好きなんですよ~。それから授業の途中にちょくちょく入ってくるオタクネタをもうちょっと聞きたかったです。そんなことを喋ってくれる先生はそういませんから。先生も卵料理得意なんですね! 嬉しいです。オムライスとか茹で卵とかたまごスープとか最高だと思います。授業が終わってもHPはありますか?!! 半年間有り難う御座いました。
私のコメント:仰るように文系理系の区別が大学以降まで続くのは日本くらいではないでしょうか。大学や社会に入れば文系も理系もないですから。中学や高校の時に一時的に文系、理系を分けるのは良いと思いますけれども。人間て全員全部バラバラだから良いんですよね。ヲタクネタはもっと話したいのですが(笑)、講義内容に関係あるものだけにしました。講義が終わった後、飲み会でもすれば良かったなぁ~とコメントを見て思いました。有り難う御座います。卵は大好きでした。というか貧乏で、大学時代は食費が月に2万円でしたから、卵、ワカメで中華丼風にしてよく食べていました。米は実家から時々送ってもらっていて、本当に感謝していました。仕送りの方が金額は多かったのですがw HPはありますよ。残そうと思っています。良かったらまた見てやって下さい。

・返却プリントを見返してみると4月よりも文章を沢山書けるようになったと思った。事実・論拠・結論の3段論法は事実をどう結び付けていくかが難しかったが、今後も使える方法なので使っていきたい。先日の中国高速鉄道の件といい原発といい丁度タイムリーな話題があって、今年は特別な講義だったと思う。今年受講出来て良かった。また、レポートには律義に返事が書いてあり嬉しかった。先日の「原発に関心がないのに反原発は矛盾」というのはそう言われるまで気が付かなかった。
私のコメント:半期お疲れ様でした。色々と吸収してくれたようで嬉しいです。3段論法はさらに詳しいルールや決まりがあり、それを知るともっと書きやすくなるかもしれません。論理学、関係の本を読んでみて下さい。今年は本当にタイムリーでしたね。私も今年講義が出来たこと特別なことと感じていました。詳しくは
「講義関連エッセイ 「講義全体の反省」」http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-74.html
をどうぞ。(実名)さんは、深く自分で考えられる人なので言葉になるのは後になるのを恐れずにいて下さい。鬼蕾(大きい可能性のある人)だな、と感じていました。今後に期待しています。

・科学者の倫理という講義を受けて自分はこれまで大学で受けてきた講義と少し違った印象を持ちました。今現在起きている世の中のニュースをお題にして、そのニュースについて、ただ見て感想をするということではなく、少し観る角度を変えてそのニュースを見てみるとまた新たな問題が出てきて自分はそのニュースに関心を持つことが出来ました。今後も新聞か報道を見た時に自分の切り口でそのニュースについて考えていきたいと思いました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。角度を変える大切さとその面白さが伝えられて良かったです。嬉しい言葉を有り難う御座います。ニュースはその原因があって、その原因には何かしらが繋(つな)がっていて、そうして多くのことが繋がっていきます。「ニュースには何かつながりがある」と気が付くと世の中が広がると思います。その気が付く楽しさを持って人生を楽しんでいって下さい。

・震災のことや原発の事を多く取り扱っていたので凄く興味深かった。ニュースを見てても、ただ見るだけではなく、色々考えながら見れるようになったのはこれをやっていたからだと思う。(同じ意見を沢山頂きました)
私のコメント:半期お疲れ様でした。嬉しいコメントを有り難う御座います。繋がりが見えてくると苛立(いらだ)ちや怒りが出てくることもありますが、それを引き受けられるようになって欲しいです。それが私は個人的には大人になる、と考えています。世の中は矛盾していますから。人間も矛盾していますから、それを引き受けられるようになることが大人になる、と考えています。ご参考下さい。

・分析することで問題点を指摘して評価する。しかし、問題点を1人の人間で解決するよりは大勢の人間で解決した方が効率が良い。そのために人に理解してもらう方法を学んでいるような気がするが、理解をさせても解決をしようと一緒に動いてくれなければ無意味である。私の周囲は動かない人が多いので、他人と一緒にと言うよりも自分自身の能力を高めてより思く(?読み取れず 抱く?)解決できる方法を望みます。
私のコメント:半期お疲れ様でした。(実名)くんの周りに頼らずに自分自身を高める方法を取る決意は素晴らしいです。孔子の「立派な人は周りの人に合わせて一緒にならないけれど平和に仲良くできる」という名言を思い出しました。また、この言葉を自分の言葉で書いてあり、希望を感じました。素晴らしい言葉を有り難う御座います。聞けて嬉しかったです。

・だいたいどの授業も、ずらずらと自分の意見を述べて、それが正確だ!という方が多かった中で高木先生は色々な角度から色々な人の意見を言って下さったので、すごく楽しく授業を受けることが出来ました。今回の中国の電車事故はこのまま証拠も隠滅されて何もなかったように終わってしまうのか。理由も分からないままの事故の跡が消えていない状態で数十時間後には運転再開・・・日本もいつか同じように(原発同様)になっていくのではないかと不安になりました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。「すごく楽しかった」との言葉有り難う御座います。ただ、その楽しさは(実名)さんの中にその楽しさがあったからだと思います。色々な刺激を受けてご自身の中身を発見して行って下さい。例えば、老いていくのも楽しいですよ。今まで無かった自分を発見できるのです。日本もいつか・・・という危惧はまさに当たっていますね。私もそれを注目しています。現在、これを書いているのが、お盆明けの17日なのですが、「原発事故以来初めて、再開を北海道知事が了承する」とのニュースがありました。「どうして安全なのか?」をきちんと説明しないまま、再開の動きが出ています。これを学問の力で引き受けてきましょう。

・始めは原発についてプリントで6枚?も課題が出たりして、そんなん知らんわ―ってことばかりだったけど、15回の授業で沢山のことを知れたと思う。原発の事も最後にやった地球温暖化のことも、政治的な理由があったりして本当はそうではないという人もきっと多くいるだろうと思うのにそういった人の声はあまり表に出てこない。日本の体質だとか色々な理由があるからだとは思っても、不思議でならない。極端な例になるけれど、幸せのために戦争をしているという人もいれば、幸せのために戦争をやめようという人もいる。何が良くて何が悪いのか、何が利益につながるのか、何が倫理なのか、やっぱり難しい。けど面白い。何百枚?何千枚のプリントに目を通して、コメントを書いて・・・お疲れ様でしたˆ皿ˆ 有り難う御座いました。
私のコメント:「そんなん知らんわ―」って正直なコメントに思わず笑ってしまいました。それでも15回やって得るものがあったようで何よりです。そして大切な部分「倫理には沢山の正解がある」を自分の言葉で具体的に表現してくれ、きちんと真意が伝わっていることが分かりました。「けど面白い」は希望が見えました。世間も矛盾だらけだし、人間も矛盾だらけですが「けど面白い」という感覚で取り組むことは大切だと思っています。嬉しい希望です。プリントは、多分、4000枚くらいでしょうか。大変でしたが「けど面白い」という感覚で取り組みました。後、非常勤なので講義のコマ数が少なかったから出来ました。これも恵まれた講義が出来た一因だと考えています。気がついてくれて有り難う御座います。

・今回の授業を通して主に原発のことをやってきました。一番自分の中で変わった事はニュースを見ることが多くなったこと、そして、さらにインターネットを使って深く調べるようになったことです。今も福島原発は危険な状態で、汚染牛肉等の食材(まだまだこれからいっぱい出てくると思う)も流通してしまっています。地震・津波の大震災が起きたという事実、これからどうするか、復興の課題を自分でも見つけ、何とか手助けしたいです。有り難う御座いました!!
私のコメント:半期お疲れ様でした。ニュースをきちんと見るようになったこと、ネットで調べるようになったこと、福島の現状分析(汚染問題)、そして自分で課題を見つけようとしていること、に希望が見えます。本当に嬉しいです。私も(実名)くんを始め多くの方々からエネルギーをもらい、かみさんの提案で8月末に南三陸町の復興市に行きます。チケット、宿を取りました。8月末は仙台は宿が取れない状態です。しかも「ボランティアの方歓迎」などのプランが掲げられいます。復興にはまだまだ遠いですが5カ月経っても多くの人々が気持を寄せている。(実名)くんの気持ち、本当に嬉しい言葉でした。有り難う御座います。

・倫理のことをこれまで学んできて思ったことは「難しい」というのが本音です。人間だから、一人一人の考え方や価値観は当然違います。これでは困るから、法律があり、人はこれに従っています。だからこそ、法律ではない倫理は難しいものだと思います。明確なルールが存在しないから、最後に綻びができるのは(結びつき? 綻びを引き受ける?)その当事者だけです。自分がその当事者になるかもしれない。ここで学んだことは、自分にとって価値のあるものになると思います。
私のコメント:倫理の「難しさ」が伝わったようで嬉しいです。法律と倫理の明確な違いも理解してもらえたようです。倫理の「難しさ」は引き受けることによって大分変って行きます。文学や漫画、思想などで「難しさ」の引き受け方が色々と書いてあります。この世の中に生きている人はこの「難しさ」を何らかの形で、無関心も含めて、引き受けています。この視点で世の中を見てみて、勉強させてもらうのも楽しいですよ。何せ、終わりがないですから。半期お疲れ様でした。

・湿度が多いとものは腐りやすくなりますが、砂漠のような環境ではサボテンくらいしか育てない、といった感じでしょうか。15回の講義を通して知らなかったことを沢山知ることが出来ました。それは単に知識だけではなく、物事を多面的に考える力な(ど)で、今後もずっと役に立つものだと思います。正直こういう授業が面白くて大学に来ているようなものだったりします。
私のコメント:最初の一行は、何とも味のある一行でした。知識と多面を学んでくれて嬉しいです。また、「
今後もずっと役に立つものだと思います」という過分な言葉も嬉しく頂きました。私もこういう授業が面白くて、それまでは量子論の話は面白くなかったので、大学に行くようになりました。私はその先生に個人的にレポートを見てもらい、単位を取った後も講義に出させてもらいました。とういう訳なので(実名)くんがそのようにすることを嫌がりませんので何時でもどうぞ。また、私以外にも大学には素晴らしい先生が、私の知る範囲ないでも2名の常勤教員がいますので是非ともどうぞ。名前を知りたければ匿名のコメントにメールアドレスを書いて下さいね。半期お疲れ様でした。

・理解するまでには時間が掛かる。
私のコメント:正直なコメント嬉しく拝見しました。時間は掛かりますが理解は出来ているようで、テストを見て、何よりです。半期お疲れ様でした。

・個人的に一番つらかったものがどうかを見て書くレポートでした。良かった所が毎回紙に書いて提出するので言いたいことがあったら紙に書いて伝えられることが出来るので良かった。
私のコメント:動画のレポートは大変だったのですね。それでためにはなったでしょうか? どの水準まで、と区切らなかったのですが、その点が大変でしたでしょうか。何か書いてくれればきちんと伝わりましたよ。今回もきちんと繋がっています。

・これまで授業を聞いてみて、原発のことや情報の不正など色々考えたり聞いてみて、改めて他の国と日本を比べてみて、日本は他の国とは違(う)点や考え方があると思いました。
私のコメント:半期お疲れ様でした。原発事故の報道の仕方も国それぞれでしたね。特に英国のある放送局は延々と自然科学的事実に反しているミスを報道し続けました。それが日本の信頼を貶(おとし)めました。また、アメリカは比較的公平でしたが、普段は白人中心主義や軍事優先主義がメディアを(私の未熟な考えでは)日本よりも支配しています。各国にそれぞれ色々な問題を抱えながら、そして揺れ動きながら報道がなされています。日本も、「問題を抱えている」、「揺れ動いている」ことが表に出てくるようになってきました。今後さらに健全化することを望んでいます。良い点に着目してくれて嬉しいです。有り難う御座います。

・文章の書き方に加え、社会的側面から考えることが多い授業で、これまで受けた授業の中でも特に知識面で参考になると思った少しは知っていたことを、さらに深く知ることが出来たことは将来的にも役立つだろうし、今起きている出来事を取り上げてくれることが多かったので、現在の自分の状況を知る上でも良い授業だったと思う。
私のコメント:「現在の自分の状況を知る上でも」とは大変嬉しい言葉を有り難う御座います。自分を知ることが実は最も難しですね。というのは感情に左右されるからですし、他人を通さなければならないからです。その点についてお役に立てたようで嬉しいです。沢山詰め込み過ぎたかな、という思いはありましたが、感想を聞けてほっとしました。有り難う。

・意見や行動を1つの方向で見て賛成や反対するのではなく色々な意見やそれまでの経緯から考えて自分の意見を出すことが大切だと思った。
私のコメント:半期お疲れ様でした。私の最も伝えたかったことが伝わっていることが分かり大変嬉しくなりました。特に「原発以外を」とのコメントを気にしていました。最も伝えたい部分を理解してくれた上でのコメントだったことが分かりホッと安心しました。嬉しいコメントを有り難う御座いました。

・とてもタメになった授業だと思います。今のメディアはダメダメで、何を信じたら良いのか・・・。そんな時、この授業を聞くと、そういうのもあるのかと考えさせてくれます。
私のコメント:メディアの駄目さ加減に絶望していたようですね。講義を聞いて、役に立つ面、つまり希望を感じてくれたこと嬉しく思います。日本のメディアは確かに「客観報道」を目標としながら偏っています。しかし、英国のメディアは大衆に受けることを報道しがちですし、ですからスキャンダルやスクープを報道する新聞(日本で言うとスポーツ新聞のような)が一番売れています。アメリカでは特定の個人が多くのメディアを動かしています。それぞれの国にそれぞれ問題があります。それは人間が存在する限り変わらないでしょう。ですから、それを知った上でメディアを利用することをお勧めします。日本のマスメディアの情報でも角度を変えてみると裏に潜む真実が見えてきたりすることもあります。この辺りは、動画で紹介した青山繁晴氏や武田邦彦氏などメディアの論調とは反対の人の言葉を合わせて聞くと見えてきます。よければ彼らの動画を見て訓練して下さい。また、私はNEWSWEEKを大学時代から年間購読してずーっと見ているので日本のメディアの狭さ、偏りなどに目が行くようになりました。「公平」を今年のテーマにしたのもそのお陰なのです。今後の成長を期待しています。

・この授業を受けるまで考えたこともないことを色々と自分で考えることが増えました。色々なことを考えると今まで知らなかったことや、知っていることを改めて自覚することが出来てとても良かった。また、三段論法がとても印象に残りました。
私のコメント:自分で考え、知識が増え、そして改めての自覚が出来たこと、役立てた講義だったこと嬉しかったです。その楽しさは、学問の楽しさですし、人間の得られる根本的な楽しさの1つだと思います。これからもどんどん色んな楽しさ、色々な事で楽しさを感じて行って下さい。豊かな人生を送って下さい。半期間お付き合い有り難う御座いました。

・今までやってきた中で、受ける前と受けた後では全く自分の中の知識が変わりました。基本的には原発のことでしたが、受けていなかったらテレビでしか知ることが出来ず、実際にどんなことが起こっていて、どういう状況なのか分かることはなかったと思われます。原発があった方がいいのか無い方が良いのか深く考えた時もありました。これが正確(正解?)という事ではないので、自分がもし教える立場になったら1つの考えではなく、沢山の考えについて教えていきたいです。
私のコメント:半期お疲れ様でした。「全く自分の中の知識が変わりました」とは強い表現ですね。その後に「深く考えた時もありました」とあり、その表現を実感しました。今までの知識は片方からでしかない、と観れれば、自分の知識が変わるという表現も納得いきます。気がついてくれたようで何よりです。嬉しいコメント拝見できて幸せでした。有り難う御座います。

・よく考えさせられる内容でした。難しい内容もあって、レポートなどもたいへんでした。でも、こういうのは社会人に必要だと思います。もっと力をつけたいです。
私のコメント:もっと力をつけたいです、を読んで、手を合わせたい気持ちです。成長への意欲が感じられたからです。教育には、知識を学ぶ知育、体を鍛え技を身につける体育、そしてやる気を与える徳育があります。徳育が最も難しくそして最も大切だと言われてきました。(実名)くんの意欲がコメントから見れて、そこに今後の日本の希望を見ました。有り難う御座います。

・前にも書きましたが、やはりこういう授業は面白いです。先生も教科書の考えとは違う自分自身の考えを言ってくれるので勉強になります。原発事故の話を重点的にやったため様々な事実を知ることが出来ました。今では新聞の一面くらいはよく見るようになりました。最後に、三段論法はまだ苦手です。
私のコメント:授業を楽しんでくれたようで何よりです。「新聞の一面くらいは」という言葉に現実と正直さを感じました。私も時々新聞の一面以外も見るようになりました。正直にコメントを有り難う。三段論法は前にも言いましたが、本当は15回の講義で取り扱うくらいの内容です。ですから、良ければ過去の講義録を見直してみて下さいね。

・CO2(2は小文字)の温暖化問題のことは、CO2(2は小文字)のせいにしておけば儲かる人がいるから騒いでるのかと思いました。しかし、政治的な理由からだとは知らなかったです。これまでの授業で様々な長所、短所、文化、社会の近いを勉強しました。国が違えば考えも変わるし、正しいと思っていたことも間違いだったという事もあります。けど大きな災害が起こった時、そんなの関係なしに動く人が居ます。そんな人が多い世の中になって欲しいです。
私のコメント:私も「そんな人が多い世の中になって欲しい」です。良い言葉ですね。聞けて嬉しいですし、コメントに書いてくれて有り難う御座います。CO2(2は小文字)の問題は、先が国際政治の理由で、その後に儲かる人がくっつきました。自動車の免許更新、車検などを始めとして数々の仕組みが日本にはありますね。今までは豊かでしたから支えられましたが、これからはそうも行かなくなります。大きな流れで行くと今後日本はもっとスリムになっていくと思います。余分なことが無くなっていく中で、そんな人が増えてくるような気がしています。また、そんな人を多く作りたいな、と思っています。(実名)くんが気がついてくれたこと、嬉しいです。

・中盤くらいまでずっと原発の話ばっかだったので正直飽きていた部分もあったが、それでも知らないことばかりだったので良かったかなとは思います。前からニュースや新聞では見ていたつもりだったけど、全然自分の情報量が足りないと思った。今日みたいな授業がもっとあったら色んなことに疑問を感じたり興味をもてたのではないかと思いました。あと、他の先生とは違い、よく生徒を褒める人だな~と思っていました。
私のコメント:原発の話ばかりでしたよね。講義録を見直しても、8回目からと言いながら、具体的な話は原発関係が多かったですよね、ブログを見直していて感じました。私も自分の情報量は足りないなぁ、と感じていました。ですから、同じ仲間と情報を共有して良かったですね。(実名)くんは自分が足りない、ということをコメントに書けて正直な人ですね。素晴らしいです。最終回のような講義は、来期増やすかもしれません。もし興味があれば取ってみて下さいね。それと飽きているなぁ~というのは感じていましたよ。素晴らしいなぁ、と思った時には、口に出すようにしました。それは3,4年前からだったと思います。そうするとやっている先生の側も楽しくなるんですよ。ご参考下さいませ。

・理系が頑張って成果を上げても、政治家が「ふーん」で終わらせることはこの前のれんなんちゃらさんの反応で分かってた。あと、このタイミングで素晴らしい教材をくれたことに、ある意味感謝したい。 取り返しのつかないことになったけど。
私のコメント:「経済は一流、政治は三流」という日本を表現する言葉があります。もしかしたら(実名)くんの意味と同じかも知れませんね。ただ、その後スーパーコンピューターは日本がぶっちぎりで世界No.1を取り返しましたね。素晴らしいニュースで本当に嬉しくなりました。また、れんなんたらさんの発言は前後を読むと、どうもマスコミの報道とは違うようです。ご参考下さい。東電に関してパンチの効いた皮肉が的確ですね。素晴らしいです。私は教材にして今後も伝えていきたいと思っています。出来ることを無理せずやっていきましょう。

・“科学技術者の”倫理というものが最初はよく分らなかったのだが、学んでいくうちに少しずつ理解していくことが出来た。倫理は物事を見つことにおいて非常に重要な要素である。しかし、時には非倫理的な行動を取った時が良いこともある。我々は、倫理を大切にしつつ、見定めながら生きていかねばならない。
私のコメント:倫理とは難しいものですが、徐々に理解して行ってもらえて良かったです。私は倫理は日常生活に必要で、それでも中々言葉にできないもの、と考えました。そこで倫理を「古代ギリシャの倫理はなになに~」とか「儒教ではなになに~」ではなく、倫理を具体的な問題から「公平さ」で考えていってもらう事にしました。その遠回りなやり方で伝わったようで嬉しいです。また、「我々は、倫理を大切にしつつ、見定めながら生きていかねばならない」はとても力強く良い言葉ですね。名言です。それが(実名)くんの倫理に対する考えとして受け止めます。良い言葉を有り難う御座いました。

・この授業を受けて、日本だけでなく政府は自分たちの都合の良い様に法を決めたり、メディアなども一方からの意見しか言わない人などを使うなど政府に対する不信を強くしたように感じた。今回の地球温暖化なども推進する方は自分の言っていることの欠点が分かっていてもそれを認めないなどがあるのは良くない。
私のコメント:半期間お疲れ様でした。事実として偏向や都合の良いように改訂することはあります。そして良くないことです。しかし、そこで止まらないで欲しい、と思います。原発事故で見えてきたのは「何かを誰かを非難するだけでは結局事故は防げない」ということでした。それでは事故の予防や再発防止にはつながらない、と私は考えています。参考にしてみて下さい。批判や非難からの踏み出す一歩は大変ですが、価値はあると思います。

・ただ自分の感情的な意見を述べるのではなく肯定派、否定派の立場に立ち立論しディベートした上での自分の意見を出すという大切さを学びました。先生が日本語ラップ好きなのは意外でした。SITAKILI Ⅸオススメします。
私のコメント:最も大切な分をきちんと理解してくれ言葉にしてくれ嬉しい限りです。私もまだまだ勉強中ですし、皆さんに教えてもらうことが多かったです。さて、「SITAKILI Ⅸ」薦めてくれて有り難う御座います。早速聞きました。個人的には「暗殺者」が良かったです。モブディープが好きですし、似てますよね。もっと聞きこんでみます。
ご興味あれば:「暗殺者 / Shitakili Ix」 http://www.youtube.com/watch?v=UySw7-O8M7U&feature=related

・地球温暖化の話が本当だとするなら、(冷戦)戦争によってねつ造された話に世界中が踊らされていることになる。日本が京都議定書やエコ家電ブームで騒いでいることが何だか恥ずかしいと思えました。話は少し変わりますが原水爆の話を取り扱った映画(アニメですが)を見ました。第二次大戦期に核兵器が落とされ、2人で暮らしていた老夫婦が被曝して弱っていく様がとても悲しいものでした。タイトルは「風が吹くとき」です。興味があれば見てみて下さい。
私のコメント:「恥ずかしい」という感覚は大変健全で素晴らし感覚です。他方、事実として技術は社会的要因によって発展したり捨てられたりします。まず、そこを引き受けましょう。そこから学問の力が生まれてきます。「風が吹くとき」を薦めてくれて有り難う御座います。絵が可愛くて声優も素晴らしいですね。アニメですが、とありますが、私はアニメもマンガも大好きです。もちろん、本も好きです。素晴らしいものは、アニメもマンガも本も絵も、どこにでもあると考えています。コメント有り難う御座いました。
ご興味があれば:「風が吹くとき」 http://www.youtube.com/watch?v=AcW8XeCeERE

・最初から最後までずっと興味をそそられる話が聞けてとても良かった。またブログなども。原発問題の進展などがあった時にコメントを載せてもらえるとありがたく思います。
私のコメント:興味を持って講義を受けてくれて有り難う御座います。ブログも作るのが面倒くさかったのですが、今も講義が終わってから打っているので手間はかかりますが、作って良かったです。何より社会的責任を果たしている、果たせている、という感覚が力になります。また、私自身の心を清浄にしてくれます。福島原発事故の復興の時に「お金だけ上げればいいよ」という政策に反対でした。それはやはり「自分で働いて社会的責任を果たしている」という感覚が心を清浄にしてくれる、と考えたからです。心の清浄にしてくれることによって「心の復興」が果たせるのだと思います。真の復興は、「心の復興」だと思うのです。参考図書の吉村昭『三陸海岸大津波』には、「大津波の後、死ぬまで狂ったままの人がいた」とありました。そうならないように心を向けています。「ブログにコメントを」との言葉有り難う御座います。早速実行します。1つ1つ選別しながら、ゆっくりUPするので時間は掛かるかもしれませんが実行します。

・これまで受けてきて、人によってニュースや物事はここまで捉え方が違うのか、と実感した。共感して考え方が変わったり、それは違うのではないかと思ったり、そのニュースによってかなりマチマチではあったが、人とニュースについて談義するのは2chか兄か父しかいなかったので、非常に刺激的であった。
私のコメント:同じ日本人でも全然違う意見、を実感してもらえたようで良かったです。グループワークは当日の朝の電車の中で決めたことで不十分でしたが、心に残ったようで嬉しいです。談義できるお兄さんとお父さんがいらっしゃって良かったですね。また、実は私は今年の1月に「人間のあり様としてネット社会」という論文を書きました。一般的な理解である「ネットが人間のコミュニケーションを変えた」のではなく「人間のコミュニケーションに足りない部分があるからネットが発展している」という主張をしています。2chが流行っている理由、さらに半分は女性であるという理由も何やら分かるようなコメントでした。大変参考になりました。有り難う御座います。

・技術は技術者がいるだけでは発展しないことが良く分りました。政治的風景(背景?)やその国の風土、習慣によって跳躍的(飛躍的?)に発展したもの、その国に合わず捨てられてしまったものがあるのだと思うと社会に出た時は、1つのものをさまざまな角度から広範囲で見ることで多くの意見を知り、今度どうあるべきかを考えることが必要だとこの講義を通して学べました。今学期有り難う御座いました。
私のコメント:こちらこそ今学期有り難う御座いました。意欲的に取り組んでくれ、自分の頭で考えてくれたのが良く分るコメントでした。特に「技術は技術者がいるだけでは発展しないことが良く分りました」は、私の意見をきちんと要約してくれた一文です。意識的に主体的に考えてくれたから出てくる一文ですね。お役に立てたようで何よりです。今後も色んな物事を吸収して行って下さい。

・今まで「政治」とか社会の事を考えるのが苦手だった。自分に何が足りないのか今イチ分からないが、これら社会の事を考えるセンスが無いのだろうと思った。昔からうすうす気が付いていたのだろうが、それが理由で社会とかに全く興味が無く、自分が力になれない点に努力する気は起きない人間なので、そうだったのだと気付いた。この授業でも理解できない所が多かった。しかし、とても有意義な授業だったと思う。自分の考えの甘さに(を?)痛感したし、よくメディアの言う事を鵜呑みにしていた所もあった。裏での様々な理由で表ではウソが平気でつかれていたいたり、など。
私のコメント:正直な告白、有り難う。読めたこと嬉しく感じました。自分の欠点や苦手な部分をさらすことに勇気がいります。その勇気を持てたことに敬意を感じます。私個人は中々その勇気が持てませんでした。同じ20代前半では持てなかったのです。「理解できなかったが、でも有意義でした。それは自分の甘さ(メディアを鵜呑みする点も含む)に気がついたから」という内容は、さらに嬉しかったです。(実名)くんの心の目を開くきっかけが与えられたようで、講義を一生懸命やってよかった、と感じました。私もこれまで多くの本の中の人、実際に逢った人に目を開くきっかけを貰ってきました。そのおすそ分けが少しできたようで嬉しいです。関連エッセイにも書きましたが、講義のご褒美だと、(実名)くんのコメントを拝見しました。今後も色んな人に影響を貰って行って下さい。

・科学技術者の倫理(の視点)で物事をみると色々と面倒だなと思った。リスクトレードオフやフールプルーフなど、こんなの正直どうでもいいと最初は思っていたが、これはあくまで自分の視点で見た場合であって、倫理的に見るとこれらは重要で欠かすことの出来ない要素なのだとこの授業を受けて学んだ。
私のコメント:嬉しいコメント有り難う御座います。「あくまで自分の視点で見た場合であって」の言葉は、(実名)くんの視点が、自分の身体から離れて空のように上から眺めていることが伝わってきます。自分の欲や感情、利得に捕らわれない視点ですね。福島原発事故で私が批判したのはこの点でした。私心<公共心になるには、公共心を捕える(実名)くんの視点がまず大切です。私はそこに希望を見出します。ですから、本当に嬉しいコメントでした。今後も大切にしていって下さい。

・この授業は政治の話や科学の話など横断的に学ぶことが出来て面白かった。現在の科学の『常識』に、人治的な考えや政治的理由が多く入っていることが分かったから注意したい。また倫理という言葉の意味が最初は分からなかったが、今は理解できたので良かった。最近のニュースで中国の高速鉄道事故を取り上げ、「日本ではありえない」などとよく言っているが、「中国」は「日本」ではないので当たり前だと思った。わざわざ反中国的な考えをさせるゆおな報道ばかりだと思った。
私のコメント:半期間お疲れ様でした。大変「冷静」な意見です。私も最後の講義録を(実名)くんのコメントを参考にして書かせてもらいました。有り難う御座います。私たちは「日本が正しい、あるいは日本のように中国がなればよい」という無意識の前提を持っています。それを認めないで相手を一方的に非難するだけでは、実は真の友好は訪れません。真の友好は大人の関係、孔子の言う「和して同せず、同じて和せず」だからです。反日教育を確かに中国、韓国は行っていますが、それに呼応するように日本でも「日本が正しい、あるいは日本のように中国がなればよい」という無意識の前提で話が進む場合があります。それに気をつけたいです。私自身は特に。コメントに教えてもらいました。今後もこの「冷静」さを大切にして下さい。

・最初は多方面から見ているつもりだったが、聞いているうちに一方向から見ているだけだと思った。実際に原発は偏った知識で友人や親と話していたと感じる。一方向だけではなく、多方向から物事を見て、それぞれの方向から考えることの大切さを今一度知ることが出来たと思う。授業中に考えて、文を書くと言う事は大学に入ってから少なくなった。この授業で考えて文を書くこと、また、書き方を教えてもらい、とても良かった。楽しい授業でした。
私のコメント:自分を知ることのお手伝いが出来たようで良かったです。仕事を始め、家族が増えていくと日常生活が忙しくなります。その前に自分を見つめておく、というのは大切なことです。講義がお役に立てたようで嬉しいです。今後は本や友人などと話しながらご自身を知ることを続けてください。もちろん、それを文にして書くとさらに深まっていきますよ。楽しい授業だったのは一生懸命、(実名)くんが取り組んでくれたからですから、今後も何かに一生懸命取り組んで人生を楽しんでいって下さい。

・日本は特にマスメディアに作られた社会なのだと思った。毎朝ニュースを見ているからそれなりには分かっているつもりでいた。大体のニュースは同じことばかり言うから、地球温暖化はするし、中国は反日本的で裏ではやばいことばかりやっているという考えが根付いていた。ニュースだけを見て心を動かされてしまっては駄目だし、みんながみんなメディアの上に乗った社会になってしまったらダメになってしまう。正しいことは何か、今だに(未だ?)にわからないが、全てを鵜呑みにしてはいけないと思った。そして見た目だけで判断してしまうような大人にはなりたくないと思った。
私のコメント:半期間お疲れ様でした。(実名)さんは、御自身の問題として考えられる所が素晴らしい点ですね。そこが実は学問をする上で最も大切な出発点である、ということを今回の福島原発事故は教えてくれました。自分の問題として考えない、から事故が起きても他人事の対応。現地の被災民のことも他人事で、対応が遅れる。そしてその観点が取り入れられていない最も古い、冷戦構造を残している業界組織の1つが、メディアです。もちろん、長所もあります。事実を認識し、問題を他人事にしない、という姿勢が学問の出発点であり、倫理の出発点であることもお伝え出来たのなら嬉しい限りです。

・この講義を受ける前の僕は予備知識が全くなく、15回の内容全てが初耳でした。正直な所、受講したくてした訳ではなく単位が目的だったので何となく予定に入れました。しかし、1回目からあまりに面白い内容で本当に受けて良かったと思います。教科書に従わない内容が最高でした。毎回、飛び出る高木節が楽しかったです。これからも高木節をガンガン飛ばして生徒を楽しませて下さい。
私のコメント:「なんとなく予定に入れました」は正直な言葉ですね。私も大学時代は多くの講義が「なんとなく予定に入れました」状態でした。その中でもためになる講義もありそうでない講義もありました。(実名)くんのためになる講義になったようで嬉しいです。正直に言うと私は大学時代の講義が殆どつまらなかったです。少し工夫するだけでもっと興味を持ってくれるし、学生の皆さんにためになるし、最後には自分の学問にも返ってくるし(こんな風に皆さんの素晴らしいコメントが聞けて)人生も豊かになるのに、と思っていました。ですから、そういう講義を自分は「したいな」と思っていました。それが高木節なのでしょうねw 学問は本来最も楽しいもの、という風に感じています。それを少しでも伝えられたら何よりです。嬉しいコメント有り難う御座いました。

・今学期に科学技術者の倫理の授業を受けて単位を取るとかの問題ではなく単純に自分のためになって良かったなと思います。今回の地球温暖化の問題はもちろん、お茶の問題、原発についてなど、他の反対の視点から見ると、色々なことが見えてくると言う事を学びました。この授業を受けていなかったら、ただマスコミのことをそのまま受けていたと思います。是非とも友達や家族にも教えてあげたいと思います。
私のコメント:嬉しい言葉を有り難う御座います。高校までの勉強は教科書に疑問を持たず覚えることで、大学からの勉強は自分の成長のための勉強です。そのためには教科書に書いてあることを疑ったり、反対の意見を探したり、議論をしたり、何より自分の頭で考えることが大切です。その点を少しお伝え出来たとコメントを拝見しました。「ただマスコミのことをそのまま受けていた」という(実名)くんの言葉は、現在の大学教育の根本的な欠点を示しているように感じました。色々な人が言っていますが、内田樹先生が分かりやすく書いています。良ければ読んでみて下さい。「是非とも友達や家族にも教えてあげたいと思います」は嬉しい言葉です。私が講義の中でお話しした「働く=八方楽く=みんなを楽しくすること」という内容を連想しました。

・これまでの授業をやってきて、先生の授業に対する熱意を感じることが出来て自分もやる気になれた。色々と自分のためになることも学べて良かった。レポートは量が多くて大変dなったけど、やったお陰で今まで自分の知らなかったことを知ることが出来たので良かったと思う。神とかが絡んでくる話は楽しくて良かった。
私のコメント:「熱意」が伝わってやる気になってくれたようで嬉しいです。どの辺りに熱意を感じられたのか、思い返してみると最初と第8回目の「黙祷(もくとう)」でしょうか? 自分の知らないことを知る楽しさは人生を豊かにしてくれますから、それを楽しむ心を持ち続けて行って下さい。神の話ですが、中々日本では話されませんよね。けれどもお盆やお彼岸、お正月は神様のお話です。前にも書いたかもしれませんが私は特定の宗派、宗教を信仰していません。その上で、今回の東日本大震災でも心の復興に神様=死者への気持ちが欠かせません。どのように亡くなった方を慰霊するか、どのように亡くなった方を受け止めるか、という神様の話です。大切な問題ですね。私は大学時代に『神の歴史―ユダヤ・キリスト・イスラーム教全史』をを何度か読みました。ノートに1回目は心に残った文を書きうつし、2回目は疑問や意見を書きました。それが今の話の元になっています。
長い本ですがご興味あれば:『神の歴史―ユダヤ・キリスト・イスラーム教全史』をカレン アームストロング 著 柏書房 

・15回の講義を受けて倫理の事を少し理解できるようになったと思う。先生の講義は聞きやすく講義の合間に問題や、生徒に発言をうながしてくれたので理解しながら勉強することが出来ました。前期ではこの講義が一番楽しかったです。
私のコメント:聞きやすい、との言葉嬉しかったです。マイクを使わない方が聞きとりやすいかな、と花粉症になっても地声でした。その頃は「聞きやすいかな?」と不安でした。ですから嬉しかったです。また、「理解しながら勉強することが出来ました」も嬉しいコメントです。一方的な講義にならないように、気をつけていて一昨年から学生の皆さんに板書してもらうのを取り入れました。今年も続けて良かったです。「前期で一番」とは過分な言葉に恐縮しました。来期、またそう言ってもらえるように準備して頑張りたいです。

・他の授業とは少し違った、特殊な形態な授業だと思った。温暖化で海面が上昇しないのは驚いた。飲み会があったら参加したいと思った。
私のコメント:半期間有り難う御座いました。少し違った形態だったのは、倫理という題材を扱い、また目標が「事故予防や再発防止」という明確な目標があるからだと思います。他の大学や専門学校で教える時は、また別のやり方で授業をしています。高校の物理の授業では、図と数式と両方で説明する方法を取りました。最近のアメリカの認知心理学では「図形と文字(数式)で理解する2つのタイプがある」そうです。後、問題のパターン解析をして整理したプリントを作ったりしました。温暖化の海面上昇しない、という説明は色々な説明があります。面白いですから探してみて下さいね。飲み会の件、思いついた時は遅くて残念でした。1クラスでしか言っていませんが他にも書いてくれた人が何人かいて心残りではあります。コメント大変嬉しかったです。また何かあればコメントもらえれば嬉しいです。

・この講義を受けるまでは、ニュースを見ていて一方的な考えの放送でも気にせず受け流すように見ていましたが、最近では逆の立場はどうなのかを考えられるようになったと思います。
私のコメント:「一方的な放送」と気が付いていたのですね。私はどうも気が付くのが遅かったと記憶しています。その感覚を大切にして下さい。「逆の立場はどうなのか」という風になったのは素晴らしいことですね。大変嬉しく読みました。国際交流でも他人への思いやりの原点も、この「自分とは違う、自分とは反対かもしれない可能性への気づき」が出発点になります。ですから、「公平」というのは大切ではないかなぁ~と考えています。それを習得したのに希望が見えてきます。ただ、習得したから大丈夫、とすると、それがまた一方的な立場になりがちですから気をつけて下さいね。

・人間の道徳は一体どういうものか。何に基づいて道徳が形成されるのか。道徳と法律は矛盾があるか。人間は完璧になるのには遠いのか、などドイツの哲学家カントが言った通り、人間と動物の違いが道徳であるのだ。
私のコメント:カントの名前が出てきてドキッとしました。実は昨年まで道徳の基礎についてカントの立場、他の2つの立場を説明していたからです。講義で落ちてしまった部分を補ってくれて有り難う御座います。カントの自然科学認識は科学哲学的に誤った部分が幾つかありますが、その大筋として大変参考になります。また、二律背反から道徳を考えていく部分なども説明できれば良かったのにな、と思います。半期間と短かったですが、お疲れ様でした。良い意見を聞けて嬉しかったです。

・15回を通して、物事を両端から見て、公平な立場になって見てから自分の意見を出すということの大切さを理解しました。また出来ごとには必ず2つ以上の見方があり、一方からからだけでは何も始まらず、よくならず、進化もしないという事を考えるようになった。大学は専門的なことばかりやるが、一般教養としてこのような授業をどんどん取り入れていった方がいいと思った。人間をよくする授業だと思った。
私のコメント:授業の核心部分を理解してくれて嬉しいです。「一方からからだけでは何も始まらず、よくならず、進化もしない」とは素晴らしい言葉ですね。そして(実名)くん自身で考えたことが素晴らしいです。「人間をよくする授業だと思った」とは・・・凄い言葉です。名言、金言、諺を作るのが(実名)くんは得意なのではないでしょうか。過分な言葉有り難う御座いました。

・この授業をやって、様々な問題に対する考え方は変わったかなと思う。テレビとか見ていて「○○が悪い!」とかやっているのを見た時、やる前は「そうか、悪いのか」とただ見たまま感じていたけれど、最近は「なんで悪いんだろう?」みたいに疑問を抱くことが増えてきて、後で調べてみようと思う事が増えた。これまで、こういう文系授業には苦手意識が強かったけど、この授業はとてもやりやすく楽しかった。
私のコメント:有り難う御座います。疑問を持つことが増えてきたのは、学問の力ですね。それを少し伝えられたことが何より嬉しいです。そして受け取ってくれたことに感謝です。調べることで学問の力は増して行きます。それを楽しむことでさらに拡大していきます。それはスポーツでも武道でも料理でも同じでしょう。大学内にも素晴らしい先生がいますので、どんどん吸収して行って下さい。今後も色んな事で「自分で考え、調べ、楽しむこと」を続けて下さい。半期間お疲れ様でした。


 以上でコメント集を終わります。
 素晴らしいコメントを学生の皆さんが書いてくれたことに感謝します。
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