15回全ての講義が終わって

 15回の講義が、大雨の中終わった。
 
 今期は雨が大変多かった、と感じている。

 最後の問は「これまで15回の感想」であり、いつもように講義後直ぐに見せてもらう。

 「さて、ごほうび、ごほうび」

 と言って読みだす。今回は特大のご褒美だった。

 
 『静岡時代』という静岡県の大学生が作っている雑誌があり、23号に須藤千尋氏のエッセイ「まっすぐな明日」が載っていた。

 「(自分のレポートを恥じる)・・・すると先生は「楽しく書けましたか」と尋ねてきた。・・・(中略)・・・「はい楽しかったです」と答えると、先生はにっこり笑って「楽しかったならいいじゃないですか」と言ってくれた。その時、はっと気づいた。例えレポートの評価が悪くても、自分が感じたその楽しみは、明らかに自分のものだけなのだと。」

 この楽しみを、レポートの中で別の言葉で何人もの人が書いてくれたように読めた。

 私には本当に特大のご褒美だった。

 
 「有り難う御座います」の言葉が感想にあってもなくても、1人1人のレポートを読み終わると、私は

 「ありがとう」や「有り難う御座います」

 と声に出した。

 窓では大雨降る、寂しい講師室、「誰かに見られたら・・・」とふっと思ったけれど、その時は、「一緒に笑えばいいか」と感じた。

 須藤さんのエッセイは、

 「もしかしたら、それ(自分で好きなことをやること)は誰かに迷惑をかけるかもしれないけれど、それでも自分は自分の気持ちに少しでも正直でありたい。」

 と締めくくってあった。


 
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