講義録3-2 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。

○予見可能で対策不可能なものはないのかきになった。例えば隕石(いんせき)が降ってくるとか。

★ありますよ、予見可能で対策不可能な事象。隕石の衝突は好例です。ただ、「対策不可能」なら、技術者倫理の範囲ではないのです。それは倫理的責任を問われないのです。講義外から考えられるのは、素晴らしいです。

○現代では科学技術が発展し、過去の事例などもかなり積み重ねていると思います。コンピュータなどで予見なども出来ているので、予見はすることが出来ても技術的に被害防止、削減不可能な予見の先行はどのように対処すべきでしょうか。そのような予見が出来るものは作らないのか、未来に期待して使い続けているのでしょうか。

★良い質問ですね。今度の講義で挙げています。楽しみにしていてください。また、人間がこの世の事象のどの位を知っていると思いますか? 私は、0.0000000001以下だと私は思っています。ですから、事故は無くせないのでしょう。

○予見可能というのはどこまでなのか? 事故があった後なら幾らでも予見ができないのではないかとマスコミ辺りにしきりに聞かれそうなものだ。線引きが必要である。

★面白い視点です。マスコミに幾ら批判されても専門家としての責務を果たす、のが技術者倫理の出発点です。ですから、事故前の時点で予見可能なのかを詳細に検討するのです。

○絶対の安全というものが実現できればいいが、そのようなものは将来出来るのだろうか?

★原理として不可能です。例えば、人間では無からの創造ができれば出来るでしょうね。良い切り口です。

○今日の授業が始まった時に、先生は自分自身と言いながら、自分自分と書いていました。

★指摘有り難う御座います。

○結局、授業始めの朝日の件はどういうことだったのでしょう。よく判りませんでした。

★講義録3-1をどうぞ。また、是非とも本を実際に読んでみて下さい。そして自分の考えを創り上げていって下さい。

○フール・プルーフはやたらめったら考え付きましたが、フェイル・セイフは中々出てきませんでした。普段の生活に馴染みすぎて気が付かないのでしょうか。

★普段の生活に馴染み好きているからではなく、そうした観点がないからではないでしょうか。だからこそ、本を読み、学校に通うのがワクワクするのでしょう。そういうことを今度、伝えたいです。

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