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講義録13-2 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。

 全体の傾向

問で高速増殖炉「もんじゅ」は1)軍事利用すべき、2)そのまま2050年の商業利用すべき、3)廃炉すべき を聴きました。
:軍事利用40%、商業利用20%、廃炉30%、その他10%でした。
:ばれても失敗を隠した方が得なケースがあることに驚いた
:原子力船「むつ」の無作為に驚いた

 などがありました。


○もし、日本が兵器を売ったら何が一番売れると思いますか?

★そうですね、面白い質問ですね。私は軍事については多少知識が有る程度なのですが、一番は航空機でしょう。アメリカ軍の作る兵器はとにかく高額です。スペースシャトルはソ連の10倍の値段でした。日本なら半額以下で作るでしょう。そして零戦の実績がありますから、現在でもアメリカは日本に航空機を作らせないのです。それらから航空機だと思います。面白い質問有り難う。

○授業中、問が出るとなんで寝ている人は起きることができるのか、すごく気になった。

★(笑) そうですね。寝ている当人に後で聞いてみたらどうでしょう。それがきっかけで話すようになって案外気が合うかもしれませんよ。さて、それでは味気ないので、ちょっと考えてみます。そうですね、私が問を出した後、教室をグルグルと回るからかもしれませんね。そして寝ている人を起こします。それで起きることが出来るのかもしれませんね。

○企画変更の不作為について。今話題の電気自動車は海外ではあまり注目されておらず、このまま日本だけで研究し続けても外国では売れないのではないか。

★鋭い着目点ですね。確かに電気自動車は売れないかもしれませんね。燃料である電気を供給するシステムがなければ電気自動車は動きませんから、その供給システムを構築する社会インフラ、ひいては政治、最後に社会的関心がなければ普及しませんから。そして電気自動車は燃料電池の素晴らしいのが発明されない限り、エネルギー効率の悪いですから。仰る通りです。

○もし、今中国が日本を攻撃しようとしたら、日本は迎撃できるのか?

★航空、海上、海中(潜水艦)では日本が圧倒しています。ただ、大陸弾道弾と言われるロケットは落とせるかは、疑念が残ります。これは元自衛隊の出身の何人もの方の本や講演でお聴きしました。もちろん、日本だけが集団的自衛権などという議論をまだやっていますから、社会が邪魔するかもしれませんね。集団的自衛権を否定すると口では言っておきながら、実際には台湾を軍事作戦を指揮した根本中将や、朝鮮戦争で戦死した自衛隊員など日本人が集団的自衛権を行使してきた歴史的事実があるのです。従軍慰安婦問題、南京事件(南京大虐殺)などの虚言のように集団的自衛権の議論をまだ続けているのです。もっとも迎撃を邪魔するのは、私達日本国民かもしれません。

○問2は止めるのがあたり前だと考えるのが普通だと私は感じました。しかし何故、実際は止めないのかがよく分かりませんでした。

★そうですね、普通ではないことが行われる現実があります。講義では説明しましたし、ブログでも書いてあります。しかしながら、それではまだ不十分なのでしょう。普通ではない現実を理解するために本を読み、議論をして自分なりの答えを見つけていって下さい。お奨めしたい本は以下です。

 吉岡 斉 著 『新版 原子力の社会史 その日本的展開』

○もんじゅはただちにやめる。平和主義の日本が軍事利用するというのは違う気がします。平和利用と言っているなら平和利用であって欲しいです。

★2点あります。1点目は、大学では常識的な感覚で判断しないことです。平和主義の日本とありますが、平和主義も大きく分けると2つあります。1つは「平和と言っていれば平和になる」という平和主義です。これは敗戦後の日本を占領しようとしたソ連の宣伝工作に乗った人々が言い続けたもので、現在も残っています。こういう現在の日本の常識的な感覚は、日本でしか通用しませんし、実際には平和にならず戦争を招きよせます。古代ローマの諺に「武器だけが平和を作る」というのがあります。武装しないと平和になれないのです。チベットは独立国でしたが、「平和と言っていれば平和になる」という僧侶さん達が主導権を握ったために、中華人民共和国に占領され併合されてしまいました。興味があれば、ペマ・ギャルポ氏の本を読んでみて下さい。
 
ペマ・ギャルポ著 『中国が隠し続けるチベットの真実』

もう1点は平和利用と言っているのは日本だけである、という事実です。核兵器と原子力兵器、核爆弾と原子力爆弾、核発電と原子力発電、どちらも同じ内容です。全く一緒ですが言葉が違う。核というと危ない、原子力というと危なくない、というおよそ学問とは程遠い政治的な理由で単語を使い分けているのです。核兵器も原発も同じ物理現象で時間の流れが違うだけです。それでも単語を使い分ければイメージが悪くならない、というのです。1点目に回帰しますが、平和利用という前提、常識的な感覚を疑って欲しいのです。そこに気が付くと○○さんならば、どんどん深めて行けるでしょう。
 
 以上です。


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