哲学12-2 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。

 全体の傾向

問3 あなたの考えはプラトン、ソクラテス、日本のどれに最も近いですか
 印象としては
:プラトン15%、ソクラテス20%、日本人45%、それぞれの掛け合わせなど20%

 でした。


○リスク0(零)は労力を消費しているため実現不可能ではないか

★鋭い質問で感激しました。「取引」は時間と労力は零であると考えられています。つまり、例で示したゴミを売る「取引」では労力を消費「していない」のです。労力は一般的な用語で、経済用語では労働力で、こればサラリーマンなどをイメージすると分りやすいです。労働力を時間単位で与え、その対価として金銭を貰うのです。他方、「取引」にはそうした時間単位はなく、瞬間であると考えられています。

○リスクを0にすればもう(儲)かるといっていたが、売れなければもう(儲)からないし、リスク0でももう(儲)かることはないと思う。働くことがだめなら、売り込みなどなにかを作ることもできない。

★真摯な意見を有り難う。講義の最後で説明が足りなかったのだと思います。儲けとリスクの関係をきちんと説明するには、費用と利益の関係を話さなければならなかったと思います。そこをざっと一言で片付けてしまいました。リスク0の行為を繰り返してもマイナスの利益(損益)が出ません。リスク0の行為が成功した時に利益が出るのです。ですから、マイナスの出ない行為、かつ蓋然的に利益のでる行為を繰り返せば利益だけが出る、ということです。次にこの行為が成立するためには、費用が0でなければなりません。費用が0ということは、無時間、無労働、無経費などを指します。ですから、工場を作ったり、原材料を仕入れたり、自分でサラリーマンのように働いてはならない、ということです。以下のことからそれが出てきます。もしさらに説明が必要であればお昼休みに教室に来てください。
 儲け(利益)=売上ー費用

○この授業を受ける前まで自分は日本人かと思いました。しかし、プラトンを知るにしたがって自分はプラトンだと思いました。まず、今でもそうですが友人といるのに自分を理解してくれないなこの人たちはど思ったり二次元はいいなと思うからです。しかしそう考えると日本人にはプラトン人間が多い気がします。

★授業を理解してくれて自分の経験で考えてくれ、嬉しいです。言われるようにプラトン人間は多いです。特に若いうちは多いです。私もプラトン人間でした。それが歳を重ねるにつれて、徐々に化けの皮がはがれてくるように日本人が出てきます。名前がありませんでしたが、あなたはどうでしょうか。これからの人生の中でどうしていくか、己を空の上の方から見下ろすような眼で見てみて下さい。

○僕はアリストテレスに近い人物であると思った。理由としては悪とは何か?という部分について最も同意できると思ったから。変化せず可能性を行動しないことで0にしていることこそがこの世をダメにしている大きな要因だと思うから。

★素晴らしい意見です。世の中をより善きものにしようという動機から考えてくれました。それこそがプラトン、アリストテレス、神武天皇の意気込みであったと思います。嬉しい意見です。

○自分は、日本人の考えに最も近いと思います。多様なものを受け入れることが大切なことだと考えるからです。そして、他を先に、自分を後に、という考えに共感するからです。

★授業をきちんと理解してくれて嬉しいです。そうですね、「他を先に、自分を後に」というロゴスが日本人にありますね。それを自覚していることが素晴らしいです。〇○くんがいることが日本の未来の希望です。有り難う御座います。

○この前、自分が、大学の食堂で昼ご飯を食べていたときに、近くに高木先生がいて、「いただきます」と言っていたのを見ました。その時、思ったことは、食べ物という命の集まりに感謝することは大切なことだと思いました。これから「いただきます」を言っていきたいです。

★なんと!?そうでしたか。コメントを読めて幸せです。「食べ物という命の集まり」とは、本当にそうですね。素晴らしい感覚を日本人はロゴスとして持っています。これを大切に受け継いでいくことを続けていきたいと想っています。〇○くんに伝えられて私は生まれてきた意義がありました。ご先祖様に感謝です。そして有り難う御座います。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

    名前:高木健治郎

書いたもの(平成29年度)
哲学(平成28年度)
科学技術者の倫理(平成28年度)
書いたもの(平成28年)
科学技術者の倫理(平成27年度)
哲学(平成27年度)
書いたもの(平成27年)
哲学(平成26年度)
「科学技術者の倫理(平成26年度)
講義録「哲学」
書いたもの(平成26年)
書いたもの(平成25年)
論文(高木健治郎の)
講義録「科学技術者の倫理」(平成25年度)
高木ゼミ『銃・病原菌・鉄』
高木ゼミ全6回『ぼくらの祖国』
教養講座6回分(平成24年度)   講義録21~
講義録「科学技術者の倫理」(平成24年度)     講義録1~15
最新記事
講義録「科学技術者の倫理」(平成23年度)
石上国語教室で行われた講演のレジュメです。哲学が足りなかったのが、福島原発事故の原因の1つではないか、と考えています。

「哲学のススメ2」レジュメ

最新コメント
カテゴリ