講義録11-2 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。

 全体の傾向
:宿題の内容は面白かった
:宿題の意図をくみ取れるようになりたい
:宿題は楽しかった(5割)、難しい(3割)、その他(2割)
:後藤新平を尊敬する

 が多かったです。


○外海(海外)にも後藤新平さんがいたのなら飲めるようになるのかも疑問でした。

★カンボジアの首都では北九州市の水道の技術が使われて、飲料水として飲むことが出来るそうですよ。対して、チョモランマ(エベレスト)があり水の豊富なネパールの首都カトマンズでは飲めないそうです。気になったのですから、他の都市も、是非とも調べてみて下さいね。

○テストについて情報を下さい。

★テストは講義中に出す問や助言から半分前後は出す予定です。基本単語(テクニカルターム)は出す予定です。これまでに10か所前後出す予定を言ってきていますので、それを確認しておいてください。基本、全て記入式です。

○自称宗教団体の話を聞いて思ったのですが。今の政治家はたとえ、給料が並の(サラ)リーマン程でも必死こいて当選をねらうと思いますか?

★良い質問ですね。それは政治家になった理由によるでしょう。例えば、サラリーマン程度の給料しかもらえない国でも議員になる人が大勢います。それは社会正義を成し遂げるためです。社会正義というと大げさかもしれませんが、「小学校の学童保育をもっと充実させたい」とか「この道路を大きくすればより街が発展する」とか「中学生や高校生のたまり場がないから、図書館の中に作ってあげたい」とか、そういうものです。日本の政治家の給料は、私は極めて安いと思います。公費で賄える分が少なすぎるので、例えば秘書の数が少なすぎます、給料が高くなるのです。私は国会議員の選挙区は全国で2~6程度にして、数も減らす、という理想を持っています。もっと選抜してほしい、と思っています。また、楽しい質問して下さい。

○最後の哲学が全ての学問の基礎になっている話がおもしろかった。

★それは何よりです。良ければ別の講義録「哲学9-1 プラトンとは」と「哲学10-1 プラトンのイデア論」をどうぞ。詳しく書いてあります。
哲学と数学の関係 http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-423.html
哲学と物理の関係 http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-429.html

○技術の目的は社会が決めるという事実を、順を追って理解することができる課題だったので、理解を深めることができて良かった。

★何よりです。順を追って、の理解が出来るのは素晴らしいことですよ。難しい、と言う人が3割前後いましたから。どちらの人も今後、こうした視点を身につけていって欲しいです。

○100均についてどう思いますか? 裏話などありますか?

★100均ですか・・・そうですね、最近、100均でも200円のカップラーメンや生鮮野菜などを売るようになりましたね。これは円安になり、中国などから安い原価で入らなくなってきたからです。そこで利益率の高い200円の商品や生鮮野菜を売るようになったのです。そしてアベノミクスの御陰で、中国産の加工食品が日本で作る動きが出てきました。今日の衆議院議員選挙の結果を見て、食品関係の企業の方々は、「じゃあ国内でつくってみるか」と想うのではないでしょうか。そうすると、100均で取り扱える商品がどうしても少なくなっていくでしょう。今後はどうなるでしょうか・・・。と思っています。もうちょっと詳しくは、

『図解 誰も気づかなかった儲ける秘密100』 別冊宝島編集部 編集

などをどうぞ。

○衆院選2014について、結果によって日本の今後が変わると思うのですが、どうお考えですか?

★ズバリ、きましたね。まだ結果が完全には出ていませんが、自民党圧勝ですね。日本には強い政権が出来ました。これによって世界の平和に貢献することが出来るようになります。その点が嬉しいです。講義録11-1の文頭で書いたように、世界では弱い政権ばかりですので、今後も強力な経済政策を取って行って欲しいです。ただ、気になるのは次世代の党が数を減らしたことです。まだまだ出来たばかりの政党ですが、敗戦後の体制を払拭するという主張を初めて掲げて戦った党です。安倍総理の中心に最も近い主張をしている面があります。危惧しているのは、「お金(経済)だけ」にならないか、という点です。まだまだ語りたいですが、おおざっぱにはこの辺になります。細かい点でもいいのでまた質問して下さい。できれば、○○くんの考えも書いた上でお願いします。

○マクドナルドの話をもう少し聞いてみたいです。

★分りました。他にも何人かいたので時間の配分を考えてみます。

○軍事利用の所で何と検索していいのかわからなかった

★本を読んで下さい。講義中に詳解した本が2冊はありました。主なものは『銃・病原菌・鉄』です。

○ファッションやさいせん(賽銭)、アニメやゲームは無駄なのでしょうか? それがもたらす精神的な作用(テンションがあがる、モチベーションが上がるなど)は確かにあると思うのですが、技術者倫理ではそこは評価しないのでしょうか?

★自分で考えた質問ですね。嬉しいです。まず、講義で述べたのは、1)費用便益分析的な倫理の根源と、主に3)哲学(宗教)的な倫理の根源を提示しました。1)は効率的であること、儲けが出ることを目指します。この視点からならば、ファッションや賽銭、アニメやゲームは全く無駄なものです。何も生産性に寄与しません。お終い。新しいものを生み出しはしないのです。精神的な作用などは、ご飯を食べたり寒くなったりしても上がり下がりするものなのです。しかし、3)からすればこれは価値のあるものです。ですから、技術者倫理でも視点によって、無駄、価値ありの両面があることになります。

○ブッダは生まれた直後に7歩歩いたらしいです。

★有り難う御座います。3歩だったか8歩だったか、と言ってしましました。訂正致します。

○ニュースを見ると、社民党や共産党の人ばかりと取り上げているような気がするのですが、メディアってみんな赤ですか?

★きちんとニュースを見た上での考察、素晴らしいですね。敗戦後のメディアは赤(マルクス・レーニン主義)に染まらないように上場せず、公平性を守らなけばならない、と言う法律さえ出来たのですが、社内の地位ある人に赤がいるので、赤になっています。従軍慰安婦で朝日新聞を叩きますが、それを同じように報道した毎日や読売新聞などの責任は問わないのです。「あいつがイジメた」と言いながら、一緒にイジメいた人の罪が無い訳がありません。話を元に戻しますと、メディアが偏っているのは法律違反です。椿事件(つばきじけん)を調べてみて下さい(知っているかも知れませんが)。法律違反まで行かないにしても、メディアは赤いです。ただ、チャンネル桜、というインターネットTVなど幾つかはそうではありません。また、アメリカのNEWSWEEKなどはそうした傾向があまりないので、お奨めします。図書館で読めますよ。

○宿題の公衆の福利というのがよく分かりませんでした。また、授業中のコールバーグの理論の第4、第5段階も知りたいと思いました。

★前半は「公衆の福利は殺菌された水道水を飲めること」です。問6の答えは、液体塩素の生産体制、細菌学の知識を持った政治家、水道水の規制が総量規制ではない濃度規制であったこと、です。
 後半ですが、文章にまとめてみました。今後同人誌に載れば、それを「書いたもの(平成26年度)」に載せますのでお楽しみに。結論だけ抜粋します。

第4段階 密教への志向 真実の言葉は民衆に解るような一般の言葉ではなく、秘密の言葉で書かれている
第5段階 不言への志向 真実は言葉では理解できないので、全身全霊をもって伝えられる

 です。

○先生はよく中国と戦争したら日本が必ず勝つと断言していますが、その根拠はなんですか?

★相手の根拠を聴く視点、素晴らしいです。現代戦はコンピュータと制空権が最も重要な領域です。コンピュータ防衛に関して日本は劣っていますが、独立のシステムを使用すれば良いので防衛は可能です。次に、実際の戦闘ですが、東日本大震災で自衛隊の半分は災害地に派遣されました。その際、中華人民共和国やロシアは領空侵犯などをして自衛隊の戦力がどれほど落ちるのかを試してきました。その時、一切落ちることはなかったのです。整備を含めた航空兵器、その運用において中華人民共和国やロシアを完全に上回っているのが、皮肉なことに証明されました。次に、制空権を取れば、陸、海、海中での戦闘でも圧倒しています。特に海中は決定的です。中国の潜水艦を完全に把握できているのに、逆に自衛隊の潜水艦は把握できていません。世界一とも言われる自衛隊の潜水艦を、山東半島沖と上海沖に派遣して民間の船を数隻沈めて海上封鎖を行えば、中国は戦争を継続できません。中国はエネルギーを大量に輸入する国家に転落し、さらに貿易なしでは富を生み出せない国になっているのです。昔のように農業の自給が出来る国ではないのです。日本は制空権と制海権を握り、そのまま戦争を継続させれば、数十単位の被害で勝利することが出来ます。
 支那事変(日中戦争とは嘘)では、日本人は劣った兵器で戦いましたが連戦連勝でした。支那人(中国人)30人と日本人1人の割合なら皇軍(日本軍)が勝っていた、という歴史的な事実を補足しても良いかもしれません。兵器が対等ならば、どれほどの差になるか、想像も出来ません。
 以上が根拠です。付け加えたいことも沢山ありますが、長くなったのでこの辺にしておきます。

○赤いジャンパーとを着ても牛も女も寄ってきません

★( ;w; ) 闘牛の話ですね。では、闘牛のように、女の居るところに突進しましょう。「犬も歩けば棒に当たる」と言います。私はイケメンではないので、女性の居る所、集まる所に顔を出していました。なんとかなりましたよ。

○権力が元々ない人が権力をつけるには、何を得ればよいのかがぎもん(疑問)になりました。

★これは後藤新平の話の文脈でしょうね。そのように解釈して解答します。後藤新平はまず権威がありました。留学経験と細菌学の権威です。ですから、権威を権力に転化させたのです。さらに、後藤新平は民衆に対して、分け隔てなく接しました。同時に分け隔てなく政策を検討しました。これによってさらなる権力を獲得していきます。支那人(当時の中国人)からは「化外の民」、つまり人間の住む場所ではないと言われた台湾人を人間として扱います。彼らは白人にも人間扱いされていなかったのですから、日本人が初めて人間として扱い、後藤新平は教育や医療を普及させました。これが分け隔てなく接した、という意味です。次に、液体塩素で分るように固定概念で政策を検討しませんでした。これが分け隔てなく政策を検討した、という意味です。両者を備えている政治家は極めて少ないです。現代の日本の政治家でさえ、数少ないのです。以上が解答です。もし文脈が異なる場合、さらなる疑問が生じた場合は質問して下さい。もちろん自分で調べるのが最も良いですが。

○基本、私は読書が嫌いであるが、今回の課題はすらすら読めて読みやすかった。

★そうでしたか、今までは〇○くんに合わない本を読んで、あるいは読まされてきたのですね。読みやすい本、読める本、楽しい本というのが必ずありますから、それを探していって下さいね。その一助になれて良かったです。

 以上です。
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