講義録5-2 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。

 全体の傾向

一番良い所
:幸福の話は興味深い
:三段論法の理解が進んだ
:自分を見つめ直すことができた
:色々な例が分りやすい

一番悪い所
:字が汚い
:板書の展開の分かりにくい所がある
:三段論法が難しい
:自分の文章能力が低い(謙虚な学生に感動します)


○論法って分りやすいですが、本当の真意を表現するには向いていないように思います。それが技術者理の倫理ということでしょうか。

★考えさせられるご質問でした。有り難う。講義録4-1の最後で「論理の問題」と「意味の問題」の違いについて述べました。そこを参考にして下さい。講義の中に三段論法を入れると、多少誤解が生じるのが解りました。来週に、大先輩の残してくれた解答を模範として配布したいと思います。

○今日一番良かった所は、いつも以上に熱を感じたところである。得(特)に天皇陛下や母の話をしている時は、先生の熱意を強く感じることができた。

★そうでしたか。やはり愛するものを語る時はついつい熱が入ってしまうのでしょうね。気が付きませんでした。教えてくれて有り難う。

○悪い所 自分の字もきたない

★なんと! 一回消してくれた跡が見えます。謙虚で客観視ができる、素晴らしいです。

○三段論法をもう少し詳しく教えて欲しい

★了解しました。来週、大先輩の解答を模範として配布しますね。

○授業とはあまり関係ないが、今回の授業で悪かった事は、寝てしまったことである。良かったことは、寝ていた自分を先生が起こしてくれた事。授業中寝ていていても大学の教授は起こさないことが多いが先生は起こしてくれました。この授業に対する思いが強いと思います。より一層集中して授業を受けようと思った。寝ててすいませんでした。

★嬉しい感想です。有り難う御座います。私の人生は後、40年。精一杯生きたいと思っています。それよりも、チョークで汚れた手で服が汚れなかったでしょうか? 私は念のため手のひらの反対側で起こすようにしているのですが。

○良かったところ 最後の天皇皇后両陛下の話です。

★両陛下の素晴らしいさがお伝えできて幸せです。尊(とうと)き者だけが尊きものを知る、という風に感じました。

○マイクをつけて咳しないで欲しいです。

★失礼しました。コメント大変助かりました。次の時間や翌日ではなるべく気を付けました。同様のコメントがなかったです。有り難う御座いました。

○自分も相手も互いに幸せになれることが一番の幸福だと私は思いますが、こういった考えをもつ思想家や教授もいるのでしょうか

★良い質問ですね。御自身の疑問は御自身で調べるのが一番だと思います。ただ、少しだけ補足を。聖徳太子の「和を以て貴しと為す」の真意は、○○くんのいう「自分も相手も互いに幸せになれることが一番の幸福」です。日本人が永い歴史の中で積み上げてきた努力の結果が、私達の肉体の中にあるのを実感しますね。聖徳太子以外では墨子が代表だと思います。是非どうぞ。

○宿題の期限は2週間になりませんか?

★今回はなりませんが、次回は内容によりますが、検討してみます。有り難う。

○先生の話は面白かったが、幸福については感情論だと思った。幸福は感情という考えでも良いのですか?

★適切な理解と疑問だと思います。幸福は感情です。ただ、興味深い考え方もあります。ブータン王国の「国民総幸福量」という考え方です。幸福を数字で表そう、そして積算しようというのです。

ブータン政府観光局 「国民総幸福量」
http://www.travel-to-bhutan.jp/about_bhutan/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%B7%8F%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E9%87%8F

さらに、質問が素晴らしいものです。雑誌「アエラ」2011年12月5日号より 引用元
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/22-2f2c.html

例えば、
⑧地域の活力=全16項目
・近所の人たちをどれくらい信頼していますか?
・この家族の一員じゃなければいいのに、と思いますか?
・家族はあなたにとって、心の安寧の源ですか?
・この1年で、犯罪の被害にあったことはありますか?
・暗くなってから家の近所を一人で歩いても安全だと思いますか?
・この1年で、地域内の対立は増えましたか

 面白いですね。是非とも御自身で調べてみて下さい。

○先生の言っていたゲームをしたいのに、していると何ともいえないかんじになることに共感します。けれども、義務ではなく、もう一つの別の人生を見ているという快楽であると思います。

★なるほど! 素晴しい解答です。哲学的視点がありますね。思わず手を打ってしまいました。もし時間があれば、私の「哲学」の講義録か、講義を取ってほしいと思いました。一緒に考えたいと思ったのです。また、色々教えて下さい。

 以上です。
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