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哲学2-2 学生コメント集

学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生のコメント、★:は高木のコメントです。考察をつける場合もあります。

○自己PRは結局のところ、わからないのであるならば、何故、履歴書などに書く際に書かなければならないのかという疑問が残った。

★真っ当な疑問を有り難う御座います。今後の講義で触れていくので後回しにしてしまいました。来週の最初にお話したいと思います。
履歴書は「日常生活ではなく職場」という限定の条件です。ですから、問題なのは「私の本質」ではなく「私の過去の行動」を書き、だからこそ「未来の職場の行動」を示すのが求められます。例えば、高校は3年間、病気以外で1度も欠席していません(私の過去の行動)。ですから、私は仕事を責任感をもってやります(未来の職場の行動)、と自己PRするのです。その際、横の人との本質は問われていないのです。講義に引き寄せれば、行動が変わっても私の本質は変わらない、ということです。3年間病気以外で1度も欠席しない行動をしながら、大学ではさぼってばっかりの反対の行動をしたとします。行動は変わりましたが、高校時代の私と大学時代の私は、記憶や想いなどの共通点が連続しています。
 つまり、日常生活の問題(自己PR)と思想の問題(私の本質)とは別である、という点を理解して欲しいです。とても良い疑問をもらいました。有り難う御座います。

○わからないことが解っている哲学だが、事象として解う(解く? 解る?)なければならないことも多いので意見の一つとして取り入れる。

★素晴らしい意見です。感動しました。自己紹介のしっかりとした内容が思い出されました。○○くんのように、先生(他人)の意見を意見として取り入れつつ、自分の考えを揺るがすに持っている態度、つまり自主独立の態度に感動しました。大学教育では、自主独立している人を育てたいのです。この講義が今後も何か参考になることがあれば幸いです。嬉しいコメントを有り難う御座いました。

○今回も楽しかったです。消費税が増えた話は、この1つ前の時間でやっている○○先生が授業で詳しく話していたので、比べて聞き、楽しむことができました。

★そうでしたか、知ることができ嬉しかったです。早速、○○先生にメールで「どのような話をされましたか?」と問い合わせしました。尊敬する先生なのでお聞き出来るのならば、とワクワクしています。○○さんは消費税が増えたこと、どのように考えますか? そちらも是非ともお聞きしたいです。

-追記 平成25年10月8日 ○○先生からお返事を頂きました。私と反対の御意見で、異なる視点で大変参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。-

○哲学が善を置いた考えであることに少しがっかりしました。悪を認めない事は、正義的悪行だと思います。

★読んだ時に、キター!と思いました。哲学的思索のある感想です。嬉しいです。対話が出来るのではないか、と期待しています。
まず、私は「悪」という言葉をこれまでにきちんと述べていません。もちろん、取り扱っていません。善と悪が対立して2つに分けられる二元論で語っているのか、それとも善しかない一元論なのか、はたまた善、悪、中庸の三元論なのかを示していません。しかしながら、○○くんの感想は「正義的悪行」の言葉に見られるように二元論に決めてしまっています。さらに、「悪を認めない」とも私は述べていません、むしろ、『悪の華』のような悪を積極的に認めていく立場を通してきています。2つの点で○○くんは私の意見に自分の意見を加え、ジャンプしています。そのジャンプの仕方がなんとも哲学的思索に飛んでいて素晴らしいのです。つまり、ジャンプする裏には哲学的思索があるのだろう、と推測できるからです。聞いてみたいですね。

○ほとんど知っていた、理解していた事だったので、特にありません。

★なるほど、既に知っていたのであれば知識量が多いので素晴らしいです。私の講義は最初に述べたように大学1年生向けの講義ですので、細かい点や知識量を増やす、というのをテーマにしていません。であるならば、○○くんは、私から智慧や見識を引き出すか、講義中に本を読んで知識量を増やすなどが出来ます。是非とも講義を利用して下さい。もちろん、私もこのようなコメントをもらったので、幾つかこれまでに入れていなかった点や工夫を入れたいと想います。


○もっと学生同士で議論するような場が欲しい

★とても良い提案、有り難う御座います。私も同感です。1クラス80名以上いるので、中々難しいです。しかし、検討してみます。

○私の本質というのが今日の講義の大部分であったと思いますが、その点について自分は曹洞宗系の学校に行っていたためか、少し自分の中で思考が偏っていたことに気づくことができた。“公平に物事を見る”という基本的なことを改めて認識することができた。

★自らを真摯に省みるコメントを拝見できて嬉しいです。私の講義で細かい箇所は取捨選択しています。さらに私自身の考えも偏っています。それを多くの智慧と知識を吸収することで、より公平にしていきたい、と考えています。この態度で公平で広い視点で世界を眺めて、その上で1つの教義(教理)を選択した方々がいます。仏陀やイエスが孔子や道元などです。○○くんの成長にこの講義が少しでもお役に立てたのなら幸いです。

○自分の見ている物を時々本物なのか疑う時があるが、それを考えさせられた。

★正直な感想を見れて嬉しかったです。講義を真剣に考えてくれているのが伝わってきたからです。「自分の見ている物を時々本物なのか疑う時がある」は、私も20歳頃にありました。偉大な人物の伝記などにも時々、同じような経験が書いてあります。決して特別ではない体験です。むしろ、そうした体験こそが偉大な人物への道である、と考える人もいる程です。その是非は横において置きますが、○○くんが今後どのように考えていくのか、が楽しみです。もし興味があるのなら、「ひろさちや」と「島田裕己(ひろみ)」の本を読んでみて下さい。内容が面白く深く、そして読みやすいですよ。

○バイトはマクドナルドでしています。

★○○○くん、今後マクドナルドの話をする予定です。

ー考察ー

 個性的な意見が少し出てきました。
多かった意見は「「私とは何か?」は奥深い。本質は変えられるのか?に興味をもった。3つの智慧が心に残った」でした。少しずつ学生の皆さんの意見を引き出していけるようになりたいです。来週も頑張ります。
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