講義録9-3 学生コメント集

 学生が書いた感想などと高木の返信をまとめたものです。

 学生の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は学生の感想、☆返信:は高木の返信で、別記したい場合は考察をつける場合もあります。また、プリントだけに返信する場合もあります。

○ミートホープ事件のように、内部告発されるほどの悪事がなくなることはないのだろうか。

☆返信:無くなりません。社会は何時でも矛盾し、悪事はなくならないのです。その中でどう生きるか、ですね。○○くんはどう生きますか? 私はこう生きています。

○「恥」がここまで浸透した国もなかなか無いのではないか。

☆返信:唯一無比です。近代の世界史に輝いています。明治維新と日露戦争、大東亜戦争です。

○神様からの義務を感じていないに日本人は、だからこそ物腰柔らかくいられるんだと思いました。

☆返信:深いですねー。○○くん、すごい! もっと深めていってくださいね。

○小学生、中学生の頃に先生から「誰から言われなくても、自分で考えて進んで行動できるようになりなさい」と言われた。だから無神教とて悪くはないと思う。

☆返信:悪くはないですよ。私はその様にもちろん言っていません。誤解されても突き進んで行動し、跳ね除け、コミュニケートできる人になってもらうことは私の願いです。素晴らしい先生に逢われたのですね。良い話を有り難う御座いました。

○講義を受けて日本の内部告発のメリットを感じられなかった。

☆返信:メリットがないのにどうしてするのでしょうか?考えてみてください。実例として赤羽さんのミートホープの本を読んでみて下さいね。

○「成功とは何か?」について自分の中でなんども考えたことがあった。目の前の成功と後の成功はどちらが良いのか?

☆返信:どちらが良いのでしょうか? 答えを貴方が決めるのです。与えられるのは答えにならないので、是非さらに深めていってくださいね。『古事記』や『聖書』や赤羽さんの本を読みながらどうぞ。

○日本人は正義感が妙に強いと思った。(植民地支配からの脱出) 正しいことをすれば天国に行けるというが何が正しいことなのかは疑問に思った。

☆返信:良い疑問です。よい着眼点です。青山繁晴著『ぼくらの祖国』をおススメします。

○日本と外国の考え方が違うことがわかりました。自分は日本人として産(生)まれてきてよかった。

☆返信:嬉しい言葉を有り難う。知れば知るほど祖国は素晴らしい国ですよ。

○時々何と書いてあるのかわからないときがあるので、読める字で書いてください。

☆返信:すいません。気を付けます。

○外国と日本の倫理観の違いは、やはり、宗教的な部分が強いのだな、と思った。自分は良いと思った事をしたいと(問3(赤羽氏の立場の時に内部告発をするかしないか→)するの様に)考えている。この行動は結果として外国よりだが、天国地獄について考えて行動している訳ではない。自分の考え方は日本的なのか、外国的なのか、それとも両方なのか、考えたがよく分からなかった。

☆返信:外国=一神教の根本は世界に対する驚異から論理的説明を出発点にしています。「宇宙を作った存在がいるはずだ。だから私もその存在に作られた。しっかり生きよう」のように。日本=随神(かんながら))の道は世界に対する感謝から情緒的感覚を出発点にしています。「私が生きられるのは豊かな自然があるからだ。自然は美しいなぁ」のように。すると、○○くんの「天国地獄について考えて行動している訳ではない」の一文は、日本的、に近いと言えます。ですから私は日本的である、と考えました。

○内部告発は、告発した後もまだ戦いが続くのだと思いました。

☆返信:着眼点が素晴らしいです。本当にその通りでしたね、ミートホープ事件は。

○近くの大型スーパーの\17コロッケも何かウラがありそう

☆返信:是非考えてみて下さい。きちっと日常生活で考えられる所が○○さんの良い所ですね。

○先週に引き続き、内部告発の難しさを感じました。ミートホープの件を受けて、内部告発が増えたり、消費者庁が出来たり・・・と赤羽さんの行動は今の私たちにとって大きな影響を与えているにも関わらず、モラルヒーロ―ではなく、細々と暮らしているというのは何だかさびしく感じます。

☆返信:全く同意です。講義録にも書きましたが、赤羽氏は顕彰されるべきだと考えます。

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