『ぼくらの祖国』第2回学生レポート抜粋集

 『ぼくらの祖国』第2回学生レポート抜粋集です。

 カブドットコム証券の山田勉氏の解説をニコニコ動画で見ています。

 学生の皆さんが一生懸命考え、自分が生まれ変わったような体験が赤裸々に書かれています。是非ともお読み頂きたいです。1人1人が自分の頭で考え、だからこそ沢山の考え方が出てきています。ですから尊いと考えます。各回ごとにレポート毎にまとめてあります。部分抜粋とします。原文をそのまま掲載し、()は高木の補足です。スペースは次の人に移ることを意味します。

○第2回レポート 「拉致とは?」
 題
●問1 あなたが拉致を語る時、最も大切にする点は何ですか?
●問2 レポートをまとめての感想

●問1 あなたが拉致を語る時、最も大切にする点は何ですか?

・私が拉致について語る時に最も大切にする点は、「拉致被害者のかたがたと同じ祖国をもつ私たちは拉致と関係ないと言えない」という点である。
・そんな北朝鮮と日本の政治家を動かすのはやはり国民である私たちだ。私たちは拉致被害者の御家族の声を聞き、気持ちを理解し、政府や北朝鮮に訴えかけなければいけない。
・今私は17歳だが、拉致されたら、と考えるだけで怖い。いきなり自分の知らない所へ連れていかされただ、だれだって怖い。そんな怖い思いをし、何十年も祖国に帰ることができないでいるめぐみさん。一秒でも早く祖国へ帰ってきたいと考えているはずだ。

・私が拉致の問題を語る上で一番重要であると考えるのは、拉致が新しいタイプの戦争であるということである。とても恥ずかしいことだが、私は青山氏の著書を読むまで拉致に関して日本が諸外国との間に抱える数ある外交問題のうちのひとつに過ぎないとしか考えていなかった。もちろん拉致被害者の方々の活動はテレビや新聞などでの報道を通じて知っていたが、北朝鮮と日本の交渉がうまくいかない限りは解決しないだろうと考えていた。
私たち日本人の意識の欠如が、拉致問題がなかなか進展しない一番の理由なのではないか。
・拉致の問題からもわかるように、私たち日本人には「祖国」という意識が欠けている。自分が日本国民であるというアイデンティティーもないために、祖国を守ろうという意識も低い。日本国内で怒っている問題に対しても自分に関係していないと思ってしまう。日本を国民ひとりひとりの祖国として捉えなければ、国際社会でも生き残ることができないのではないか。私たちができるのは、今まで教育されてきたように日本は平和な社会であるという常識をまず疑いこと、新しいタイプの戦争に対応できる政治家を国民の代表として選ぶことである。

・私が拉致を語る時に最も大切にすることは自分の感情だけで拉致は良くないと断言しないようにする点である。なぜなら、拉致はたしかに悪いことだが、いつまでたっても北朝鮮から拉致被害者を取り返すことができない日本も悪いからだ。
・(5名の帰国をしった北朝鮮にいる日本人は)日本がまたいつか日の丸の飛行機で助けにきてくれるかもしれない、という期待を持ったと思う。政府もその人たちのためにも最善をつくして解決していくべきだ。

・私たちは、拉致が起こったこと全てを北朝鮮の悪にしている。北朝鮮はもちろん許されないことを行ったが、だからと言って日本に非がないとは言えない。自らの判断で行動することの出来ない自衛隊、他国の船が簡単に侵入出来てしまう日本の海上保安の手薄さ、戦争に対する国民意識の低さなども拉致の原因の1つであるだろう。
・どうして拉致が起こってしまったのか。何故いまだに被害者を救出できていないのか。この疑問に政府、国民は正面から向き(合)ってきたとは言い難い。
・聞いたうえで、当時の過ちにたいして反省をし、学び、次に生かしていかなければならない。そのために私は、拉致の事を語る時、一方的な話にならないようにしていきたい。

・(憲法9条) この文のおかげで我々は戦争のない今の日本の平和が続いているのだということを教育されてきた。そのような教育を受けてきた我々は、「新しい戦争」である拉致という行為に対して、戦争であるという認識を持っている日本人はほどんどおらず、教育を受けた通りその憲法が唱っているような平和な世界が続いていると考えている人が多い。だが、初めのところで述べたように、拉致自体「戦争」なのであるのだから、平和が今なお続いているという我々が受けてきた教育は、まったくもってうそになる。
・自分の祖国が戦争を仕掛けられて、祖国のために行動しない人はいない。太平洋戦争の戦争中、女性までもが命の危険にさらされながらも、人のため、祖国のために行動していたことをみればそれは明らかなことである。拉致問題を解決するには、国全体で強い意識を持って問題解決に向かって圧力をかけることが重要なのである。


●問2 レポートをまとめての感想

・今回、青山さんと横田さんの本を読み、拉致の怖さと日本の防衛力の弱さを知りました。
・「祖国」に続き、拉致も学校では教えられる機会は少なく、今まで友人と議論することもありませんでした。なので、高木先生の授業内で5人の意見を聞き、レポートを通して自分の意見をまとめることが出来てよかったです。

・普通に生活してきた家族が離ればなれになってしまうことは辛いことだと思いました。また、自分の家族にこのようなことが起こってしまったら耐えられないと思いました。
・発展途上国のような貧しい国々を援助していくのも大切なことだと思うが、まずは自分の国、日本を見直して本当に平和だと言える国にしていくことが必要だ。

・時が経つにつれ、私たちはほかの問題に気にとられ、拉致問題について議論する機会が少なくなってしまったのではないだろうか。拉致問題という言葉は一種の流行語のように人々の心から忘れさえあれようとしているのではないか。私自身、青山氏の著書をよむまでテレビや新聞で拉致被害者の家族会の方々について報道されているのを見て心の中のどこかで「まだやってたのか。大変だな。」としか思わなくなっていた薄情な自分に気がついた。これは大変恥ずかしいことであるが、もし私のように考えてしまう人が多いとしたら、拉致問題もいつかは風化につながってしまうかもしれない。それこそ、最も避けるべき事態である。
・拉致問題も国家、または政治家の利益のために二転三転しているという。やはり、ここでも自分の祖国を守る、同じ祖国に生きる人々を守る、という意識が私たち日本人に欠けているのだと感じた。
・いまだに欧米に対して劣等感を抱き、欧米のものがより良いと考えている人も多い。それなのに同じアジアの国々に関しては無関心で、どちらかというと日本より劣っていると考える人が多いように感じる。これらは祖国に対する理解や愛情がないから起こるのではないかと考えた。
・私は日本人として恥ずかしくない人間になりたい。祖国を愛する人間でいたい。そのために私たちに何か必要とされているのかを学ぶため、そして自分の持つ疑問を解決するためにも青山氏の著書、そして高木先生の講義を通して学ぶべきことが多くある、そう強く感じた。

・レポートはいつも難しいです。しっかりした文章を作るのに、今回は7日間かかりました。1日1時間やっていたのですが、前の日に作った文章を見ると、「なんか違うんだよな」と思ってしまい、結局5,6回書き直してしまいました。やっとできたレポートも今見返してみると「なんか違うんだよな」と思ってしまいます。優柔不断なんです。僕。だから結婚するときは、意志の強い女性とけっこんしたいなと思ったりもします。尻に敷かれるのが似合うタイプだと思うんです。まあ何年も先も(の)話なので今はどうでもいいといえばいいんですけど。
・レポートをやっていてふと思ったのですが、考えれば考えるほど全ての物事は奥が深すぎて、難しいとおもうようになりました。だから、レポートをかいている途中でも、ある事を調べ直したりするというのが多かったです。調べている中で、自分と違う視点の考えをしている人もいてとても新鮮でした。確か前回も言ったのですが、高校までの勉強は、何もかもが決まり切っていて、自分から調べて新たなるものを知ることはほとんどありませんでした。だからこのレポートを作っているときは、いつもいつも新鮮な感じがして、辛いというものがある半面、とても楽しいです。僕は一般受験生なので、まだ進路先が決まっていないのですが、「大学っていつもこういう勉強をするのか」と思うとわくわくして仕方がありません。
・自分の意見がいつも正しいとは限りません。これは僕が今まで生きてきた人生を通して感じた事です。僕はその感情が心の奥底に強くあったせいで、あまりじぶんを主張せず、友人に合わせて生きてきた節がありました。でもレポートを書いたりするなかで、間違ってでも自分の意見を言わなければ、周りの人も自分にも何の利益もないのだということに気がつく事が出来ました。それも含めてこのゼミでやってきたことは今後自分にいい影響を与えてくれると思います。まだ進路も決まらなくて、大変な時期ですが、これからもがんばっていきたいです。

 以上が第2回提出のレポートの抜粋集です。
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