高木ゼミ「拉致とは」(記入済)

(記入内容は高木によります。ゼミでは学生の皆さんの内容を共有しています。)

平成24年11月28日
第2回高木ゼミプリント
   
 紅葉を迎え、北風が木の葉を払い除けるようになり、小雪をありありと感じる気候になっています。前回は4名と多く、意見や質問が沢山出ましたし、楽しいゼミになりました。テーマは「祖国」でした。まとめのレポートは次回第3回に提出して下さい。問いは以下の4問、A4サイズで手書きPC書き何れも可、それぞれ800字以上です。

-第1回レポート 「祖国とは?」- レポートは別記
問1 祖国に必要なものは何か? 
問2 祖国を必要とするものは何か?
問3 祖国とは何か?
問4 レポートをまとめての感想

 では、第2回に入ります。『ぼくらの祖国』 平壌の日の丸の章 でテーマは「拉致」です。何も読まないで以下の問いに答えて下さい。

問1 「拉致」の言葉のあなたのイメージは?
 ソ連によるシベリア拉致、北朝鮮、敗戦の後処理が出来ない事件
問2 「拉致」の言葉の意味は?
 個人の意思に反して無理やり連れ去られること。
問3 「拉致」という言葉は日常会話の中で聞いたことがありますか? はい・いいえ
 かみさんや特定の友人と良く話をします。
問4 現在も日本人の拉致を放置したままの国家はどこでしょうか?
 ロシア(旧ソ連時代)、遺骨が残っている。
問5 「拉致」と似たような言葉として思い浮かぶ言葉は? 5つくらい
 誘拐、連行、かどわかし(拐かし)、人攫(さら)い、奪略、侵害
問6 「拉致」と反対の言葉として思い浮かぶ言葉は? 5つくらい
 自由、尊厳、生命、安全、防衛、保全
問7 国家による「拉致」は何故起こるのでしょうか?
 国家侵略を円滑に進めるために他国の情報収集、情報操作、戦力弱体化、弱点の洗い出しなどに利用するため。
『ぼくらの祖国』 平壌の日の丸の章を読んで以下の問いに答えなさい。
問8 「拉致」のイメージは変わりましたか? はい・いいえ
 けれども、「大韓民国」への工作が主要な目的であったことは知らなかった。
問9 「拉致」を何との関連で筆者青山氏は述べていますか? [敗戦後の祖国]
問10 「拉致」で問題になっているのは何だと青山氏は述べていますか?
・敗戦後の日本が拉致など「新しいタイプの戦争」を認識していない点。
・敗戦後に出来た世界唯一の自衛隊の歪(いびつ)さが拉致問題に対応できていない点。
問11 「拉致」を語ることで出来ることは何だと青山氏は述べていますか?
・「新しいタイプの戦争」に対応できるようになり、日本国民を守れるようになる。
・自衛隊の歪さに代表される敗戦後を考えられるようになる。
問12 「拉致」をこれまでのように見ないままにするのは何だと思いますか?
・日本国民だけが社会でも「祖国」を教わらないこと(41-42P)
・敗戦後の数々の歪みに疑いを持たず、「日本国民とは何か?」を自らに問わないこと(42P)
問13 北朝鮮による拉致問題を解決するためには、どのような具体的手段を取るべきであると青山氏は述べていますか?
・選挙を通して拉致事件を解決する総理大臣を選びこと(38P)
・自衛隊が関わる法律を改正すること(41P) ・学校で「拉致」を教えること(42P)
問14 北朝鮮による拉致問題を解決するためには、どのような具体的手段を取るべきであるとあなたは考えますか?
・青山さんの意見に加え、ODA拠出停止などで中国への圧力をかけること。
・日本国内にある協力者や協力機関への圧力をかけること。
問15 もしあなたの家族が「拉致」されたら見ないままにすると思いますか? 
はい・いいえ
理由を:大切な存在だから。

問16 もしあなたの家族が「拉致」されたらどのような行動を取ると思いますか?
 相手を特定し、数々の行政機関(警察や対応省庁など)への働きかけを行う。それでも対応が遅ければインターネットやマスコミなどに情報を出していく。
問17 「誘拐」では世界中で多くの問題が日本国内でも論じられています。2つ簡潔に説明して下さい。(本に無い)
①「ポルノ目的の幼児誘拐」:ヨーロッパ諸国ではポルノ雑誌の単純所持禁止から増えた。
ポルノ系の禁止で強姦も増える。2000年10万人当強姦数 カナダ80,アメリカ32,スウェーデン25,イギリス16,フランス14,大韓民国13,台湾4,日本1.8。
中国では2274人の救出が12月8日に政府系メディア「人民日報」で報じられる。
②「身代金目的の誘拐」:特にソマリア沖、マレー海峡の海賊。
問18 最も印象に残った一文を書いて下さい。
「その日の丸の飛行機が着陸し、そしてまた離陸していく、この光景を、拉致されたひとびとのうち連れ帰ってもらえない何人かが、見ていたらしい。」35P
問20 最も説明のほしい一文を書いて下さい。
「第二次世界大戦のあと、平和憲法のおかげで、日本には戦争がなく、犠牲者はいない」と日本で常に語られ、教えられてきた「常識」が嘘だったことが分かった瞬間だったからだ。しかし、その視点で報じたメディアは日本にただひとつも無く、その視点で国民に語りかけた政治家もまた、ひとりもいなかった。(34P)」のはどうしてだろうか。
問21 感想
 大学生の頃、風のたよりに、「北朝鮮による拉致がある」と聞いた。その時の戦慄が蘇ってきた。その後、色々と考えていくと、ソ連による拉致(強制連行と言い換えられている)を放置してきた政治が見えてきて、米ソ冷戦という国際政治に行きつく。敗戦を知らないけれども敗戦に縛られるのを早く止めたい。今も苦しんでいる日本国民を取り戻したい。

「拉致」被害者の言葉を本で聞いてみましょう。
『めぐみと私の35年』 横田 早紀江(よこた さきえ) 新潮社 2012年8月31日出版
静岡市図書館7館中5館にあります(平成24年11月28日午後2時半現在)。1260円

問22 拉致被害者の声を聞いた感想を書いて下さい。
 普通のおばさんの声が書いてあって驚いた。「北朝鮮による拉致事件」は政治色がつき、複雑な問題で縁遠いと想っていたのだ。横田さんご一家の写真があり、文章の内容も折り目正しさが伝わってきたが、「あまり人前に出るのは苦手」など普通のおばさんを感じさせた。であるからこそ、当たり前の日常の中に「北朝鮮による拉致」が潜んでいるのが、ひしひしと身に染みました。身に染みて少し落ち着くと、「私の家族がいつか拉致されるのかもしれない」という恐怖と、「拉致事件を日本国民に隠してきた日本政府」への怒りと、「現在何も手助けできない自分」への情けなさとが生まれてきました。私には何ができるのだろう、と問うばかりです。平成24年末の衆議院議員選挙では「北朝鮮による拉致」が主要な争点ではありませんが、私は第一として投票します。

問23 「拉致」について横田さんはどのようであるべきと述べていますか?
 めぐみさんのご帰宅を一心に願っています。「拉致」被害者の一時も早い帰宅を念じています。そして、政治的にどのようにあるべきか、どのような手段を取るべきか、については具体的に述べていません。

問24 問23を受けてあなたはどのようにあるべきと考えますか?
 家族が「北朝鮮による拉致」を受けたのなら、それに取り組まない日本の政権、政治家に対して強い怒りを覚えると思います。それゆえ、強硬な手段や無理やりな主張に通じやすくなります。けれども、横田さんは日本政府を信頼してきました。もし、横田さんが強硬な手段や無理やりな主張をしていたとしたら気持ちが寄り添わなかったでしょう。ですから、私は政治家に働きかけや教育を通して、「北朝鮮による拉致」を多く人々に訴えかけたいと考えています。具体的な手段としては、自衛隊と警察の特殊部隊による奪還作戦を強行すべきだと考えています。

問26 横田さんと青山氏の著書を比べて最も心に残ったのは何ですか?
 横田さんと青山さんの著書を比べて最も心に残ったのは「至誠」です。横田さんは日本国民によって選ばれた政府を信頼します。10年以上何も進展がなくても強硬手段を主張しません。青山さんは「最後の1人まで取り返さなければ日本は民主主義の国ではなくなる」と言います。それは日本を信頼することから生まれます。両者の信頼を誠実に履行していく点が共通しています。両者とも周りからの圧力や心情の揺れ動きがあるでしょうに、誠実さを貫き通します。この点が最も私の心に残りました。見習いたいです。

問27 2冊の本を読んだ後、あなたの「拉致」はどのようなイメージになりましたか?
 「国家犯罪による拉致」は、拉致実行国北朝鮮だけの責任にして悪者扱いすれば防げ、再発防止も出来る訳ではないことが分かりました。ですから、「拉致」は私自身に非常に身近なイメージを持つようになりました。「個人による拉致」の被害も身近なものですが、警察による対応が期待できます。他方「国家犯罪による拉致」は、対応してくれる政府や機関が期待できないのですから、さらに恐ろしくなりました。とても身近で恐ろしいイメージになりました。

問28 これまでの問をもう1度読み返し、感想を書いて下さい。
 大学生の時に「北朝鮮による拉致」を聞いて「日本全都道府県を通るだけでもいいから巡る」という計画を実行中だった私は、北陸や山陰地方に行くのが怖くなったのを覚えています。けれども、拉致事件を知っていくに従い、静岡やイギリスなどの海外でも日本人は「拉致」事件に巻き込まれていることを知り、恐怖はさらに深くなりました。2冊を読んでその恐怖を少しだけ冷静に受け止められるようになりました。それはやるべきことがはっきりしたからです。北朝鮮に期待するのは、ほぼ無意味であることが分かった以上、国内に日本の政権に働き掛けや期待を伝える以外に道がないとはっきりしたのです。小泉首相(元)が北朝鮮から拉致被害者を奪還しましたが、1兆2000億円の資金援助を行ったことが10年を過ぎた本年、平成24年に発覚しました。お金による奪還もさることながら、自衛隊や警察の特殊部隊による奪還も検討すべきだと考えます。そのために憲法改正は必須だと考えています。現在の平和憲法があれば平和なのだ、という敗戦後の嘘をきちっと見つめていきたいと強く感じました。

次回第3回の予習として動画を見ておいて下さい。
Youtube: “高台に逃げて” 命の呼びかけ 南三陸町一万の命を救った一人の女性
http://www.youtube.com/watch?v=IBUWQVrbdn4&feature=BFa&list=PL71386818F6712129
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