スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

哲学のススメ 私とは何?

(「哲学のススメ」のレジュメを掲載していませんでしたので、遅ればせながら掲載致します。平成24年11月26日大雨)

平成24年1月25日
「哲学のススメ」
高木 健治郎

1)「哲学」とは? 
「哲学」=「問い」=「~とは何だろう?」
問題:「私(あなた)とは何だろう?」⇒「自己紹介をして下さい(高木に向けて)」
ソクラテス:神様(アポロン)の信託で最も知恵ある者とされ、驚き悩む。「無知の知」私は知らないことを知っている⇒だから問うのを止めない。「無知とは神様と比べると無知である」 だから自分が儲けるために威張る人、欲のために醜いことをする人にならないようにしよう、と一生を捧げた。「私の本質は?」

2)「哲学」は難しい?
①「~とは何だろう?」の問いに終わりがない、難しさ
問題:学校や家族や年齢を取り除いた私はありますか?
何かある、でも言葉にしにくい。⇒否定でしか語れないという人、この世界以外に本質があるという人、魂があるという人


②「~とは何だろう」と考える出発点の難しさ
問題:言葉で全てが捉えられますか?
哲学の出発点 
1)私は130億年の間、未来永劫唯一人 をどう捉えるか⇒1回しかない者=比較できる部分が少ない
2)私は独りで産まれ、独りで死んでいく
3)私は「産まれたい」と思って産まれて来ていない=自己決定がない
4)私は1)~3)考えられる
言葉が出来て4000年(古代シュメール)。シニフィアン(signifian:言語表記)が同じでもシニフィエ(signifié:言語内容)が1人1人違う。言葉は100年で17%変わる。幾つもの言語がある。
昔の人が知っていたのは、2)~4) 2)+4)⇒寂しいなぁ 3)+4)⇒どうしてだろう? だから、武士道=「武士道とは死ぬこととみつけたり」=他人のために生きる。自分のために生きるのは飽きる。キリスト教(阿弥陀信仰)=神様が作って下さった⇒2)+4)で神様が救って下さる。仏教=この生まれ変わる世界から自己決定で抜け出そう

③「~とは何だろう」という問いの本質の難しさ
問題:哲学は本質として何が難しい?
日本人(神道)の発想とは違う難しさ。私の本質が他の世界にある(本質存在、本質=神の世界に存在する私or神様)、と考え、その本質が今の私(現存在、実存=実際に存在する私)よりも上にある、と考える価値観がない。日本の発想では今の私があの世に行く⇒現存在と本質存在は同じ。⇒だからお盆とかお正月がある。生まれ変わり=輪廻転生もある。しかし、ユダヤ教の世界観にはない。終末思想。インドの現存在の魂だけの輪廻転生。
問題設定の不慣れな難しさと本質の難しさ(歴史的経緯)
具体的な例 哲学の2大問題
存在論:神(本質)はこの世界にいるのかいないのか? 神(本質)は私たち1つ1つの中にあるのか?
認識論:神(本質)は私に解るのか(見えるのか)? 神(本質)は私たちに解らないのか(見えないのか)?
ヨーロッパの独特の発想が難しい(歴史的経緯)
正統派キリスト教(オーソドックス)、イスラム教などは「神様の前で人間は小さいですから、未来のことをあまり考えず、過去に引きずられず1日1日を大切にいきましょう」と考えた。他方、異端とされてしまったヨーロッパのキリスト教は「私たちの神様は間違っているのか?」と考え続けた(国がまとまらなかったということからも)。

3)ヨーロッパの哲学の「神(本質)」と自然科学の共通点
問題:宗教と自然科学の共通点は?
本質を探すこと ヨーロッパの宗教では「神(本質)はどこだろう?」と探していて、自然の事物の中にあるのではないか?と考える人々がいた。つまり、物が落ちる、こすると熱が出る、などは神様が決めたこと=それを探すことが神を探すこと=宗教行為と考えた。近代物理学の父ニュートンはその点典型。
私たちは浜辺で、より美しい貝殻や、より滑らかな小石をあちこちさがし求めている小児のようなものである。未知の真理の大海は眼前にはてしなくひろがっている
今日為し得るだけの事に全力を尽くせ、しからば明日は一段の進歩があろう


問題:なぜ私が存在しているのでしょう?

存在論的実在論=この世界に自然法則が実際に存在している ⇒なぜ本質があるか、は解らない。
自然科学の領域ではない問題。なぜなら、実験が出来ないから。F=MAという物が落ちるニュートンの発見した法則がなぜあるのか?解らない。なぜ、原子(クォーク)が存在しているのか解らない。

4)哲学の良い点
問題:あなだが考える時に大切にすることは?(1人1人違います)

「公平ということ」=「1つの問題を肯定と否定の両方から考えること」=2)哲学の難しさ、3)実験出来ないから
科学哲学者カール・ポパーは「反証可能性」を提唱した
「反証可能性」=「潜在的反証者の集合」=「反証される可能性を常に考えておきましょう」=科学である
反証も含める「公平」だから自然科学が進歩してきた それが宗教との違い
人間の知性の限界を見つめた上で、再現性(何時でも繰り返し現れる性質)がない問題で大切
5)私たちの身の回りで「哲学をススメ」てみる
情報が問われている 静岡県内の農作物は安全? 危険? 被災地のガレキを受け入れて安全? 危険? 「1つの問題を肯定と否定の両方から考えること」の視点が欠けた情報提供。福島原発事故当時、「ただちに危険、というわけではありません」て、どっち?


6)おわりに

 哲学には独特の難しさがあります。ただ、難しい点と理由は明快です。「~とは何だろうか?」というのは好奇心を刺激し、人生を楽しく豊かにしてくれます。どんどん活用していきましょう。


7)さらに詳しく知りたい方に
①は読みやすく、②はまずまず、③は専門知識が要ります。④は読みにくいでしょう。税別です。

①哲学の難しさの歴史が書いてあります。『反哲学史』 木田元 講談社学術文庫 945円
②ソクラテスが裁判にかけられます。『ソクラテスの弁明・クリトン』 プラトン 岩波文庫 504円
③大学4年生以上のレベルです『科学哲学(哲学教科書シリーズ)』 小林道夫 産業図書 2520円
④福島原発事故関係の記事があります「高木健治郎のブログ」http://takagikenziro.blog.fc2.com/ 無料
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
哲学(平成28年度)
科学技術者の倫理(平成28年度)
書いたもの(平成28年)
科学技術者の倫理(平成27年度)
哲学(平成27年度)
書いたもの(平成27年)
哲学(平成26年度)
「科学技術者の倫理(平成26年度)
講義録「哲学」
書いたもの(平成26年)
書いたもの(平成25年)
論文(高木健治郎の)
講義録「科学技術者の倫理」(平成25年度)
高木ゼミ『銃・病原菌・鉄』
高木ゼミ全6回『ぼくらの祖国』
教養講座6回分(平成24年度)   講義録21~
講義録「科学技術者の倫理」(平成24年度)     講義録1~15
最新記事
講義録「科学技術者の倫理」(平成23年度)
石上国語教室で行われた講演のレジュメです。哲学が足りなかったのが、福島原発事故の原因の1つではないか、と考えています。

「哲学のススメ2」レジュメ

最新コメント
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。