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講義録21-3 アメリカ支配の視点で見ると

 反日デモで少し横道にそれたようですが、原発事故を大きな視点で切り取れば、根本原因の1つに国際政治があります。それは敗戦後のアメリカ支配であり、アメリカ支配の肯定(自民党)と、アメリカ支配の反発(社会党、共産党など)という米ソ冷戦構造です。

 福島原発事故だけでなく、目の前の多くのこと、日本人1人1人の意識の中に、アメリカ支配は入りこんで現在も続いています。そこで学生の皆さんに質問しました。

 問6 アメリカが日本の支配を続けるために導入したもの

 この前に、問4 福島原発事故直後の思い と、問5 現在の原発事故への思い を聞きました。皆さん、マスコミの問題やついに起こったか、などの感想があり、問5では福島への哀悼の念が書かれていました。問6について挙げたのは、

・テレビ局の放送網
・アメリカを好きになるためにアメリカのドラマ、番組を流すこと、手本にすること(韓流ブームのもっと大きいもの)
・自衛権を放棄した世界で唯一おかしい憲法
・勉強する目的は「自分のため」という日本国の伝統を破壊する教育。敗戦前は「勉強するのは親への、社会への恩返し」
・学校の給食にパンを出して日本人の好みをパン食にする。ちなみに、2012年に米購入よりもパン購入が初めて上回る。
・道徳教育や宗教教育の排除
・日本で自主的に戦闘機などの開発をさせない
・原発の材料をアメリカから買わせてエネルギーのコントロールをする
・コンビニや大型スーパーなどの導入で安定的な地域経済の破壊
・バイトやパートの大量採用で株主の利益を確保(世界で最も大きな株主はアメリカ)

 などなどです。挙げだしたらきりがないので関係するものだけにしました。ちなみに、原発事故は水が無くなったからですが、福島原発事故を起こした1号炉そのものは、アメリカの言うなりで導入しました。そして80年以前に耐震構造が大問題になりましたが、アメリカでOKが出ました。アメリカの西海岸は地震が殆どない地域なのですが、日本では「アメリカがOKだから、日本もOK」ということでOKになりました。原発はアメリカに従った訳です。詳しくは、昨年使用した新聞記事「耐震不安の無視」毎日新聞平成23年6月9日(木)2時31分配信 があります。
 http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-16.html

 アメリカは数々の支配しようと圧力を掛けて来ました。コンビニや大型店舗もその1例です。コンビニ、具体的にはセブンイレブンはアメリカの優れたシステムとして導入せよ!と言われました。その際、静岡は地元の商店街が反対していて中々導入が進まない!と名指しで非難されました。私が高校生の時、静岡市にあったコンビニが地元の人に嫌がらせを受けている、というのを聞きました。また、その場所を高校生たちは通らないように、そしてまるで汚いゴミ屋敷でもあるかのように話し合っていました。
 また、現在、地元の商店街の同意がなくても大型スーパーが出店できる大店法が成立しました。静岡県では浜松市がその影響を受けています。浜松市の周りにぐるっと11店舗大型スーパー(ショッピングモール)が出来ました。イオンなどです。これによって浜松駅前の中心街に人が少なくなりました。大型ショッピングモールは御洒落をして行く場所ではないので浜松近郊で、御洒落を楽しみたい若い女性から小金持ちのおばさんたちは、静岡市の中心街にバイパスなどを利用して集まっています。新しくできた新静岡センター(セノバ)は、従来よりも高価なセレクトショップが入っています。その近くの109などは、ドクロを中心としたマイナーな服を売る店などがあります。このように静岡市にお洒落な人々が集まることによって、高級化と多様化が起こっているのです。また、静岡駅近郊の蒲原や富士などでは商店街がつぶれてきています。
 そしてそこで働く人々は、正社員からパートやバイトに替わり、低価格となり一層販売量を増やしています。こうして儲けたお金は、地元の人々(商店のおじさん、おばさん)から、イオンなどの株の値段を上げ、株を持っている株主に渡っています。日本経済で地方経済の疲弊が酷い、と言われますが、このようにお金が地元(地方)から無くなることが原因です。すると就職口も減り、若者の所得が減り、物が売れなくなります。日本は世界最高の技術など沢山ありますが、日本以外の国々では失業率が極めて高くなるのです。これが、ヨーロッパ経済が低下した理由です。スペインはまさにこの典型例です。エジプトもアメリカべったりのムバラク政権が崩壊したのも、エネルギーも食料も、そして経済もアメリカの言うがままをして貧富の差が激しくなり、失業率が高くなったからでした。

 テレビの放送網については今後、講義で取り上げていきます。
 韓流ブームが大韓民国政府主導の政策であり、フジテレビが子会社を儲けさせるという放送倫理にひっかかる行為(ヨーロッパなどでは禁止の行為)というのが、韓国大統領の竹島不法侵入以前から非難されていました。しかし、特定の国の政策でイメージアップするためにテレビ局が不当に儲けるシステムを作る、というのはアメリカが行ったのが最初です。民間人を無差別に大量虐殺し、しかも核実験のために2回も原爆を投下したアメリカのイメージは極めて悪いものでした。さらに、東京裁判などという法律に基づかない裁判で殺人を犯し、数々の国際法上の違反を行っていました。さらに焼津の第五福竜丸が被曝した際も「サンゴの毒である」と明かな嘘を付き、賠償もしないのです。このような中、アメリカのイメージが悪いままだとソ連支配になると困るから、と「原発の平和利用」という嘘をテレビで流し、さらに「アメリカのホームドラマ」を安く大量に流させたのです。「原発の平和利用」という嘘、というのは原発は発電実績がない段階で「安くて、経済的、夢のエネルギー」という嘘をついていたことを指します。実際、原発を導入して20年近くはずっと累積赤字が消えませんでした(原電)。
 つまり、テレビが特定の国のイメージアップのために不当な情報を流してきた、というのは、民間テレビ局の開設当時からなのです。

 憲法については言うまでもないでしょう。
ハーグ陸戦条約という国際法には「占領軍は被占領国の憲法を作ってはならない」と書いてあります。しかし、日本国憲法は事実として英文で作られ、和訳したものです。アメリカが軍事基地をおいているから日本は軍隊を持つな、という訳です。自主独立という尊厳を奪う行為です。どうして自分の国を守る権利を放棄するのでしょうか? さらに、内閣の閣議決定は「全員一致」という不思議な規定をつけました。アメリカにはないのに日本には強い縛りをつけたのです。これでは内閣は仲良しクラブになり、さらに弱い内閣制度となります。これはアメリカの民主制をさらに弱め、日本国を弱い=意思決定のしにくい民主制に変えてしまいました。内閣の1人でもアメリカの息が掛かれば、それで内閣は何も決められなくなるのです。他にも数々の問題があります。

 道徳教育、宗教教育も変えられました。アメリカでは道徳教育や宗教教育は盛んです。国旗やアメリカに忠誠を毎日誓いますし、その理由も教えられます。しかし、日本では学校の先生でさえ、

どうして教育をするのか? 
なぜ教育は大切なのか?
なんのための勉強するのか?

 にきちんと答えられません。そして学校全体としても意思統一が出来ていません。先生個人個人にまかせられているのです。おかしいですね。意思統一がない教育、それは「勉強は自分のためにする」というエゴイズムを生みだしています。このエゴイズムを抑えるのが神とのつながりを考えさせる道徳教育や宗教教育です。しかし、日本ではエゴイズムを抑える面を教えないのです。むしろ、「教員は労働者だから、先生の都合のいいように学生を蔑ろにしてよいのだ」という教えが浸透してきました。
 例えば、小学校は何故か2学期制になりました。学期が終わるときにテストがあって頑張ったら御休み、という学生のリズムを無視して、外に合わせているのです。長い夏休みの後にそもそも覚えているかどうか、という学生の都合ではなく。さらに、私が高校の時は、期末テストが終わると直ぐに長い休みでしたが、現在は期末テストの後に、短縮授業などが1週間!!、それ以上も短縮授業が続きます。その間は学生は「半分休みの意識」になり集中できません。それも学校の先生が採点などが忙しいからなのではないでしょうか。そうそう、私の高校の時は、富士登山がありました。しかし、現在はリスクがあるからでしょうか、もうありません。リスクを取るのは先生なのは言うまでもありません。先生はリスク回避をするようになりました。自分のこと、先生が労働者としてお金をもらって休みをもらう事が第一で、学生を第2、第3にすれば、リスクはとれません。取らない方が良いに決まっています。しかし、それは教育でしょうか? 
 日本の伝統的な教育ではない、こと、敗戦前の教育ではない、ことだけは確かです。
 敗戦前、教育の意思統一が国家全体で出来ていました。教育勅語(教育ニ関スル勅語)です。
出典元:http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/kobore8/4132chokugo.htm (お礼申し上げます)
出典先のトップページ:http://www.h6.dion.ne.jp/~chusan55/index.htm

「私が思うには、我が皇室の先祖が国を始められたのは、はるかに遠い昔のことで、代々築かれてきた徳は深く厚いものでした。我が国民は忠義と孝行を尽くし、全国民が心を一つにして、世々にわたって立派な行いをしてきたことは、わが国のすぐれたところであり、教育の根源もまたそこにあります。
 あなたたち国民は、父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲むつまじく、友達とは互いに信じあい、行動は慎み深く、他人に博愛の手を差し伸べ、学問を修め、仕事を習い、それによって知能をさらに開き起こし、徳と才能を磨き上げ、進んで公共の利益や世間の務めに尽力し、いつも憲法を重んじ、法律に従いなさい。そしてもし危急の事態が生じたら、正義心から勇気を持って公のために奉仕し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい。これらのことは、単にあなた方が忠義心あつく善良な国民であるということだけではなく、あなた方の祖先が残した良い風習を褒め称えることでもあります。
 このような道は、実にわが皇室の祖先が残された教訓であり、その子孫と国民が共に守っていかねばならぬことで、昔も今も変わらず、国の内外をも問わず、間違いのない道理です。私はあなた方国民と共にこの教えを胸中に銘記して守り、皆一致して立派な行いをしてゆくことを切に願っています。」

 この文章が、「天皇賛美。戦争賛美」だそうです。それで禁止になり現在教えられていません。不思議という他ありません。ちなみに海外、特にアメリカでは解説書などが一時ベストセラーになり、良く読まれたそうです。それははっきりと

 「自分の出世や金のために勉強するのではない。みんなのために(公)勉強するのだ」

と書いてあるからではないでしょうか。

 私は敗戦後に産まれ、こうした問題を知らずにきました。こうした問題を知った時、怒りを覚えました。それは拉致被害者を知った怒りと同じ怒りです。15年前、1997年にやっと北朝鮮による拉致が認められました。その衝撃がずーっと私の中で続いています。
 そして、今後変えたいと考えています。ですから、こうした問題をネタにしてアメリカ、中国、ロシア、北朝鮮、韓国などを批判するのではなく、事実を事実として受け止めたいと思います。事実から出発しない限り、結局はイデオロギー論争になり政治的に利用され、米ソ冷戦構造に吸収されるだけです。米ソ冷戦構造は、賛成派と否定派に分かれて、日本の自主独立、自主決定を相手に預ける構造なのです。尖閣諸島の問題をアメリカに全てお願いして自衛隊はいらない、とか、福島原発事故もアメリカにお願いして日本の技術者は言うことを聞けばいいんだ、というのではないのです。問題が多くとも日本国民が事実を知り決定するのが大切だと考えます。福島原発事故の対応策もそこからではないと出てこないと考えます。そう考えると、新しく発足した原子力規制庁に核セキュリティ担当課がないことに不安を覚えざるを得ません。

 以上で終わります。


付記:学生の皆さんから鋭い質問を幾つももらいましたが、ブログに掲載する、との断りを入れていないため、今回は掲載しないこととします。
  :講義は以上のようにまとまった形ではありませんでした。幾つか抜け落ちている箇所もあるかもしれません。また、大幅に加筆してあります。



 
 
  
 
 
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