講義録6 「荒茶の検査中止の要望書 製造物責任法」

編集する2011年05月25日18:19
(文意不明、文末の言い回しミス、誤字脱字は沢山あると思います。ご了承下さいませ。)

 今回はA4、6枚のレポート提出期限だった。
 皆さんビッシリと書いてきてくれて、プリントの裏まで書きこむ人も多数いて嬉しかったです。
 朝本を借りる時に司書さんが

 「昨日になってくる学生さんもいて(ということは他の学生はもっと前から沢山来てくれたのだろう)、この本が借りたいんです、と言ってきたのですが、「あるけれど予約3人入っているよ」と言いました。そうしたら「何か良い本ありますか?」と聞いてきたので、「残っているのは少ないから棚にいって確認してね」と言ったんですよ。図書館の棚がそこだけスッポリ開いていて、そういうの初めてなんですよ」

 と仰ってくれた。横にいた別の司書さんも

 「初めてですよね~。雑誌もみなさん、沢山みていきましたよ。本当に驚きました」

 と言って下さった。

 もう、私はこの講義止めてもいいでしょうか? 大学の講義は学生の皆さんに考えるヒントや自習勉強のきっかけを与えるものですから、もう講義は十分かなぁ~と感じてしまいました。そのくらい嬉しさで一杯でした。帰りに1000枚を超えるレポートを持って、この重さに見合うだけの講義をしたい、と改めて感じました。どういう風にするか、じっくり考えたいと思います。それと個人ブログを立ち上げて、原発関係の資料の配布、動画の紹介を行いたいと思いました。学務課に確認したら大学にはそうしたフォームは無いそうなので個人ブログを立ち上げたいと思います。前置きが長くなりました。講義録に入ります。


 さてさて、チャートから行きましょう。

 「静岡茶の荒茶検査中止の要望書提出までの解説」
   ↓
 「工学的安全から荒茶問題を捉える」
   ↓
 「製造物責任法の説明、荒茶問題を捉える」
   ↓
 「インフォームドコンセントから荒茶問題を考える」
   ↓
 「論理的な文章構築によって出てくる私の意見」


配ったプリント1枚表裏(B4):
A)まるか勝山商店がお客様各位へFAXしたお茶の測定結果(静岡県経済産業部 農林業局茶業農産課 「茶の環境放射能調査結果」5/13)
↓出典と思われますが多少数値が異なります
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-340/cha-housyanoukekka_h23.html
B)毎日新聞5月17日「<放射性物質>「荒茶」検査に静岡県が反発 要望書を提出
  毎日新聞5月15日「福島第一原発:茶葉から放射性物質 「なぜ神奈川で・・・」
C)武田邦彦先生ブログ 科学者の日記110520 悲しい茶葉検査拒否

回した本
A)山西貞『お茶の科学』 B)日本茶インストラクター協会企画・編集『日本茶のすべてがわかる本 : 日本茶検定公式テキスト』
両本とも、荒茶がどの加工過程にあるかを図で直観的に理解してもらうため。また、荒茶は水分が5%に減るので「1キログラム当たりの単位ベクレルが高くなる」ことが分かってもらうため。


  「静岡茶の荒茶検査中止の要望書提出までの解説」

から行きましょう。これは拙い絵を描きました。その上に言葉を書きたしていきました。



    沢山の加工     焼き入れなど         ↓勝山商店のFAXだと静岡茶で2~3ベクレル
 葉   →     荒茶   →    製品   → コップ
 ↑                      ↑
足柄茶でセシウム検出        暫定規制値500ベクレルを超える
 ↑                      
静岡でも100前後は出ています。       

図に対する説明

 葉は、大学の入り口に沢山ある、あの葉の状態です。セシウムは自然界には殆どありませんから(浜岡近辺では出ていますが)、これは福島原発事故の放射性物質が静岡県にも神奈川県にも来ている、ということです。新聞の中に専門家が「250キロも離れた神奈川に・・・」とありましたが、これは専門家ではないのではないか。チェルノブイリの時は数千キロ離れた日本に届いたし、さらに地球を1周、2周した放射性物質が観測されています。福島原発で出た放射性物質がアメリカで数日後に観測されています。アメリカより神奈川の方が近いのです。今日は朝雨でしたけれど、その雨の中に放射性物質、つまりセシウムが含まれている、ということです。皆さんも今日、被曝しました。ただ、公平を期すために言えば、人間の体内で放射線は出ています、微量ですが。そして体内には放射線で壊れた箇所を治す力もあります。その限度を超えるとガンになります。
 今回の葉っぱは100ベクレル、基準値は500ベクレル。まだ安全です。しかも、お湯を加えて飲む場合は、2~3ベクレルです。これはかなり安全ですね。ただ、本を良く見て下さい、荒茶は加工段階です。これは元の水分の5%くらいになります(図を描きました。以下言葉で説明します)。

 例えば、葉の内、100gが栄養、10gのセシウムが付いて、水分が500gとしましょう(数字は都合上置いたもので全く根拠はありません)。
 そうすると、全体が610g、セシウムは1gなので、1,6%になります。

 荒茶は水分が元の5%ですから、600g×5%=30gになります。
 他が変わらないとすると、全体が140g、セシウムは10gなので、7,1%
 
 つまり、水分が抜けるとセシウムの割合が、1,6%から7,1%になります。
 
 ベクレルは、1キログラム当たりの量(正確には「1ベクレル(Bq)は1秒間に1個の放射性壊変をする放射能量)ですから、
 
   160ベクレル⇒710ベクレル

 になる、ということです。しかし、ついているセシウムの総量は10gと変わらないのです。
そして、飲む時にベクレルが下がるのは、水を沢山足すので、ベクレルの濃度(割合)は低下する訳です。

 さて、ここで

 問1 この問題に見られる安全を6つの工学的安全として挙げなさい。

例 FAX :フール・プルーフの注意安全 :人は風評被害によって安全なものを危険なものと思い込む愚かな行為をする(フール・プルーフ)のを文章で予防する、というもの。

暫定規制値:フール・プルーフの制御安全:加工過程において安全を確保する
検査結果:フール・プルーフの本質安全 :お茶は飲んでも本質的に安全を検査したこと
出荷停止:フール・プルーフの本質安全 :危険だと思われるものを手元に置かない

自主回収:フェィル・セイフの本質安全 :危険ではないが食品なので濃度が高いもの(物が壊れる)場合がある
出荷後の異常があった場合の回収:フェィル・セイフの本質安全:変色などの対策として
お茶が変色した場合の対処法を書く:フェィル・セイフの注意安全:異常な場合の注意

 色々な解答があった。
「お湯や水を必ず加えてお飲み下さい」という注意書などなどである。多かったのは出荷停止と検査結果である。

 1つの製造物、製造物と見るか食品と見るかによって異なるが、安全を工学的安全から観ると整理できていいと思う。


ここで一旦終了です。
 
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p309399.html
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110514ddlk14040322000c.html
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

    名前:高木健治郎

書いたもの(平成29年度)
哲学(平成28年度)
科学技術者の倫理(平成28年度)
書いたもの(平成28年)
科学技術者の倫理(平成27年度)
哲学(平成27年度)
書いたもの(平成27年)
哲学(平成26年度)
「科学技術者の倫理(平成26年度)
講義録「哲学」
書いたもの(平成26年)
書いたもの(平成25年)
論文(高木健治郎の)
講義録「科学技術者の倫理」(平成25年度)
高木ゼミ『銃・病原菌・鉄』
高木ゼミ全6回『ぼくらの祖国』
教養講座6回分(平成24年度)   講義録21~
講義録「科学技術者の倫理」(平成24年度)     講義録1~15
最新記事
講義録「科学技術者の倫理」(平成23年度)
石上国語教室で行われた講演のレジュメです。哲学が足りなかったのが、福島原発事故の原因の1つではないか、と考えています。

「哲学のススメ2」レジュメ

最新コメント
カテゴリ