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講演 コメント集 「日本女性の素晴らしさ」

 講演の受講者が書いたご意見などとご質問、高木の返信をまとめたものです。

 受講者の書いた本文はそのまま、とします。高木が補足する場合は()を付けます。○は受講者のコメント、★:は高木のコメントです。△は補足です。考察をつける場合もあります。
 設問は以下のアドレスの冒頭にあります。
講演記録『哲学のススメ 「日本の女性の素晴らしさ」』
http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-368.html



○(問1 「国史(日本史)で、尊敬する人物は誰ですか?に対して)
 山口多門、二宮尊徳、福沢諭吉、山本五十六、聖徳太子、徳川家康、高杉晋作、坂本竜馬、吉田松陰

★皆さん素晴らしい人物を挙げてくれました。皆さん、よく国史をご存知です。講演の冒頭に「教化」の話をしました。「教」とは知識を教えること、「化」とは心を拓(ひら)くこと。「知りたいな~」や「楽しいな~」が最初にあると知識の吸収も速くなる、と佐藤一斎は言いました。講演で「日本女性の素晴らしさ」を知ろうというのも、この「教化」を目指しているからです。素晴らし人を知ると、「そういう人に憧れる」、「そういう人になりたいな~」と想うということです。講演が意義深いものになったのも、受講者の皆さんがよくよく国史に精通なさっているからでした。講演後帰宅して直ぐにアンケートを読み、問1の答えで実感しました。有り難う御座いました。


―――以下は「問6 講演を終わって心に残ったことは何ですか? 感想をどうぞ」になります。―――

○日本人なのに日本のことを知らなかった。日本のことを知る必要を感じた。

★自らを省みられる謙虚な姿勢を拝見しました。とても嬉しいです。私も知らないことばかりです。知らないことを知る喜びに溢れた人生を送っていって下さい。それが「人間の最も深い悦びである」と言われています。時々、私もその喜びに浸れて幸いです。

○非常に心に残りました。質問でもありましたが(講演中に受けた質問です)、女性のすばらしさが未来にもつづくような教育を考えなければならないと感じました。

★心に残ることがあり良かったです。日本女性の素晴らしさは本当に素晴らしいもので、予習していて強く心に残りました。他にも素晴らしいお話が沢山ありました。是非ともご紹介したいです。

占部賢志『語り継ぎたい 美しい日本人の物語』 第八話 「シベリアの凍土にさまよう孤児を救え」

 占部先生が直接お調べになって取り上げられるようになった、孤児とうら若き女性のお話です。ご参考になれば幸いです。

○養子に金を貸す→実子に普通貸す物だと思っていた。海外の人にも婦人が評価されている事におどろきました。日本の神話によれば五穀が女性の体から出てくるというのもわらえますよね。生活の要は女性から生まれるなんて、外国にはなさそうです。

★「養子でないと金を貸さない」というのは数々の書類で確認できますが、現在まで300年強も続く商家のHPを見てみて下さい。「婿養子」の項目が以下のようにあります。

「婿養子

 旧家というものは、代々跡取の者が継承してきたからこそ存在するのでございますが、常に跡取の男子に恵まれるとは限りません。また、男子には恵まれても、商家の場合には、商人としての手腕・器がなければ、お家を潰してしまうことに相成りかねません。そこで、婿養子という慣わしがあり、有名な豪商のお家でも度々行われてきました。何よりも暖簾の継承を大切にする商家の特徴でございます。
 「木津屋」においても、歴代当主に婿養子がおり、女系の構造が見られます。戦前の大阪の商家は女系が多かったようでございます。
 また、一度養子縁組をしたお家とは何度も嫁入り、婿入りを繰り返すことも多かったようです。云うならば、親戚のお家間でのやりとりが多かったのではないでしょうか。

山田幸太郎邸 明治から大正の時代に活躍した、十一世 木津屋治郎兵衛も婿養子でございました。」

木津屋 様、引用致しました有り難う御座いました。http://www.kizuya.jp/shoka.html

・婦人の素晴らしさは現在でも変わらないと思います。日本の女性は尊い存在です。今後海外に出る機会もあるでしょうから、その時に是非とも肌で感じてみて下さい。
・イザナミのお話ですね。直接お答えしましたが、古代ギリシャの神話では大地の神が女性です。他の国々(例えばミクロネシア)の神話でも大地が母であることが多いです。私は大学院時代に『母権制―古代世界の女性支配 その宗教と法に関する研究』〈上巻〉<下巻> を読み世界の事例を知りました。現代とはちょっと異なる視点で世界を観ることが出来て面白かったです。ご参考下さい。

○アンケートにある“尊敬する女性(問2)”とあるのに当初返答に悩みましたが、講義を伺って答える事ができました。それだけやはりわかってない、知らない事があまりにも多分にあり、なおいっそう今後も知りたいと思います。

★講義がお役に立てたご様子何よりです。また向上心が拝見出来嬉しいです。かのソクラテスや孔子でさえ自分を日々反省していました。論語、学而第一に

「曽子曰(そうしい)わく、吾日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを傳(つた)うるか。」

意訳:曽先生が言われた。私は毎日自分を反省して余分なものをはぶこうとしている。人を思いやった時真心からやったかどうか。友達と交わって嘘偽りをしなかったかどうか。習得していないことを人におしえるようなことはなかったか。」

とあります。真摯な態度です。他方、反省ばかりでは疲れてしまいます。孔子は同じく論語冒頭で「学びの機会が来た時に学べるとは喜ばしいことだ」と言っています。今回、私が皆さんに色々と教えて頂きました。有り難う御座いました。

○日本が古代から現代まで、世界から見てもすばらしいということ。学校では、女性<男性という教え方が多いので、初めて女性も大きな役割をしていたというのを知ることができた。

★有り難う御座います。私も今回の題で調べていくと日本女性の素晴らしさ、世界史の残る貢献などが見えてきました。大和撫子(やまとなでしこ)は現在でも世界で絶賛されていますが、彼女たちの努力と研鑽の結果だと思います。男性もそれを支えた役割として認めたいと思っています。敗戦後、男女平等=男性と女性は同じ立場に立つこと、権利が対等なことを求められるようになりました。敗戦前は男女がそれぞれ役割が違う、という意味の男女対等でした。男性が入れない女性の役割があり、女性が入れない男性の役割があったのです。現在でも農村では「婦人部」というのがあって、この「婦人部」を指導するのは女性なのです。女性だけの自治権を幅広く認めているのです。こうした習慣を大切にしてほしいと考えています。日本は世界史に残る「人類平等、植民地支配の打破」という快挙を成し遂げました。ご先祖様の遺徳に手を合わせるばかりです。

○黒木大将の言葉

★嬉しいです。世界最強軍団の大将が「私の指導力が良かった」や「兵が勇猛だった」ではなく「女性が、母親が立派だった」という言葉ですね。当時の軍人さんの大多数の意見だったのではないでしょうか。

○日本における女性の存在の大きさに驚きました。自分が女性としてできることを真剣に考えたいと思いました。

★素晴らしいお言葉を有り難う御座います。唯一神教では「神と人」と観て、人間を1つの全体として捉えます。対して日本では人間には幾つの側面がある。その側面にそう役割がある、と考えます。私は人間であり、男であり、夫であり、父親であり、先生であり、子供であります。そのように幾つもの側面があり、その側面にそう役割がある、と考えるのです。ですから、女性としての側面を認識して役割を真剣に考えて下さること、嬉しいです。同時に、他の側面もあることを是非とも目配り頂きたいです。それが日本の善さに通じるのではないでしょうか。

○・・・講演を聞いて日本は本質的に民主化を目指していたことに気がつきました。戦後のアメリカニズムによる民主化ではない、古来の日本的な民主主義を見つけ出し、そういう国にしていくべきだと思いました。・・・

★驚きました。拙い講義を聴いて下さり、日本の民主主義の本質を見通す視座にです。嬉しいです。前回の哲学のススメでは国旗と国歌に込められた日本の民主主義の本質についてお話しました。また、哲学の講義でも多少内容を変えてお話しています。当ブログの以下の日記をご参考下さい。高木の考えが書いてあります。

講演「日本について考える -国旗と国歌の素晴らしさ- 基本資料」
http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-327.html

哲学3-1「日本とは何か」
http://takagikenziro.blog.fc2.com/blog-entry-335.html

 これを土台にしてお考えを深めていって下さい。


―――以下は、『問7 疑問はありますか? (ブログ「高木健治郎のブログ」で解答します)になります。-----


○明治時代に離婚率が4割もあったのが大変に意外です。離婚に対する考え方が現代とは違っていたのでしょうか? 子供のためにがまんして耐えていくのが女人の価値観であるように思えるので。

★離婚率最高が明治40年前後と言うのは意外ですよね。私も大学院時代に内務省の資料を、暇つぶしで見ていた時に発見して驚きました。何度も見返しレポートを書いて先生にも驚かれたこともあります。そこから一歩踏み込んで原因を探してみました。以下の点が挙げられていました。

①離婚しても社会的評価が低下しなかった
 現代では「離婚」→「社会的評価の低下」ですが、当時は「男は家の修理や収入の確保」しない人は離婚してよい。むしろ「ダメ夫と離婚しない」→「社会的評価の低下」でした。相手がダメなら離婚OKだった訳です。ダメな夫が多かったのですね。「ダメ夫と離婚しないで我慢しろ」という現代の風潮があると思いますが、如何でしょうか。

②離婚しても経済的安定が低下しなかった
 当時は離婚したら両親が養うこととなっていました。現代のように離婚したら女性の経済的安定、つまり生活レベルが低下することが少なかったのです。家制度は抑圧だ!と敗戦後のフェミニスト(男女同権主義者)は言いましたが、男女同権にすると女性は、家事、育児、労働の全てをこなさなければならなくなりました。敗戦前は、女性と男性は対等で家事と育児で良かったのです。それで嫌な夫、ダメな夫でも我慢しなければならなくなったのです。大日本帝国憲法(明治憲法)になり家長が認められましたが、これによって親だけでなく家長(主に長男)が離婚した女性の面倒を見なければならなくなったのです。現代はどうでしょう? 離婚した女兄弟の生活費を出しているでしょうか? 出したら長男のかみさんが文句を言うのではないでしょうか。

③女性に賢さがあった
 これは講義でも述べた通りです。「この夫がダメだ!」と夫への愛情や長年一緒にいる情を区別して判断できる女性が多かったのかもしれません。ポンティングが述べていた通りです。ただ、これ心理的説明なので曖昧な部分があります。

 以上の3点から明治の女性は離婚を選択しやすかったのだと思います。
 男女対等から男女平等に変わりました。女性にとってどちらが良かったのでしょうか。難しい問題ですが、明治の男女対等を1人1人の生活に導入していくことは出来ます。私の家はそんな風にしています。ご参考になれば幸いです。


○日本はもっと女性の力を使えば成長できるのでしょうか? どうして女性総理ができないのでしょう。今でもすもう等で男女差別があるが、なぜ残っているの? またなぜ残っているのですか?

★沢山のご質問有り難う御座います。嬉しいです。1つ1つ分けてお答えしたいと思います。
○「日本はもっと女性の力を使えば成長できるのでしょうか?」
はい。成長が経済的成長、つまり、GDPやGNPなどの経済指標の増大という意味であれば「はい」です。女性も男性と同じ人間ですから人間の経済活動が、つまり金銭のやり取りが盛んになれば経済成長できます。もう1点、日本が世界でNo.2(中国の経済指標はあてにならないのですがNo.3)にいるカラクリがあります。これは現在、石上国語教室様にお願いして次回の「哲学のススメ」でお話しする予定です。女性と同じく外国人を導入して経済成長を加速させようとという動きがあります。これも経済成長するでしょう。しかしながら、日本の文化や同一性や長期的な経済成長は脅かされます。この辺りは、西尾幹二『戦略的「鎖国」論』をお奨めします。もう20年以上前の本で古典的名著になっています。

★どうして女性総理ができないのでしょう。
○どうして、は答え方が幾つもある解答で難しいです。簡単に述べます。①女性が政治家を好まない ②女性が政治家になりやすいシステムではない ③男性と同時に女性が、女性の政治家を軽く見て投票しない ④政治の世界の慣行が女性に適していない だと思います。何点か思い当たる点はないでしょうか。例えば①、周りの女性で優秀な方は、教員や公務員などの堅実な仕事を選ばれるのではないでしょうか。現在女性で初の総理、と言われるのは小池百合子氏で優秀な方です。私は稲田朋美氏に是非とも総理になって欲しいと思っています。以下の本で彼女の聡明さと熱き心に触れたからです。ご参考になればと思います。

稲田朋美 『私は日本を守りたい 家族、ふるさと、わが祖国』

★今でもすもう等で男女差別があるが、なぜ残っているの? またなぜ残っているのですか?
○まず、確認したいのは、「男女平等」という考え方が日本の伝統に基づかない、ということです。これは講義でも述べました。男女の役割が違うが互いに尊重し合う=「男女対等」が日本の伝統です。だから、すもうという役割は男性の役割なのです。そもそもすもうは神への奉納という神事から出発しています。神事でも巫女(みこ)の舞は女性だけの役割です。これに対して「男女平等」でない、と主張することもできますが如何でしょうか。日本の伝統に、後から入ってきた考え方で「止めてほしい」というのはそぐわないのではないでしょうか。対して、例えばタクシーの運転手など労働等について男女を対等にしていくのは適していると思います。
 では、男女平等はどこから来たのでしょうか。ユダヤ教、キリスト教などは男子が上、女子が下の男女「不平等」です。ここから「男女平等」が叫ばれるようになりました。講義でも説明しましたが、妻の財産権を認めないなど数々の不平等があった訳です。中世の西欧と日本の女性の生き方を聴いてもらいましたが、そのように伝統が異なる訳です。では、どうして世界の70%のキリスト教、イスラム教(ムハンマドは男女対等を言いましたが実態として)を信じている人々は男女「不平等」を支持するのか、と言えば、それは常に戦争の危機にあったからです。男女平等なら女性も男性と同じく戦わなければならなくなります。男女「不平等」なら男性が女性を守らなければなりません。『聖書』にその義務が書いてあります。女性が男性と同じ重装備で、あるいは同じ運動能力と空間認識能力を持たなければならないのです。戦争に負ければ民族が全滅した地域では、男女「不平等」にした方が民族が残ってきたのです。日本のように民族の全滅戦争を大東亜戦争以外で体験したことにない民族ではないのです。平家と源氏のどちらが勝っても農民は相変わらず生き残れたのです。もし、すもうが女性差別というのならば、オリンピックは男性と女性で区別していますから、これは男女平等ではないですね。男性も女性も同じ土俵で勝負しなければならない。でも、日本のフェミニストでオリンピックに大反対、サッカーワールドカップに大反対(男女別で行われます)の人がいるでしょうか? 
 それでも女性がどうしてもすもうがしたいのならば、どうして女性は自分たちで新しく女性専用の相撲協会を立ち上げて「女性相撲」を興行しないのでしょう。あるものに対して「差別だ。反対だ」と伝統を壊そうとする。決して自分たちで組織を立ち上げない。これを指摘したのはニーチェです。また、この流れを敗戦後のフェミニスト達は、あるいは左翼主義者は受け継いでいます。弱者なら強者を無制限に批判してよい。伝統や合理性を弱者は全く無視してよい、と言うのです。「自衛隊反対!」でも自衛隊は国民を助けないといけない、という言葉、どこがで聞いたことはありませんか? すもうの問題が幅広くなってしまいました。以上になります。
 すもうを男女対等と男女平等から考えてみて下さい。

○一度失われた純日本的なものを教育として行うには、どのようにしていくのがよろしいと考えますか? 自分で考え出さなければならないことですが、参考意見を聞きたいです。

★意識の高いご質問有り難う御座います。私がまさに現在悩んでいる問題です。私の暫定的な答えでお許しください。
①純日本的なものは常に新しいものである つまり、『古事記』や仏教や儒教に基づきながらも現代に合う形に常に作り出していかなければならない、ということです。
②公教育や一般の人々に日本の善さをお伝えしなければならない つまり、『古事記』などの日本の善さを支配層ではなく民衆に広めていかなければならない、ということです。私はささやかながら大学の講義で必ず、日本の善さの話をすることにしています。また、私自身が『古事記』の勉強会に参加し、論語の勉強会の主催の1人になって現在も続けています。そして周りの人々にお伝えしていく。今回の哲学のススメもその取り組みの一環です。何も変わらないかもしれません。誰も動かせないかもしれません。それでも1つ1つ石を置いていく。それが私の考えです。
 以上のことで日本の善さを日々新たにしたいと考えております。ご参考になれば幸いです。

○今後、日本の女性、ひいては民族が、素晴らしくあるためには、どのような文化を大切にすべきか。

★なんというか、感動するご質問有り難う御座います。大きくて大切な問題です。講義でも述べましたように、日本の女性を大切にしてきた最初は、皇室です。『古事記』の中に男女対等とそれぞれの役割の大切さがつまっています。そこから色々な昔話も生まれました。日露戦争で女性が大きな役割を果たした、とポンティングは言いましたが、その先頭に立たれたのが当時の皇后陛下でした(講義では割愛しました)。皇室が目指しているものを大切にしていくことが私は、この先の未来の日本を考える際に大切だと考えています。まだまだ勉強中ですが、皇室の目指しているものの尊さに感動しています。

○一時間半があっという間でした。久しぶりの楽しい時間でした。ありがとうございました。

★こちらこそ有り難う御座いました。夜8時から9時半という大変お忙しいお時間に有り難う御座います。少しでも何かお役に立てれば、と思っておりました。ほっと致しました。

○天皇を暗殺してしまおうとは本当に考える人はいなかったのですか?

★講義の中で「民衆に殺された天皇はない」か「天皇を殺して権威を奪った歴史がない」のどちらかを言ったと思います。まず、歴史的事実として、第32代「崇峻(すしゅん)天皇」は貴族(物部氏)や皇族による権力闘争の末の暗殺が確実視されています。他の陛下でも幾つかの暗殺説が存在します。「崇峻天皇」は「推古天皇」の前の陛下です。暗殺が大きな要因なのかもしれませんが、権力の弱い「推古天皇」を推戴(すいたい)しました。これは講義で述べたとおりです。
 次に暗殺を考えた人ですが、歴史上数え切れない人が考えたでしょう。
 次に実際に行動した人を見ていきましょう。最近で確定している例を挙げます。実行未遂になったのは、西暦1932年の「桜田門事件」です。江戸末期の「桜田門外の変」ではないです。朝鮮籍の日本人(朝鮮人)が独立を目指して昭和天皇を暗殺しようとしました。他にも関東大震災で同様の暗殺未遂事件が起きています。関東大震災では日本人が朝鮮人を殺した、と教わったかもしれませんが、歴史的事実として朝鮮人が当時の皇太子殿下(昭和天皇)を暗殺しようとしました。これを抑止するために朝鮮人が殺されています。が天皇暗殺を計画し実行に移しました事例です。
 念のためこれらの事件で朝鮮の人々全体を非難してはならない、という点を付け加えておきます。朝鮮半島はロシア、支那、日本と強大な国家に翻弄される地政学的条件を備えています。ですから、伸びゆく大国に従いつつ征服されないようにしなければならない、という難しい政治をしなければなりません。そのために、支持派と否定派とに国内を二分してどちらの大国が出てきても対応できるようにしてきました。朝鮮半島という地理的条件ゆえの民族の生き残りの智慧なのです。先程の暗殺を企てた朝鮮人は反日、親ロシアの人々です。ロシアを打ち破った日本の方が強いと朝鮮の人々は考えて、ほぼ8割以上の人々は親日派、反ロシア派になっていました。その反対派が必ず朝鮮半島に出るのです。現在の大韓民国では反日を国家レベルでやっていますが、必ず親日派がいるのです。この辺りは日本とは違います。日清戦争の前は反日、日露戦争で勝てば親日、大東亜戦争で日本が負ければ反日が強くなりました。再び、日本が強くなれば親日が強くなるでしょう。そして、反対の人々は殺害する、差別する、してきたのです。済州島はその反対派が島流しされる場所だったのです。この様に朝鮮の人々は日本人のように国家全体が1つにまとまる、ことがないのですから、この暗殺事件を見て朝鮮の全ての人々を非難しないようにしていただきたいです。

○戦争中の女性の教育が、優秀な男子を育てたというお話がありましたが、現代の家庭教育では、教室の生徒を見るとそれが行き届いていないと感じることが多いです。このことについて先生の見解をお教えていただきたいです。

★丁寧な言葉遣い有り難う御座います。私は現在の女性教育は8割以上成功していると考えています。というのも、日本人は現在でも礼儀正しい清潔な人々というイメージを持たれているからです。これは婦人がきちんと子供にしつけをしているからでしょう。あるいは公教育の中でしつけをしているからでしょう。海外で是非とも小学校や中学校を見てみて下さい。
 確かに教室の生徒を見ると不十分に感じられるかも知れません。その傾向は年々増加しているかもしれません。しかし、彼らはまだ若いのです。前のニュースで世界最古の文字に「いまどきの若い者は・・・」とあった読みました。その不十分な生徒を何とか一人前にしていく、そこに大きな喜びがあると思いませんか? それが教育の醍醐味だと思いませんか? 私はそんな風に思っています。ただ、40歳くらいになっても不十分な人はダメだ、という諺も聞いたことがあります。こちらもご参考になれば幸いです。私は40になりますが、まだまだ不十分だ、と想うばかりです。

○戦争のときに、日本軍は敵国の女性を襲わなかった(レイプしなかった)というお話がありましたが、私がアメリカ留学中にアメリカ史の授業で見たビデオの中で、元軍人の日本人のおじいさんが、かなり確率で中国女性を襲っていたと告白していました。私個人的には、たとえ正義や礼儀を教え込まれた日本人といっても、戦争のような極限の状態では、襲ってしまうこともあったと思います。日本の授業ではこのことについてあまり言及していませんが、真実はどうなっていると先生はお考えですか? やはりアメリカでの授業は、こういう内容を誇張して表現しているのでしょうか・・・。

★有り難う御座います。講師の考えと違うご質問をきちっと体験(事実)に基づいてお受けすること、嬉しい限りです。ご自身でしっかり考えられている証拠だと考えています。
 この問題については参考となる事例があります。大韓民国やアメリカなどが宣伝工作をしかけてきた事例「従軍慰安婦」です。国内では朝日新聞が1980年以降に利用され客観的事実が1つもないのに報道しました。この大誤報は皇紀2674年(西暦2014年)3月現在でも訂正記事が出ていません。
 事実から出発しましょう。「従軍慰安婦」なる言葉は敗戦後の日本で小説家が創り出し、現在では「客観的事実がない」としているのにも関わらず、広く報道されています。このように、日本を弱体化させるための宣伝工作つかされました。「何やら日本人は悪いことをしたのではないか」という客観的事実に基づかない宣伝工作は敗戦後アメリカのGHQが押し進めました。最近では「ベロナ文書」が公開されて裏付けられていますから、ご参考下さい。
 この流れの中で、現在は河野談話が大韓民国の指示で生まれ、歴史的事実に基づかない、と当時の副担当者が国会で答弁して問題になりました。実は国家による強制的な売春は大韓民国の朴大統領が行っていました。これらは、インターネットで「従軍慰安婦の真実」などで検索すればすぐに出てくるでしょうし、本も沢山出ているのでお読みください。
 こうした流れの中で、「皇軍(日本軍)は悪いことをした」とアメリカでも大韓民国でも中華人民共和国でも教えるようになりました。他方、この反日政策を取る3国以外はどうでしょうか。従軍慰安婦がいたとされる、あるいは皇軍による強姦があったとされるインドネシアや中華民国(台湾)やフィリピンなどでは、これらは教えられていません。逆にベトナムでは、ベトナム戦争の時、韓国軍によるレイプで誕生したライダイハンと言われる人々が、5千人から10万人ほどいると言われています。ベトナムからの留学生にも確認しましたが、実際に教えられています。
 では、当時のベトナムは皇軍の支配下にありました。このライダイハンのような人々がいるでしょうか? 日本人によるレイプや従軍慰安婦で誕生した子供達が沢山いるでしょうか? 社会問題になっているでしょうか? フィリピンやインドネシアなどをベトナム戦争よりも長い間、皇軍は統治しましたが、レイプによって誕生した子供たちが大量(数万人以上)いるでしょうか? アメリカの授業では日本人のおじいさんの証言だけでなく、実際に生まれた彼らの証言はありましたか? 生まれているとすればもう60歳、70歳になっているはずです。私はそうした人々の証言がないことが事実に基づかないと推測しています。
 もう少し客観的な事実を挙げてみます。韓国政府の主張する従軍慰安婦問題です。数名の韓国人が「私は従軍慰安婦でした」という名乗り出ました。証言の事実確認すると全員の嘘がばれてしまいました。さらに、日本統治時代には強制売春がなく、日本統治が終わった後の米国支配時代に強制売春を行っていた事実を証言していたのです。さらには皇軍によるレイプで生まれたという人々の証言は出てきていません。むしろ米兵による国家の強制売春の子供達の存在は確認されています。日本も敗戦後、米兵を相手にする女性を「パンパン」と言って社会問題にとなっています。
 さらに加えましょう。私はミクロネシア連邦に行った時、「日本軍の後にアメリカ兵が来てレイプで生まれた人」という人に実際に逢いました。そして統治している(信託統治)しているアメリカには複雑な感情を持っていて、日本時代の方が良かった、礼儀正しかった、私達を大切にしてくれた、という現地の人の証言を聴きました。
 私は以上の体験から、皇軍の組織に許可された強姦(レイプ)はなかった、と考えています。仰るように、戦争の極限状態ですから「個人」で強姦を行った人はいるでしょう。問題は「組織」か「個人」かの区別なのです。
 アメリカではあたかも「組織」のレイプであるかのように扱っていたかもしれません。大韓民国も中華人民共和国は「組織」として主張しています。これは国際政治の流れの中で日本を非難して各国の国内情勢を安定させるための手段です。それは国家運営として致し方ありませんが、客観的事実から出発する学問では許されないことです。安倍総理が「河野談話をどうのこうの」と言っていますが、これも国際政治の流れの中でです。問題を国際政治と学問と2つに分けて考えてみて下さい。
 素晴らしいご質問、有り難う御座いました。私の考えもまとまりました。

○一神教と多神教からなる思考の違いとそれによる和(協調)と女性の立場、役割について何か説明して下さると助かります。

★深いご質問有り難う御座います。2つに分けてお答えしたいと思います。
○「一神教と多神教からなる思考の違い」
★一神教を現存するユダヤ教、キリスト教、イスラム教としますと、抽象へ向かう、という思考の特徴があります。一神教は神を世界の創造神、死後の管理者と想定しています。宇宙全体や死後という現実世界にないもの、抽象へと向かう、のです。多神教では世界の創造神や死後の管理者などが多くの神に分けられており、それぞれの役目として分化しています。ですから、一神教に比べるとより身の回り(具体)へと向かう、という思考の特徴があります。日本でも死後の世界をあんまり考えません。「死んだらどこへいくの?」と幼児に聴かれて、場所をきちっと言える人は少なく、同時に日本人全体が共通している、ということがありません。しかし、ヨーロッパでは「神のお側に」と答えられ、「神の側の国はまだ存在していないよ」という共通した答えになります。

○「それによる和(協調)と女性の立場、役割について」
一神教では神の代理、つまりより抽象に近い存在者として男性が設定されています。それゆえ、和とは神に近い男性に従うことで得られる、とされます。同時に男性は女性などを守る義務も課されます。女性は男性よりも立場が弱い、あるいは劣る立場になりますが、完全なる奴隷ではありません。時代を経て貧しい西欧ではそのようになりましたが。例えば自由人である男>自由人の女>奴隷の男>奴隷の女という構図です。男女の差よりも自由か奴隷の差が大きいのです。また、日本以外では奴隷の下に宦官(かんがん)などが入りました。講演で説明した共同財産権の認められていなかったフランスの女性よりも奴隷の男が低いのです。次に女性の役割ですが、これは地域差が大きく、文化の差も大きかったです。農耕民族では女性は大事な働き手でしたから、役割も大きく幅広くなり、立場も比較的強くなります。砂漠の民族では逆になりますが、中央アジアなどでは女性の方がむしろ働きます。西欧では女性は家庭内に閉じ込めるもの、つまり、家事育児などがその役割になる傾向が強かったです。英国のエリザベス女王が「強い母」というイメージがあったことで多くの民衆や貴族から支持をえたことからも判ります。君主でさえ女性を家庭内に押し込める、という考え方抜け出せなかったのです。また、女性の役割の違いは、西欧のローマ・カトリック(異端のキリスト教)とアジア・アフリカのイスラム教の違いにも多少基づきます。キリスト教は徐々に体系化されていきました。教父哲学(スコラ学)はイエスの死後数百年かけて作られました。その過程でギリシャ哲学や男性優位の考え方が入り込んでいきました。これはイエスがユダヤ教徒として死んだからきちっとした聖典を残さなかったからです。他方、イスラム教はムハンマドがコーラーンという聖典をきちっと残しました。その中で女性の役割をきちっと認め、男女対等に近い考え方を述べています。イスラム教では現在でも女性は女性同士で集まり、任された役割を共同で行っています。これに男性が介入することは殆どありません。対して西欧人は女性同士の集まりに統括責任者や副責任者に男性が入ることはよくあることです。
 日本でイメージしやすいのはイスラム教の方です。現在でも静岡市の農業が盛んな地域に行くと「婦人部」があり、お祭りの炊き出しや、数々の役割を担っています。この婦人部の責任者が男性である、ということは殆どありません。女性は女性同士で集まり役割をこなしていく、という伝統が残っています。
 この事例から多神教の女性との協調、立場を説明します。抽象への思考が弱く具体への思考が強い多神教では、女性の具体的な行動、出産や育児などを役割として評価する傾向があります。伝統的に出産する場所「産屋(うぶや)」には男性が入れませんでしたし、「産婆(さんば)」は字の通り女性でした。それらで決定されたことについて男性は疑いの目を持っていても介入しないできました。それゆえ、女性の立場も認められていましたし、役割も分けられていました。以上がご質問の答えです。


 素晴らしいご質問有り難う御座いました。さらに、ご疑念、ご質問がありましたら、コメントを頂きたいです。
 沢山書けて楽しかったです。

                  平成26年3月26日(講義の翌々日)
                                高木 健治郎


追記:校正平成26年4月8日
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