衆議院議員選挙へのコメント 公平性を目指して

 平成25年3月末日、第46回衆議院議員選挙の選挙無効判決が出るなど、TVや新聞で盛んに取り上げられています。

 静岡新聞の紙面を見ても、読者のコメントを見ても「違憲状態、違憲とはいえない」など色々な意見が出ています。

 私は、以下の点で公平な議論がなされていない、公平な報道がされていないと考え、コメント致します。


①最高裁判所が「選挙を行っても良い」と判断している事実を踏まえていない。

 選挙半月前に最高裁判所が「選挙差し止め訴訟、最高裁が上告棄却」を最高裁第1小法廷(横田尤孝[ともゆき]裁判長)が決定しています。
 現在、「最高裁判所の判断を待つ」という期待(日本的空気)が作られていますが、最高裁判所は既に決定しているのです。問われるべきは「どうして選挙無効を騒ぐのだろうか?」ではないでしょうか。日本では技術者倫理の世界で、

 「「今回のように日本の裁判所の判断を待つ」という期待が、裁判の判決を捻じ曲げたであろう」と考えられる判例が出ています。

 既に最高裁判所の判決は確定しています。けれども、今回の騒ぎを大きくすることで、判決を覆そうとし、現在の政権にダメージを与え、日本の経済発展への道に不安をかき立てよう、とする動きとも見れる訳です。

 そうした現在の報道と反対の視点を持つことで、公平な見方に近づくのだと私は考えます。

 経済発展への道に不安を、という文に補足しますと、現在日本の富を80兆円(1人当たり70万円のボーナス)を生みだした「アベノミクス」は、期待だけで生みだされたのです。ですから、期待がしぼめば直ぐに消えてしまうのです。


②衆議院議員選挙を行った野田元首相への視点が全く欠けている。

 「違法だ」とするならば、その選挙の区割りのまま行った野田元首相、現在衆議院議員への責任追及が行われていません。違法行為を行った行為者を罰則の対象とするのが法律の基本理念です。この基本理念を踏まえるならば、野田元首相への言及(責任がある、ない、など)があってしかるべきです。何故見られないのでしょうか?

 現在の報道振りでは「自民党に責任がある(かのような)」報道がされていますが、あるいは「自民党がどうにかしないから悪い」や「自民党の対応が遅い」や「自民党の案が悪い(3党合意なのに)」などの別の語り口で言われますが、選挙を決定したのは野田政権なのです。

 このような法律無視、法律の基本理念無視で社会全体の動きが決まっていく、という悪弊(あくへい)が現在の日本人にはあります。さらに、法律の基本理念無視だけに偏り、日本的空気が醸成され、何時の間にかスーッとどこかへ忘れ去られ、問題が解決しない、という悪習慣さえあります。

 その出発点はこれまで何度も述べてきた現在の日本国憲法です。敗戦後、アメリカ人でソ連のスパイが「武装解除」を組み込んだ日本国憲法を作りました。この行為は明らかに国際法上違法であるにも関わらず、もちろん、極東軍事裁判(通称東京裁判)も違法であるにも関わらず、放置し続けてきたのです。極東軍事裁判は、「行為の後に法律を作り、日本だけに適用した」という2点で法律の基本理念を無視しました。

 例えば、あなたがあくびをしたとしましょう。その後から「あくびをしたら10万円罰金」という法律を作り、しかも、俺はあくびをしても払わない、という行為をしたのです。

 法律の基本理念は事前に作られていること(知られていること)と全ての人が対象であることがあるのです。

 現在の日本の法律の根本を、私たち敗戦後の日本人は無視し続けて来ています。今回のニュースで最も強く感じたのは、この法律の理念無視で社会全体の動きが決まっていく、ことです。なぜ野田元首相が責められないのでしょうか? 私は野田元首相個人を攻撃したいのではありません。私たち日本人の生き方を問いたいのです。

 細かい補足はバサッと省き、此処までにしたいと思います。
 書いていて、感極まってきました。
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