スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

原発、フィンランドとドイツの事実


ニューズウィーク日本語版「脱原発のコスト」まとめ

「脱原発のコスト」にはフィンランドとドイツの例が具体的に載っていたので、要点のみ書き残す。
○は特に重要と考える項目。→は高木のコメント

フィンランド

・既存4基、新規3基
・フクシマの後、安全検査実施
・オルキルオト原発では安全対策強化で建設費用が膨れ上がる(オンカロの横)
・フクシマの後、ヨウ素剤売り切れ、ネットで高値取引
・世界初の最終処分場「オンカロ」、地層が18億年動いていない。地下500メートル
・オンカロ、稼働2020年、2100年代にいっぱいに。無害化に10~25万年。
・原発反対の方が一貫して多い国
・オンカロの地元も反対が多かったが、地質の優位性や雇用を理由に受け入れた
→(日本では地質の優位性が原発の最終処分場候補地になりえていない。残念)
・原子力を2050年に40%にすると決定、原発より地球温暖化の方が脅威と考えるから。
・2025年まで石炭火力をゼロにする
○ロシアから電力輸入をしているので原発でエネルギーの独立をしたい
・電力の安定産業を作りたい
○最終処分場の用地選定は原発稼働とほぼ同時期の83年
・02年にチェルノブイリ後、世界初の新設の許可を出した
・94年に使用済み核燃料の持ち込み、持ち出しを禁止。
○原発を作るなら最終処分場も併せて作らなければ認可されない
・電力会社の日頃からの情報公開や丁寧な説明
・日本の原発推進派から都合良く持ちあげられるのは「心外」

ドイツ

・72%がフクシマで健康に悪影響を及ぼす(9000キロ以上離れたドイツ人自身に)、と考える
・フクシマで数千人が死んだと考えている人がいる
・フクシマではTVや新聞が原発の恐怖を煽った
・22年までに全ての原発廃止を決定
・日本のように技術の発達した国でさえ守れなかったのは、ドイツにとって大きな意味を持つとメルケル首相が説明
・周辺国が電力輸出のために原発建造
・反原発運動から緑の党が生まれたが、ドイツが欧州で最大の勢力
・原発は23%だった
・原発停止で電気料金が増加-3兆4千億円(340億ユーロ)-1年半
・原発撤廃のためのコスト12兆円(1200億ユーロ)-GDPの5%
・世界一の太陽光発電大国、35% 日本アメリカ中国の合計×2倍より多い
・家庭の電気代が2万2500円(225ユーロ)増加ー日本と同じような固定価格買い取り制度で
○投資や裕福な地主は太陽光発電や風力発電で潤っている
→(再生可能エネルギーで貧富の差が拡大)
・太陽光発電関係の補助金は10兆円(1000億ユーロ)ーしかし発電量は4%
・ソーラーパネルなどの大部分を担うのは「中国」
・エネルギーのコストが上がるので生産拠点を国外に移すと医療品・農薬メーカーのバイエルGEOが発言
・ドイツ国民の77%が電力価格の上昇に歯止めを求めている
・ドイツには大量のシェールガスや石炭が埋蔵

日本の問題点

・東海村JCO事故、柏崎刈谷の事故で殆ど議論がなかった
・反原発派と原発推進派のイデオロギー対立の先鋭化
・菅首相や野田首相の政治的に拙速な「虚構」
・最終処分場の棚上げ
・大間原発は3.11以前に着工していたので新設に当たらない、という詭弁を通したこと
・核燃料サイクル破綻で使用済み核燃料の返還の議論を深めていない
→(もし返還されれば日本の半分以上の原発は止まる)
・作業員の被曝量を減らす、などの具体的な対話がない
○最終処分場の地質調査を全国の自治体に拒否されたまま放置 -担当はUNMO-
→(根本問題の1つ。フクシマ以後もそのまま放置)
・原発停止で電力料金のコスト増が予想される
・電力の安定供給とコスト増でパナソニックがマレーシアに太陽電池の生産拠点を移す -太陽電池を作るにも原子力は必要


 以上。色々と示唆に富む事実がある。
スポンサーサイト
プロフィール

    名前:高木健治郎

書いたもの(平成29年度)
哲学(平成28年度)
科学技術者の倫理(平成28年度)
書いたもの(平成28年)
科学技術者の倫理(平成27年度)
哲学(平成27年度)
書いたもの(平成27年)
哲学(平成26年度)
「科学技術者の倫理(平成26年度)
講義録「哲学」
書いたもの(平成26年)
書いたもの(平成25年)
論文(高木健治郎の)
講義録「科学技術者の倫理」(平成25年度)
高木ゼミ『銃・病原菌・鉄』
高木ゼミ全6回『ぼくらの祖国』
教養講座6回分(平成24年度)   講義録21~
講義録「科学技術者の倫理」(平成24年度)     講義録1~15
最新記事
講義録「科学技術者の倫理」(平成23年度)
石上国語教室で行われた講演のレジュメです。哲学が足りなかったのが、福島原発事故の原因の1つではないか、と考えています。

「哲学のススメ2」レジュメ

最新コメント
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。