講義録3ー3 学生コメント集と返信

 学生コメント集と高木の返信です。

 一部抜粋している場合があります。誤字脱字の変更、漢字への変換はありますが、本文変更はありません。タイプミスはあるかもしれません。


ー全体の傾向:三段論法への興味関心と戸惑い、リスクに注目することの大切さなどー

○教室が騒がしかった。出来るだけ静であるようにして欲しい。

返信:有り難う。問いの記入中はOK、講義中は×を伝えます。

○板書して頂けるだけありがたいのですが、もう少し字を大きく書いて頂けると助かります。中間の席からでも見えない場合があります。(同じ指摘が他に2コメント有り)

返信:有り難う御座います。なるべく気をつけます。

○問4 私は映画が好きだ。貴方も映画が好きだ。つまり私達は映画が好きだ。

返信: A=B       C=B           (A+C)=B
    なので三段ではありません。今後もやっていきますね。
 
○問題の出し方が少し分かりにくい所があり、少し悩んだ所があった。あと問3は教育上不適切な問題だと思う。

返信:(問3は「人が死ぬ。私は人である。だから私は死ぬ。」です。)
   どうしてでしょうか? 少し驚きました。何故なら意味の問題ではなく論理性(つながり)の例として出したからです。さらに人の死は大いに語るべきだ、と言う古代ギリシャの考えがあったからです。けれども現代日本は死や汚いものに蓋をする考えがあるのも思い出しました。良いコメントを有り難う。そして、○○(本名)くんが、引っかかったのなら、それは自分の問題として大切にして下さい。私も大学でひっかかって躓いて今があります。是非ともそういうものを大学時代に沢山見つけてください。

○子供が挟まれたのは親も悪いのに内容が親に触れていないのが不愉快だった。(同様の意見が他の1件あり)

返信:この講義は技術者倫理なので製造物を見ていきます。「不愉快」と感じたのは1つのチャンスです。親がどこから悪く、どうして悪くなったのか、など調べてみてください。心のざわめきが新しい出発の第一歩になります。是非とも大学時代に沢山見つけてください。

○客観的な事実がない場合、どうすれば三段論法になるのだろう。

返信:まず、客観的な事実の範囲はどこまでか?を考えてみてはどうでしょうか? 私の言っている客観的な事実は官報や新聞などです。それは厳しく言うと客観的ではありません。さらに「客観」が成立するかどうか?も問題です。素晴らしい気づきです。是非とも今後に生かしてください。

○危険を予想できるから、それに対する安全対策が出来る。しかし、予想外のことも起こるから、事故が起きる。始めから全ての事故を防ぐことは出来ないのか、と思いました。

返信:神であれば・・・出来ると思います。ただし、割合を減らしていくことは出来ます。そしてその努力の中に新しい技術の芽が隠されていると考えています。古代ギリシャでは神様が人間の嫉妬しました。それは努力できギリギリの緊張感を味わえ、成功の喜びを感じられるから、だそうです。完璧でないのも案外いいものですよ。

○安全の確率は立場によって違って、その確率が高いか低いかの感じ方が異なる。自分、知人など身近な人に安全ではない事態になる可能性があるとき、もっと安全にして欲しいと考える。また世間が注目すると安全対策が進むチャンスだと言っていたが本当は事故などがおころ前にそういった安全対策をしっかり考えるべきなのに、人はなぜ気がつかないのだろう。

返信:深いですね。人間が抱え込むこと、業(ごう)に目が行くのは、○○(本名)さんの鋭い感性があるからでしょう。そうした疑問を持ちながら本を読むと、とっても深く読めると思います。是非とも本を読んでください。講義で引用する本でも、図書館で薦めている本でも。

○京都での児童及び妊婦と車の衝突事件において、ガードレールの有無は、フール・プルーフに当てはめられますか?

返信:当てはめられます。特にそれ以前に重大事故があれば、ですが。また、ガードレール自体、人間の愚かな運転があるから、必要というものです。その点で当てはめられます。

○飛行機よりもバイクや車の方が危険なのに、人々は飛行機の方が危険なイメージをもっているのは何故なのか不思議だ。

返信:是非ともよくよく考えてみて下さい。不思議と思った時はチャンスです。不思議と思わない人もいるのですから。

○三段論法で簡単な文を作ったりしたが三段論法は例えであり絶対ではないと思った。

返信:その通りです。鋭いですね。この先に色々とルールがあるのですが、一応初歩に留めておきます。興味があれば、というかその点に気がついているので是非どうぞ調べてみてください。

○三段論法で文をつくるコツがまだよく分かりませんでした。日々使っていくことで自然に使えるようになるのでしょうか?

返信:今後もやっていきますね。自然に使えるようになると、多くのことが分かってきて人生が豊かになっていきます。学問の大きな喜びの1つです。是非とも感じてもらいたいです。

○許容可能かどうかということは、私達自身で決めていたということには少し驚いた。しかし、放射能の許容範囲が1[mSv]で年間5000人程度なら死んでも良いという考え方から来て言うというのは納得できなかった。もっと基準値を下げるべきだと思う。

返信:良い点に気がついてくれました。それ(基準値を下げるべき)も私達が決めていくことですね。一緒に考えていきましょう。

 よいコメントが沢山ありましたが、以上で終わります。
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